エマと共にシブヤを出る約束を交わしたツヨシに、ケンゴはシブヤの正体を明かす。 問題を抱えた少年少女たちの精神治療のために作られた仮想世界、それがシブヤだった。そしてエマこそが、シブヤのシステムの最初の被験者だった…… |
Sh15uya Face.04 |
「どういう事だ システム波長にエマの信号が見えるぞ!」 「侵入を止められません」 「じわじわと同化していきます」 「ありえん……こんな事が…… エマが……システムを吸収している!? エマとシステムとの回線をふさげ! エマを戻せなくなるぞ!」 「でも急停止をかければ肉体のダメージが」 「システムと同化してしまったら永遠にエマは失われる」 |
そう…… 私……本当はわかってた…… 私は……戻れないんじゃない……戻りたくなかったの あの人のいう通り…… 私は……自分だけの世界にこもってしまっただけ…… さっきツヨシにふられた時……思い出してしまった…… 私がとじこめていた現実での記憶…… 私が犯した罪…… こんな私を……ツヨシに…… 知られたくない…… |