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ザ・ウルトラマンの最終回


ウルトラの星へ!!
完結編
平和への勝利



巨大戦闘艦ウルトリアと ウルトラ艦隊の連合軍は
ついにウルトラの星・U40(ユーフォーティ)に接近した

ウルトリアは敵陣を突破し ヘラーシティの防衛タワーに体当たりを試みたが
破壊・炎上してしまった

折も折 ウルトラ艦隊を救うため
ジョーニアスは ヒカリの体から分離しなくてはならなくなった

ヒカリ隊員たちは ヘラーシティに突入したが
待ち構えていたヘラーたちに閉じ込められてしまい
彼らの目の前で U40最高指導者の大賢者が分解されようとした

ヒカリがウルトラマンだと確信していた隊員たちは
最後の望みをヒカリに託した
だが ジョーニアスと分離したヒカリには なすすべもなく
大賢者はヘラーの手で 分解されてしまった



アミア「あぁっ…… 大賢者……」

ヘラー「大賢者を殺しても、ジョーニアスは現れなかった……?」
兵士「ジョーニアスです!」
ヘラー「何っ!?」

スクリーンに映る映像。ウルトラマンジョーニアスが宇宙を飛びかい、ヘラー軍の艦隊と戦いを繰り広げている。

ヘラー「ジョーニアス!?」

ヒカリ (ジョーニアス……)
隊員たち「あぁっ、ウルトラマン!?」「ヒカリ、お前がウルトラマンじゃ……!?」
兵士たち「ウルトラマン!?」

動揺する敵兵士たちの隙をつき、ゴンドウ隊長が手榴弾を見舞う。

ゴンドウ「脱出だ!」
ムツミ「ヒカリ隊員、早く!」
兵士「逃がすな!」

基地内の兵士たちの包囲網を、ヒカリたちが必死に突破してゆく。

一同「ヒカリよ。俺はてっきり、お前がウルトラマンだと思ってたんだ」「私もよ」「俺もだ」
ゴンドウ「そんなことは問題じゃない! 俺たちは心の隅で、ウルトラマンに頼っていた…… どんな危機でも、必ず救ってくれるだろうとな。その甘い考えが、大賢者を死なせることになった!」
一同「……」
ムツミ「そうだわ。もっと私たちに、できることがあったのかもしれない」
ゴンドウ「今こそ、自分自身の戦いだ」
一同「はい!」「はい!」
ゴンドウ「よし。急げ! 突撃!!」

銃撃の応酬。銃弾が尽きてもなお、一同は素手で兵士たちを蹴散らす。

ゴンドウ「全員、散れ!」
マルメ「えぇっ!?」
ゴンドウ「ひとかたまりになっていては危険だ! ばらばらになって、できるだけのことをやるんだ!」
トベ「……キャップ! お世話になりました!」
ゴンドウ「これが最後かもしれんな!」
ムツミ「さよなら、みんな!」
マルメ「元気でな!」

一同が散り散りに駆け去って行く。

ヒカリ「さようなら、ムツミ隊員…… さようなら、みんな……」


ヘラー配下の兵士たちが、基地で隊員たちの動きをモニターしている。

「分散しました。Bブロックに2名が侵入!」
「Cブロック連絡口を閉じろ」「いえ、そこにはすでに1名が侵入しています」
「なんというバカ者どもだ。素手で、このヘラーシティを破壊できると思っているのか!?」
「ヘラーシティ内のわが兵士は5万人。フフフ、これは楽しいゲームになりそうだな」

アミア「あなたは悪魔よ!」
ヘラー「大賢者はウルトラ人の長老というだけでなく、宇宙の歴史そのものだ。彼の価値は測りがたい」
アミア「それなら、なぜ殺したの!? なぜ、あんな恐ろしいことを!?」
ヘラー「殺す? 私がそんな、バカなマネをすると思うかね?」
アミア「……!?」
ヘラー「フフフ。確かに彼は分解した。だが、彼の原子配列構造はきちんと記録されている」

傍らの機械から、1枚のカードを取り出す。

ヘラー「このカードに。つまり、これをシステムに入れれば、大賢者は甦るというわけだ。傷一つない体で」

咄嗟にアミアが飛び出してカードを奪おうとするが、たちまち両手を縛る手錠から電撃が走り、アミアが倒れる。

アミア「お願い、大賢者を戻して!」
ヘラー「いつかはな。ウルトラ人の切り札である彼を、何度でも利用させてもらう」


兵士たちの大群を相手に苦戦するマルメ。傍らに武器庫がある。

マルメ「おっ、こりゃ武器庫だ。ようし」

ひときわ強力そうな武器を選び、マルメが兵士たちに反撃。
だが銃撃の余波で武器庫が誘爆、マルメが吹っ飛ぶ。


排気ダクトの狭い中を行くトベ。目の前にケーブルの束がある。

トベ「少しでも情報を混乱させてやるか」

ケーブルをナイフで切断。しかし兵士がダクトに何かを放り込む。

トベ「ん? あ!? あ…… あ……」

催眠ガスが満ち、トベの気が遠くなってゆく。


兵士たちを運ぶエレベーターを、ムツミが爆破。
しかしムツミもまた、兵士たちの攻撃を受け、捕われてしまう。


「3人を捕えました。残りも時間の問題でしょう」
「まて、そいつが急にスピードを上げたぞ」「いかん、防衛タワーだ」


ヘラーシティ防衛タワー。

「こちら防衛タワー。──えっ、地球人が!?」

ヒカリが防衛タワー内に突入。
数人の兵士たちを次々に蹴散らすが、最後の兵士の1人がヒカリを締め上げる。
しかし何者かが、その兵士を倒す。

ヒカリ「ゴ、ゴンドウキャップ!」
ゴンドウ「お前もここに来ていたのか。さすが、いいところに目をつけたな」


ジョーニアスは依然、宇宙空間で戦いを続ける。
ウルトラ戦士のエレクも戦いに加わっている。

エレク「ジョーニアス、もういい。もう行ってくれ」
ジョーニアス「エレク!」
エレク「ウルトラ艦隊は、なんとか私たちで守る。それより、警備隊のみんなを!」
ジョーニアス「……わかった」
エレク「サイズを変えろ! そのままでは防衛タワーにやられるぞ」

ジョーニアスが人間大の大きさとなり、ウルトラの星へと降下してゆく。


防衛タワーでは、追手の兵士たちとヒカリたちとの銃撃戦が繰り広げられている。
兵士たちの銃弾が、ゴンドウの肩に命中。

ヒカリ「キャップ!?」
ゴンドウ「か、かまうな! あのコントロールパネルを破壊するんだ!」

ヒカリがコントロールパネルに駆け上がり、機器を狙撃。
機器が爆発。思わぬ爆炎に、ヒカリが吹き飛ばされる。

ヒカリ「わぁあっっ!?」
ゴンドウ「ヒカリ!?」

タワーの窓ガラスを突き破り、ヒカリが数十メートル下へと落下してゆく。
あわやというとき、そらから光球が飛来し、ヒカリの体に宿る。

ヒカリが地面に激突。兵士たちが群がる。


「防衛タワーの機能は破壊されましたが、地球人はすべて捕えました。1人は、死んだと思われます」
「ただちに艦隊の一部を、シティの防衛にあたらせろ」

兵士「ヘラー様、地球人をどういたしましょう?」
ヘラー「処刑しろ」


地上で磔にされた隊員たち。さらに、動かなくなったヒカリが運ばれてくる。

一同「ヒカリ隊員!?」「ヒ、ヒカリ!」「ヒカリ、どうした!?」

物陰で様子を窺っている、ピグとウルック。

ピグ「ウルック、なんとかならないのか?」
ウルック「不可能です…… あれをご覧なさい」

空から無数の艦隊が降下してくる。

ピグ「あぁっ、絶対絶命なんダナ」

さらに大地を突き破り、ジョーニアスの倍以上もの大きさの巨大怪獣、処刑怪獣マクダターが出現する。

アミア「お願い、あの人たちだけは助けて! お願いです!」
ヘラー「ジョーニアスが現れるかもしれん。用意はいいな?」
兵士「すべての狙いは、上空に向いております」
ヘラー「よし。やれ」

怪獣が、捕われの身の隊員たちに迫る。
倒れたままのヒカリのもとに、ジョーニアスの声が響く。

(ヒカリ── ヒカリ── 早くウルトラチェンジするのだ──)

うっすらとヒカリの目が開く。

(君が塔から落ちてゆく間に、私はまた君の体に戻った── だから、あの高さでも命が助かった──)

ヒカリ「……ジョーニアス!? ウルトラ──チェ──ンジ!!」

ヒカリがウルトラマンジョーニアスに変身・巨大化。
隊員たち目がけて振り下ろされた怪獣の爪を受け止め、投げ飛ばす。

一同「ヒカリ! やっぱり、お前は」「ウルトラマン!」

ヘラー「むぅっ…… こんなバカな!?」

艦隊が一斉に、地上のジョーニアス目がけて砲撃。
ジョーニアスが空を舞い、艦隊を次々に倒し、さらに怪獣と格闘。

ピグ「大変なんダナ!」

すかさずピグが飛び出し、隊員たちを解放する。

マルメ「すまん、ピグ! 助かった!」
ピグ「さぁ、早く早く! さぁ、早く逃げるんダナ!」

怪獣の攻撃に加え、依然、艦隊の攻撃も続く。
ジョーニアスが怪獣を抱えて空へ飛びあがり、艦隊相手に奮闘。

ヘラー「やれっ! 処刑怪獣マグダターもろとも、焼き殺せ!」

しかし、そこへエレクとロトが飛来。艦隊を次々に光線で撃ち落とす。

ジョーニアス「エレク、ロト!」

さらに3人がかりの連携戦で怪獣を攻撃。とどめにジョーニアスがプラニウム光線で、怪獣を撃破する。


兵士「か、完全に突破されました! わが軍は、か、壊滅です!」
アミア「あきらめなさい、ヘラー! ジョーニアスがいる限り、あなたは勝てないのよ!」
ヘラー「むぅっ、かもしれん。だがウルトラマインドと大賢者を持つ限り、負けることはない」
アミア「えぇっ!?」
ヘラー「脱出だ!」


ウルトラの星の一部にヘラーが造った彼らの砦・ヘラーシティが
轟音とともに上昇し始めた
それは ヘラーの最後の切り札であった


ジョーニアス「アミア……!」

ジョーニアスが、上昇を続けるヘラーシティへ向かい、エレクとロトも続く。
さらに空から、何人ものウルトラ戦士たちが参戦する。

ウルトラ戦士たちの攻撃で、ヘラーシティの建造物が次々に炎上する。

ヘラー「むぅっ…… アミア、覚悟はいいな!? パンサー!」

ヘラーの飼う獣・パンサーがアミアに襲いかかる。
だが間一髪、ジョーニアスのパンチが壁を突き破り、パンサーとヘラーを吹き飛ばす。

ヘラー「うわぁっ!」
アミア「大賢者が!」

床にこぼれた大賢者のカードを、すかさずアミアが奪う。

アミア「ジョーニアス、私は大丈夫。ウルトラマインドを取り返して!」
ジョーニアス「アミアの手を自由にしろ」

脅された兵士の1人が、アミアの手錠を解く。

ジョーニアス「アミア、急ぐのだ!」
アミア「ジョーニアスも!」

アミアがカードを装置にかけると、分解されていた大賢者の体が再生され、大賢者が甦る。

アミア「あぁっ…… 大賢者!」
大賢者「アミア!?」
アミア「早くこちらへ!」

アミアが大賢者を連れてヘラーシティを脱出、地上へ瞬間移動。

ヘラー「わぁ、わぁぁ! わああぁぁ──っっ! わああぁぁ──っっ!」

ヘラーが爆炎に飲まれ、最期を遂げる。


ヘラーシティの壊滅跡。
シティ地下に隠されていた超物質ウルトラマインドが輝いており、傍らにヒカリが倒れている。

ヒカリ「うぅっ……」
アミア「ヒカリ……!」

目覚めるヒカリ。アミア、警備隊の隊員たち、ウルトラ人たち、そして大賢者がいる。

ヒカリ「やぁ……」
アミア「勝ったのよ、ヒカリ!」
大賢者「君が奪い返してくれたのは、U40の未来だ。宇宙に散らばった一族の命も甦るだろう」


大勢のウルトラ人たちの観衆を前に、大賢者の演説。

大賢者「反逆者ヘラーは滅びた! 我々の平和は、二度と脅かされることはあるまい! 永遠に! そして、我々は忘れまい。地球から来てくれた勇者たちの名を! ジョーニアスとともに戦った、ヒカリの名を!」

大賢者と、ヒカリや警備隊隊員たちへ、惜しみない歓声が送られる。
ヒカリの体からジョーニアスが分離。人間態のジョーニアスが初めて、ヒカリの前に姿を現す。

アミア「お兄様!」
ジョーニアス「アミア……!」

ヒカリ「ジョーニアス…… あなたが!」
ジョーニアス「こうして君と逢うのは、初めてだな」

2人が固く握手をかわす。

ヒカリ「そして…… こ、これがお別れだなんて……」
ジョーニアス「私はもう一度、地球へ行こう」
ヒカリ「えぇっ!」
ジョーニアス「君とともに過ごした地球がその後、無事かどうか、この目で確かめたいのだ」
アミア「ヒカリ、私も行くわ!」
ヒカリ「ありがとう。ジョーニアス、アミア」


ついに ジョーニアスはその姿を現した
平和の甦ったU40の空に ウルトラ人の喜びの声が いつまでもこだましていた


一同が帰還した地球も すでに平和が取り戻されていた


地球。
ヒカリや隊員たちとともに、ジョーニアスとアミアが美しい風景を眺める。

ジョーニアス「美しい…… こんな美しい地球を見たのは、初めてだ。みなさん。これで私は、安心してお別れできます」
ゴンドウ「もっといて欲しいのですが、お引き止めはできんのでしょうな」

ジョーニアス「ヒカリ。私たちのことをなぜ、最後まで隠さねばならなかったのか、分かってくれただろうね?」
ヒカリ「はい。誰もが自分の力を信じて戦うべきだから…… 誰にも頼ってはならないからです」
ジョーニアス「そう! それこそが、平和を守る力だ」

アミア「ヒカリ……」
ヒカリ「アミア……」
アミア「さようなら、みなさん!」

アミア「ムツミさん……」
ムツミ「アミアさん。好きだったのね、ヒカリ隊員が……」
アミア「ムツミさん…… お幸せに……」

ヒカリ「ジョーニアス! これで、最後ですか!? 僕らはもう、永久に逢えないんですか!?」
ジョーニアス「いや。宇宙に危機が訪れたとき、私は再び戻って来るだろう。そして、誰かすぐれた若者の体を借りることになるだろう」

別れを惜しんでいたヒカリに、笑顔が戻る。
ジョーニアスとアミアが、光とともにウルトラマンへ変身し、空に飛び立つ。

大きく手を振る一同。

一同「さようなら──!」「ウルトラマン──!」


地球を離れたジョーニアスとアミアが、ウルトラの星を目指して飛び去ってゆく。


危機が訪れたとき ウルトラマンジョーニアスは
再び戻ると約束した

そのとき 彼と一体となって平和のために戦うのは誰か?
そう あるいは──

それは 君かもしれない──


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