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人類の平和を願って 東光太郎博士によって造られた アンドロイドBK1号が 自然の過ちによって狂い 皮肉にも 人類征服を目指す鉄の悪魔となって暴れ出した 東博士の息子・鉄也は 自ら 新造人間キャシャーンとなって 敢然と アンドロ軍団の前に立ち塞がった だが 既にアンドロ軍団の団長ブライキング・ボスは 地球の3分の1を征服し 最後の とどめの決戦を企てていた これに対し 東博士とキャシャーンは 科学の総力を挙げて 謎の秘密兵器を生み出し 人類の危機を 一気に挽回しようと図っていた そして その決戦の時が 刻一刻と迫っていた |
アンドロ軍団必殺の秘密兵器 スプレーザー発射機と人工衛星は 連日 徹夜の作業で製作されていた 一方 アンドロ軍団の放った 機械誘導ミニコンロボは 世界各国に飛び散り あらゆる機械に吸い付いていった そして遂に ホーレー彗星は地球に迫った 最も接近する日の前夜 全人類の願いを込めて スプレーザー用人工衛星が 打ち上げられた そして地上では スプレーザー発射機の設置が急がれていた アンドロ軍団は ミニロボットの情報で得た 東博士の科学研究所と その秘密兵器を破壊すべく 密かに 軍団を先行させた |
世界各国の都市は 今や 機械に破壊されつつあった 人間の 平和な生活のために造られた機械が 人間に対して復讐を始めたのである 人類は 自ら造った機械のために 滅びようとしていた その上 ブライキング・ボスは 次々と 軍団兵ロボを上陸させ 要塞も 都市も 今や その手中に収められようとしていた |
ホーレー彗星の接近により 秘密兵器・スプレーザーは 各国において その威力を発揮し ロボットは たちまち破壊されていった |
キャシャーンは 最後の運命を賭けて 超破壊光線を放つ決意をした |
遂に アンドロ軍団は滅びた 悪夢は終わり 街は人間たちの手に戻った 機械は機械として その役割を果たし始めた 人間と機械が一つとなって 永遠の平和を作る 新しい夜明けがやって来たのだ |
キャシャーンが人間に戻れる日 それは いつであろう しかし キャシャーンは信じていた 父・東博士がいる限り 必ず鉄也に戻れるに違いない その日を信じて 立て キャシャーン 輝く太陽が 東鉄也に降り注ぐその日は近い |