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世界名作劇場  「ロミオの青い空」 第33話 〜空へ!自由の翼に乗って

ミラノの町に、ついに春がやってきました。
ロミオたち「黒い兄弟」の、煙突掃除の少年たちが待ち続けた希望の季節です。
長く、そして厳しかった仕事は終わり、ロミオ達は故郷に帰る日がやってきました。
ロッシ親方:「苦しい思いをさせちまったな、ロミオ」
ロミオ:「ううん、僕、親方が作ってくれた、この部屋を忘れないよ。親方は何だか、まるで父さんみたいだ」
別れるロミオに、エッダも涙を浮かべます。
ロミオはアンゼルモに握手を求めますが、アンゼルモは手を振り払います。
別れの(仲直りの)印にロミオは果物を置いて去っていきますが、アンゼルモはそれを壁に投げつけました。
アンゼルモ:「お前なんかに負けるもんか・・・」と。

アルフレドの墓前に集まった黒い兄弟と狼団。
ロミオは、ジョパンニに黒い兄弟と狼団の永久同盟を提案。
ロミオ:「僕はアルフレドが叶えられなかった夢を叶えたい。その為には君に協力してほしいんだ、ジョバンニ」
ジョパンニ:「俺たちは煙突掃除の連中を仲間として受け入れる」
狼団は了承し、そして握手を交わしました。
そして、ロミオはアルフレドに、とうとうやって来たんだよ、君が望んでいた平和が・・・と報告をしました。

ロミオ達はカセラ教授の馬車に乗り、皆家へ帰っていきます。
ミカエル、アントニオと馬車を降り、別れを告げて去っていきます。
ロカルノでダンテも馬車を降り、最後に「あばよ、お人好し」と言い去っていきました。

そして、ロミオが馬車を降りる番がやってきました。
ビアンカ:「私、今ならよくわかる。お兄ちゃんがロミオに夢を託した気持ちが。お兄ちゃんとロミオは本当に信じ合ってる。2人は永遠の親友なのね」
それに対しロミオは
ロミオ:「ああ、アルフレドの夢は僕の夢だ」
と言い、家族の待つソノーニョ村へ走っていくロミオ。

そして、ついに家族との再会。
ジェシカは涙を流しロミオを抱きしめます。ロミオの帰宅は家族全員に喜ばれました。

10年後。
働きながら勉強を続けたロミオは教師になりました。ソノーニョ村で最初の。
そしてロミオはビアンカと結婚し、2人の子供の名をアルフレドと名付けました。

今、子供たちが煙突掃除夫として売られていく事はなくなりました。
しかし、今もなお戦争や貧困によって困難な生き方を強いられている子供達が、世界中にいる事は変わりありません。
ロミオが愛した青い空の下で子供たち1人1人が自由であることを願います。

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