【前回までのあらすじ】 閻魔あいが四百年前に地獄少女となった理由、因縁の少年・仙太郎。 あいを追い続けていたルポライター・柴田一と娘のつぐみは、実はその仙太郎の子孫だった。 怒りに我を忘れたあいは、自分自身のために能力を使ってはいけないという掟にそむき、あいの故郷・六道郷を訪れていた柴田たちを襲う。 かろうじて三藁たちがそれを防いだことで柴田たちは無事に済んだものの、あいは禁裏を犯したことで自ら地獄へと流されてゆく…… |
骨女「終わりよければ何とやら。傷も塞がりゃ、それっきりさ」 一目連「でも気がつきゃ、新しい傷でまた同じように苦しんでる」 輪入道「結局、終わりなんてものぁねぇのさ。人間は、つくづく哀れな生き物だ。なぁ、お嬢」 あい「新しい傷は、前よりも……」
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