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超光戦士シャンゼリオンの最終回


最終話
いまを越えて…


都会の夜空に出現するダークザイドの巨大円盤。
砲撃が轟き、街が火の海に包まれ、ビルが次々に砕け散る。


特務機関SAIDOC本部。

長官「またダークザイドの攻撃が始まった……SAIDOC出動!」

宗方長官の前に整列した涼村暁、速水克彦、南エリ。
3人ともSAIDOCの制服に身を包み、ライフル銃を構えている。

3人「出動します!」
長官「みんな……死ぬなよ」
速水「わかってますよ、長官」
暁「僕たちは……不死身のSAIDOCです」

長官が頷く。

暁「行くぞ!」

3人が頷き合い、出動する。
長官が悲痛な表情で、それを見送る。


火の海と化している街中に暁たちが到着。
砲撃が響き、人々が逃げ惑う。

暁「くそぉ……っ!」

火が服に燃え移っている人々に暁たちが駆け寄り、必死に火を消し止める。

速水「今助けてやる!」
暁「しっかりして下さい!」

倒れている人を暁が抱え起こす。
しかし、その人は暁の腕の中で事切れてしまう。

暁「くそぉ……また……またひとつ、尊い命が……!」

円盤目掛けてライフルを放つ暁。
しかし円盤の砲撃の前に、暁の方が吹き飛ばされてしまう。

速水「暁!」
エリ「暁くん! 暁くん!」

倒れた暁に速水とエリが駆け寄り、助け起こす。
暁は気を失っている。

速水「暁!」
エリ「大丈夫!?」
速水「暁!」
エリ「暁くん、しっかり!」
速水「暁! 暁!」



暁の探偵事務所。

椅子から転げ落ちた暁が、ねぼけまなこを擦る。
椅子に座ったまま、うたた寝していたようだ。

暁「痛ぁ〜……あぁ、夢かぁ……まだ眠ぃ……」

椅子に横になり、毛布をかぶる暁。
そこへ、速水、エリ、宗方長官が事務所に入ってくる。

速水「おい暁! 何やってんだ! おら、いい加減にシャキッとしろ!」

速水が暁を起こし、突き飛ばす。

速水「真昼間からグースカとぉ! はっきり言って、見るに耐えんぞ!」
暁「はぁ〜、しかし、やな夢見たなぁ」
エリ「また『女の子に惚れられた夢』とか言うんじゃないの?」
長官「うむ」
暁「いや俺がさぁ、SAIDOCの隊員でな。真面目な性格なんだなぁ〜。でさぁ、ダークザイドと必死こいて戦ってんだなぁ」
速水「いい夢じゃないか! 真面目なお前に、俺も夢でいいから一度会いたいよ……」
長官「そうだ。それに、暁くんもそろそろ私立探偵を卒業して、我々の正式隊員になったらどうだ。そうなったらまさに正夢だ。ワッハッハ!」
暁「何言ってんの!? 俺はね、私立探偵だから格好いいの! 第一、俺が探偵を辞めてみなさい? お得意さんたちが悲しむでしょうが」
速水「ろくに事件を解決したことが無いお前に、お得意さんがぁ?」
暁「ん? 何だ、その疑いの眼差しはぁ!」

チャイムが鳴る。

暁「ほら見ろぉ。いらっしゃ〜い、お得意さん!」

お得意さん、犬の写真を手にした老婆が現れる。

老婆「すいません……毎度」
暁「またその犬が迷子? ……16回目かよ」
長官「あ、大丈夫ですよ。ねぇ暁くん……あ?」

居眠りを決め込んでいる暁。

速水「寝るなぁ!」



円盤の砲撃を浴びて倒れた暁が、病室のベッドで飛び起きる。
周りには心配そうに暁を見守る速水、エリ、長官。

速水「大丈夫か、暁?」
暁「あぁ……大丈夫だ」
長官「無理をするな。まだ横になっていた方がいい」
暁「たいした傷じゃありません。それにしても……」
エリ「……どうしたの?」
暁「いい夢を見た」
速水「夢?」
暁「あぁ。以前から似たような夢を見ていたんだが、俺が私立探偵で、女好きでいい加減な性格でな……ダークザイドと戦ってはいるんだが、なんか毎日が楽しくて……」
速水「ハハ、いい加減な性格のお前か……俺も夢でいいから、そんなお前に会ってみたい」
エリ「アハハ……そうね。真面目すぎるもんね、暁くん」
暁「みんなで、夢の世界に行けたらいいな……この世界は、もうすぐダークザイドに……」
長官「弱音を吐くな! 暁くんらしくないぞ。たとえ残された希望がわずかでも、最後まで戦うのが我々の使命じゃないか」
暁「すみません! 忘れていました。戦士としての心得を……すみませんでした!」

そこへ看護婦が現れる。

看護婦「注射の時間ですよ」
長官「ご苦労様です」
看護婦「腕を出して下さい」

看護婦が注射の支度を始める。
そのとき、長官の懐からブザー音が響く。
ダークザイドの反応だ。

長官「これは……!?」

看護婦の手にした注射針が暁の腕へ……

長官「ダークザイド!」

看護婦の手を長官がねじ上げ、注射器が飛ぶ。

暁「あぁ……!?」
看護婦「フッ……今日でSAIDOCは滅ぶ。そしてこの世はダークザイドのものに」
長官「滅ぶのはダークザイドのほうだ」
看護婦「何を寝ぼけたことを! ブリリアン・カット!!」

看護婦の姿が炎に包まれ、ダークザイドの幹部・ザファイアの姿となる。

速水「貴様は!」

暁に襲い掛かるザファイア。
それを長官が必死に引き剥がし、速水とエリが応戦する。

暁「くそぉ……」

ザファイアが暁に狙いを定める。

長官「危ない!!」

咄嗟に暁をかばう長官。
暁の盾となった長官を、ザファイアの攻撃が貫く。

エリ「キャアァァ──ッ!!」
速水「ちょ……長官!」
暁「長官!?」

長官が力を振り絞り、ザファイアを押えつける。

長官「今だ、逃げろ!」

ザファイアが長官を跳ね飛ばす。
長官が血を吐き、そのまま動かなくなる──

速水「長官……」
エリ「うぅっ……」
暁「長官……」



事務所で居眠りしている暁を、速水がハリセンで叩き起こす。

速水「犬を探すんだろうが!! えぇ?」
暁「……お? おぉ、わんわん!」
速水「何を寝ぼけてんだ! 仕事だ! さぁ、仕事だ仕事!」

速水が暁を掴み上げ、強引に事務所から連れ出す。
慌てて2人を追うエリ、苦笑しつつ一同を見送る長官。


速見の運転する車で犬を捜索中の暁たち。

暁「いやぁ〜、しかし嫌な夢見たぁ……」
速水「またかぁ?」
暁「それが今度はさぁ、宗方のおっさんがおっ死んじまってな」
速水「夢の話はもういい! それより仕事だ仕事!」

車の前に立ち塞がる人影。慌てて速水が車を止める。
暁の借金借入先の銀行員2人である。
車を降りる暁たちに、銀行員たちが駆け寄る。

銀行員「今日こそは払ってもらいますからね!」
暁「これはこれは、素敵な銀行員さん! お元気そうですね〜」
銀行員「また借金返済の期限!」「お願いします! このままでは左遷です。一家心中です〜」「そうですよぉ」
暁「やめなさい! あのさぁ、俺よく憶えてないんだけどぉ〜、一体いくらぐらいあんのかなぁ、借金?」
銀行員「それがですね……」

銀行員の1人が電卓を叩く。
速水がそれを覗き込むと、画面には「10,000,002」。

速水「1千万……飛んで2円!?」
エリ「大変……! とにかく犬を探しましょ! そうすれば、お金入るんだから」
暁「お、そうだ! 君たちも手伝いなさい!」
銀行員たち「え?」
暁「犬探し!」



病院の階段の踊り場に身を潜める暁、速水、エリ。

速水「何てことだ……長官が……長官が……」
暁「気をしっかり持て速水! 今の俺たちに、悲しんでる時間は無い……長官の志を継いで、戦っていかなければ!」
速水「わかっている……わかっているけど!」

段上の廊下では、ザファイアが暁たちを探し回っている。

暁「でも……変だな」
速水「えっ?」
暁「俺がこの病院にいるって、どうして敵に知られたんだ? ……つけられたってことか?」
速水「いや、そんな筈は……」

突然エリが帽子を脱ぎ捨て、暁たちに叩きつける。

エリ「アハハ……アッハハハ……」
暁「エリ!?」
エリ「アハハ……鈍い人たちねぇ、まったく。プッ! アハハハ……」
暁「どうしたんだ?」
エリ「もういいわ……教えてあげる。どうして暁くんの居場所がわかったか。でもそれを知ったら、あなたたちは死ぬことになるけどね」
速水「何を言ってるんだ……?」
暁「エリ!?」

エリの姿が光に包まれ、ダークザイドに変わる。
ダークザイド幹部、女王エリーザである。

暁「エリ!」
速水「馬鹿な……!」
エリーザ「そう、私こそダークザイド最後の幹部。お前たちの動きを探るために、ずっとSAIDOCに潜入していたのよ」
速水「そんな……そんな……!」
エリーザ「死ね!」

電磁鞭を振るうエリーザ。
必死に2人が逃げ、病院から出る。
砲撃が響く。
空にダークザイドの円盤が現れる。
砲撃の轟く中、2人が街中を逃げ惑う。



エリ「えぇっ!? 私がダークザイドだったぁ!?」
暁「あぁ」
速水「馬鹿! 縁起の悪いこと言うな!」
暁「しかしさ、何だって俺が、こんな嫌な夢ばっかり見なきゃなんねぇんだ? 何か嫌な気分だなぁ〜」

そこへ銀行員たちが駆けてくる。

銀行員「探偵さ〜ん、いました、いました! しゃ、写真の犬が!」「あ、あっち〜!」
暁「何ぃ〜!」


犬を抱え上げる、いつもの間抜けな誘拐犯2人。

誘拐犯「兄貴、これで身代金がガッポリだ!」「おうよ! これで俺も、一流の犯罪者の仲間入りだ! 何セ大金持ちの家の犬だからなぁ……3万円、いや、5万円は堅いぞ!」
暁「ちょっと待て、こらぁ!」

暁たちが橋の上から誘拐犯2人を見つける。

暁「またお前たちか!」
誘拐犯「ありゃお前、またあの探偵じゃねぇか!」
暁「言いたいことは、わかってるな?」
誘拐犯「はい〜っ、わかってます〜! もうしませんです〜、ごめんなさ〜い!」

誘拐犯たちが犬を地面に下ろすと、犬はさっさと逃げてしまう。

暁「あら〜? こら、待て! 待てぇ!」



砲撃から逃れ、荒野の洞窟に身を潜める暁と速水。

速水「嘘だ……嘘だ! エリが……エリがダークザイドだったなんて!」
暁「夢の……世界に……」
速水「?」
暁「向こうの世界に行けたらいいな……いや、これが俺の見ている夢だったら……どんなにいいだろう」
速水「暁……」
暁「いい加減で、女好きの俺が本当で、こっちの世界のことが、俺の見ている夢だったら、どんなに……どんなにいいだろう」
速水「あぁ……もし、これが夢なら……死んでもいい」
暁「速水、今までずっと言うのを我慢してきたけど……もう俺たちは駄目だ。世界のほとんどはダークザイドに征服されてしまった。俺たちがどんなに戦っても、もう勝ち目は無い……」
速水「あぁ……わかってる。俺たちの……人類の負けだ」
暁「もっと……そうだ、一度でいいから、女の子とデートがしてみたかった。もっと青春を楽しみたかったよ……」
速水「俺もだ……青春のすべてを、戦士としての訓練に捧げてきたからな……俺たち」
暁「なぁ速水、ありがとう! ずっと……ずっと友達でいてくれて。考えてみれば……俺には友達と呼べるのは、お前だけだった……」
速水「俺もだ……」
暁「お前がいてくれたからこそ、俺はここまで頑張ってこれた」
速水「俺もだ……!」

暁の差し出した手を、速水が力強く握り返す。

暁「この次に生まれ変わっても、俺たちは……」
速水「あぁ! 友達になろう!」

砲撃の音が響き、洞窟の天井が揺れる。

速水「危ない! 逃げるんだ!」

外へ逃げる2人。
空に円盤が現れ、砲撃の前に2人が吹き飛ぶ。

暁「くそぉ……」

必死に逃げる2人。
2人を見失ったか、円盤が飛び去る。
ふと、暁が傍らにいる犬に気づく。

暁「犬か……」

犬を抱き上げる暁。

暁「お前かわいいなぁ……一緒に行くか? お前も」

赤い首輪をしたダックスフンド──



赤い首輪をしたダックスフンドを見つけたのは、通学途中の霧子。

霧子「かわいい〜ちょっと待ってね。今お弁当あげるから、いい子で待っててね」

霧子が鞄から弁当箱を取り出し、犬に差し出す。

霧子「ほら、おいしいよ。食べて、ほら」

速水「霧子ちゃん!?」
霧子「速水さん!」
速水「霧子ちゃん! 俺は、俺は猛烈に感動している! きちんと更生した君に、こうしてまた会えるなんて!」
霧子「私も! 速水さんには、もっとちゃんとお礼を言わなきゃと思っていたの」

微笑む速水を、暁が後ろから締め上げる。

暁「速水に礼なぞ勿体ない! それよりさ、これ見なかった? ワン公」

暁の差し出した写真を霧子が見る。

霧子「この犬ならここに!」
暁「え?」

いつの間にか弁当箱を残し、犬が消えている。

霧子「あれぇ……今までいたんだけど」
暁「よし、この辺を徹底的に探すぞ!」
速水「よし!」
霧子「私も一緒に探します。少しでも速水さんの力になれるなら」
エリ「あっ、いたぁ!」

エリの指した先、石段を犬が駆け上っている。

暁「よし、捕まえろ!」



円盤の砲撃が響く中、犬を抱いた暁と速水が荒野を駆ける。
その前に立ちふさがるエリーザ。
そしてザファイア、闇将軍ザンダー。

エリーザ「アッハハハ……最期のようね、シャンゼリオン! ザ・ブレイダー!」
ザンダー「お前たちを倒せば、完全に世界は我々ダークザイドのものとなる」
暁「あぁ。でもな、ただでは死なないぜ!」
速水「お前たちを道連れにする!」
ザンダー「その言葉、そっくりお前たちに返す!」
暁「どうかな……」

暁が犬を地面に降ろす。


暁「燦然!!」
速水「バージョン・アップ!!」

暁がシャンゼリオンに、速水がザ・ブレイダーとなり、三幹部と激闘を繰り広げる。

ザファイア「とどめよ!」
シャンゼリオン「シャイニングアタック!!」

シャンゼリオンの必殺技、シャイニングアタックが炸裂。
ザファイアが大爆発。


しかし、ブレイダーはザンダーとエリーザの連携攻撃の前に苦戦。
猛攻の前に変身が解け、速水の姿に戻る。
それに気をとられたシャンゼリオンにも、エリーザの攻撃が炸裂。
シャンゼリオンの装甲が砕け散り、暁が倒れる。


次の瞬間、暁の目に映ったものは。

エリーザの剣に貫かれる速水──

速水「ああぁぁ──っ!!」
暁「速水っ!?」



暁「お前が死んだ!」
速水「はぁ?」
暁「いや、さっきの夢の続きなんだけどさぁ……意外とほら、こっちが夢だったりしてな」
速水「何を言ってるんだ、お前は?」
暁「だからぁ、夢の世界の方が現実で、今の俺たちの世界が夢の世界だったら、そしたら俺嫌だなぁって……」
速水「寝言言ってろぉ! それより犬だろ! 仕事だろ! 行くぞ!」
銀行員「そうそう、だから早く犬探して、借金返して下さいよ」「お願いします」
暁「おぅ、任せとけ!」


「暁ー!」

保母に転職した元秘書・朱美が現れる。

朱美「お久しぶりー!」
暁「朱美! 何やってんだよ、こんなとこで!」
朱美「暁こそ何やってんのよ?」
暁「俺? 俺は仕事だよ。ほら、例の犬がまた迷子になっちゃって。お前見なかった?」
朱美「馬鹿ねぇ、あの犬ならあそこに決まってんじゃない。探すまでもないでしょ?」
暁「あそこ? あ……そうか! さすが元俺の秘書!」


秘書スタイルに戻った朱美と共に、暁がハードボイルドな雰囲気で路地裏を走る。

暁「奴は逃げ足が速いから、油断するな。行くぞ」

2人が懐から銃を取り出して構え、倉庫に突入する。

朱美「いつもあそこよ」

朱美が指した倉庫の片隅、床が濡れている。

朱美「チビった跡よ……」
暁「ホヤホヤだな……奴はこの近くにいるな……」

倉庫内を探す2人。
背後でドラム缶が倒れる。
2人が振り向くと、ドラム缶の中から犬が現れる。

朱美「暁、早く!」

暁が銃を構える。
銃口から、弾丸ならぬ網が撃ち出され、犬が網に絡め取られる。

暁「よっしゃ〜!」

2人が駆け寄り、遂に犬を捕まえる。

暁「お前な、これで16回目だぞ! こら、17回目もよろしくな!」
朱美「任務完了〜!」

朱実が銃を構えると、銃身から火が灯る。ピストル型ライターである。
そこへ速水が駆けてくる。

速水「暁!」
暁「お、速水、どしたの?」
速水「今チーフから連絡があった。急いでくれ、ダークザイド出現だ! 早く!」

速水が暁の腕を掴んで急がせようとする。
が、暁はその腕を振り解き、ポーズを決める。

暁「慌てるなって! どうせ俺が、勝つに決まってるからなぁ!」



無人の荒野で、ザンダーとエリーザが暁を探し回る。

ザンダー「どこだシャンゼリオン! 出て来いシャンゼリオン!」
エリーザ「隠れても無駄なことを!」
ザンダー「残ったのは貴様だけだ、シャンゼリオン! 腰抜けとして死にたいのか!」

そのとき、太陽を背にして暁が現れる。

暁「誰に向かってものを言っている!! 俺は選ばれた戦士……超光戦士シャンゼリオンだぞ!!」
ザンダー「そう言えるのも今の内だ」
暁「それはどうかな……」

抱いていた犬を地面に下ろす暁。

暁「元気でな。また会えるさ……きっと……」


ザンダー「総攻撃だ!!」

空を埋め尽くす円盤の大群。
無数の砲撃が轟き、暁が吹き飛ばされる。
もはや、どう見ても勝ち目は残されていない──。


暁「行くぞぉ……」

絶体絶命の中、暁が力を振り絞り、立ち上がる。


暁「燦然!!」


Changerion
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