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絶体絶命でんぢゃらすじーさん大長編 放たれた友情だじょーのエピローグ

ユウはジョウのことを思い出して爆死した。

じーさん「・・・・・・・・・・・・勝った・・・。
・・・つらい戦いだったがな・・・・・・。」

ユウにつけられた傷を抑えつつジョウが起き上がる。

ジョウ「ありがとう・・・じーさん・・・。きっとユウちゃんもわかってくれたよ・・・。
本当の友だちってヤツをさ・・・。」

孫「それよりも・・・キズはだいじょうぶなの?」

ジョウ「ああ・・・平気だ・・・。」

じーさん「よし、それなら早く帰ろう。ジョウ、出口はどこじゃ?」

ジョウは『出口』と書かれた看板を指差して言った。

ジョウ「出口はあの穴だ・・・。あの穴に入れば外に出られる・・・。」

じーさん「よーしさっそくいこう。ジョウも早くこい。」

ところが、ジョウは二人を突き飛ばした。

じーさん・孫「えっ!?」

落ちていく二人。

孫「わああっ!!」

じーさん「ドッ・・・ドクタージョウ・・・、なんで・・・、」

ジョウ「・・・ゴメン・・・、ボクはもう・・・ダメだ・・・。
ボクは・・・・・・この場所で・・・、ユウちゃんといっしょに死ぬよ・・・。
ユウちゃんは・・・ボクの一番の友だちだから・・・、きっと天国で・・・、
子どものときのように・・・、手をつなげると思うから・・・!!」

じーさん「ジョーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!」

そして・・・・。

最強さん「・・・・・・・・・・・・・・そうか・・・。オレのハラの中でそんなコトが・・・。」

じーさん「ああ・・・・・・やっぱりあの2人は・・・、友だち同士だったんじゃよ・・・。
ユウちゃんとやらも最期には・・・、友だちのコトを思い出してくれたようだしな・・・。
・・・ワシらもあの2人に負けないような・・・、大切で忘れられない友だちを作っていこうな!!」

そう決意したその時、じーさんと孫はある事を思い出した。

じーさん・孫「あ、忘れてた・・・・・・。」

二人は校長のことを忘れていたのだった・・・・。そして空に浮かぶ校長の顔。

絶体絶命
でんぢゃらすじーさん
大長編

放たれた友情だじょー  完





回想。ユウが逆上がりの練習をしている。

「戦って・・・戦って・・・戦って・・・戦って・・・1人で死ぬ気で全力で戦って・・・。
・・・・・・それでも・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・それでもダメだったとき・・・・・・・・・・・
あきらめかけたそのときに・・・・・・」

そこへジョウが現れる。

「一緒に戦おうといってくれる仲間が本当の友だちなんだ!!」

ユウ「・・・・・・・・・・。 ありがとう!」

彼は鼻を垂らしていた。そう、「放たれた友情」とは、「鼻垂れた友情」ということだったのだ。

「・・・・・・・・・だから・・・まずは1人で! 1人でがんばれ!
そんなキミの必死なすがたを友だちは・・・・・・・・・きっと見ていてくれるから!!

きっと!」

ユウとジョウは、子どもの時のように鼻水を垂らして、手を繋いでいた。

                                                         
おわり


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