【前回までのあらすじ】 5年ぶりに故郷の町・ラブリーヒルズに戻って来た紅林拓真少年は、誤解により周囲から「悪魔の子」と噂され始める。住民たちは地獄通信で憎い相手を次々に地獄に流し始め、すべての罪を「悪魔の子の仕業」として拓真に擦りつける。飯合誠一刑事と妹の蛍が拓真の無実を突き止め、すべてが解決に向かうかと思われたが、誠一もまた住民の1人により地獄に流されてしまう。 |
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村人に殺されたおまえの怨念は 村を……多くの命を焼きつくした おまえは地獄へ下ることさえもゆるされない…… 現世にとどまり おまえの罪の深さを 身をもって知るために 地獄へ流しつづけるのだ…… もし あらがえば おまえと両親の魂は 永遠にさまようことになるだろう…… いまより おまえは地獄少女…… 閻魔あい だ |
その後…… あの刑事の録音していた会話が マスコミに公開され 紅林拓真の無実は証明された ところが あの子に罪を着せようとした連中は 早々に町をでて 行方不明…… もちろん 地獄通信のことをあつかう報道などはなく 「新興住宅地でおきた 集団失踪事件」 ──それで おしまい──…… |
……最後に 地獄少女は笑ってた 地獄少女の四百年にわたる怨みは晴れたのか 地獄少女は どうなってしまったのか いまはもう たしかめるすべはないけれど…… ぼくにはまだ どこかにいるような気がしてならない── |
受けとりました 地獄少女 |