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忍者戦隊カクレンジャーの最終回
 

大魔王「地獄へ行け!!」

サスケ「危ない!!」

ガイコツ城がサスケたちに激突し、爆発する。
 

封印!!
 

瓦礫からサスケたちが出てくる。

謎の影がサスケたちを翻弄する。

それはなんと、大魔王だった。

大魔王の攻撃がサスケたちを襲う。

大魔王「どうやら本当にこの手でお前たちを始末しなければ時が来たようだな、カクレンジャー」

サスケ「黙ってろ! 行くぞ皆、これが最後の戦いだ。大魔王に止めを刺すんだ!!」

一同「オー! スーパー変化!!」

5人は服を脱ぎ捨て、カクレンジャーに変化する。

大魔王「来い!!」

カクレマルで大魔王を切ろうとするが……。

「待て、カクレンジャー!!」

空にニンジャマンと三神将の幻影が映し出される。

イエロー「三神将!!」

神将「大魔王の誘いに乗るな! 大魔王はわざとお前たちに斬られるつもりだ」

レッド「何!?」

大魔王「たわけたことを抜かすな、三神将! さあ斬れ、カクレンジャー。斬るんだ!!」

レッド「三神将!!」

神将「斬ってはならん!!」

大魔王「カクレンジャー、一足先にお前たちを待っている。来なければ大勢の人たちが死ぬことになるぞ。フハハハハ!!」

大魔王が消える。

神将「追うな! お前たちは妖怪ヤマンバを倒し、憎しみの力を葬り去った。だが、大魔王を斬りつければ、さっき消えた憎しみが、再び人間の間に生まれ、今まで滅んだ妖怪たちも凡て復活してしまう!」

レッド「そんな……」

ブラック「なぜだ!?}

神将「大魔王の正体が人間の憎しみ、それ自体からできているからだ」

ホワイト「言ってることがわからない!」

三神将がそれぞれの目から光線をカクレンジャーに浴びせ、変化を解除させる。

セイカイ「どういうこと!? なぜ変化を解くんだ!?」

神将「とにかく、斬らず、生け捕りにして、封印の扉の中に閉じ込めるのだ!!」

セイカイ「この格好でか!? そんなの無茶だぜ!」

神将「これは……お前たちカクレンジャーに課せられた最後の試練なのだ!! 斬り捨てれば、大魔王は無数の憎しみの破片になって飛び散り、人々の心へ入り、再びこの地上は憎しみで満ちてしまう!」

5人は町に出て大魔王を探し出す。

セイカイ「どうなってんだ一体!?」

サイゾウ「大体、生け捕りにしたってだよ、封印の扉はどこにあるのよ!?」

鶴姫「とにかく、言う通りにやるしかないわ!!」

サスケ「どこにいったんだ、大魔王のやつ!?」

「ふっふっふ。ここだ、カクレンジャー……」

そこには、大魔王の姿があった。

ジライヤ「大魔王!!」

セイカイ「皆には大魔王が見えないんだ!!」

大魔王「どうやら三神将から私の正体を聞いたようだな。私を斬らずに捕まえられるか!? バカめ、そんなことはできるわけがない。やれるものならやってみろ!! フハハハハ」

大魔王が3体へと増える。

サイゾウ「あいつ、分け身の術を使ったぞ!」

セイカイ「どれが本物なんだ!?」

サスケ「手分けして追うんだ!!」

サスケたちが手分けして探す。

サスケ「あそこだ!!」

大魔王が老女を歩道橋から突き落とす。

サスケが間一髪キャッチする。

サスケ「大魔王……もう許せねぇ!!」

大魔王「いいぞ、サスケ。それでいいのだ……さあ、変化して私を斬れ!!」

サスケ「スーパー変化……」

鶴姫「ダメよサスケ! 忘れたの!? これは私たちに与えられた最後の試練なのよ!?」

サスケ「……」

大魔王「どうした!? そっちが来なければこっちから行くぞ!!」

大魔王の攻撃がサスケと鶴姫に炸裂する。

ジライヤがもう1体の大魔王を追いかける。

すると、もう1体がベビーカーを押す。

ジライヤ「やめろ!!」

このままベビーカーが突っ込めばお陀仏になる。

だが、ジライヤが間一髪ベビーカーをとめる。

ジライヤ「大魔王!!」

大魔王の攻撃がジライヤに炸裂する。

セイカイとサイゾウの方ももう1体の大魔王を見つける。

セイカイ「大魔王!!」

サイゾウ「やめろ!!」

大魔王がビルを破壊。

人々が逃げる。

やがて3体の大魔王が1体に戻る。

カクレンジャーも全員集合する。

サスケ「大魔王!!」

大魔王「これでわかったか。私を斬らずに生け捕りにすることなど最初から無理だったのだ!」

サスケ「黙れ……黙れ、黙れ!!」

5人が一斉に大魔王に取り掛かるが、飛ばされる。

大魔王が5人に攻撃を加える。

サイゾウ「サ…サスケ……もうダメだ。こうなったら変化して大魔王を斬るしかない!!」

ジライヤ「サスケ!!」

セイカイ「封印の扉だって、どこにあるかわからない!!」

鶴姫「ダメよ、斬ったら……斬ったら憎しみが無数の破片になって!!」

5人が大魔王の猛攻によってピンチに陥る。

ジライヤ「もう、我慢できない!! 魔王を叩き斬ってやる。スーパー変化!!」

サスケ「やめろジライヤ……」

ジライヤ「ドロン……」

「待て、ジライヤ!!」

三神将の幻影が再び空に映し出される。

ジライヤ「三神将!!」

神将「よく考えるのだ、ジライヤ、サスケ、鶴姫、セイカイ、サイゾウ! 大魔王が憎しみの化身なら私たち三神将は愛と、勇気と、希望の化身!! 全ては人間の心の問題。心の中の戦いだ!!」

鶴姫「心の中の戦い……」

サスケ「そうだ。人は誰でも心の中で戦っている。でも、怒りや憎しみを捨てようとしても……」

鶴姫「でも、本当に心の中から憎しみを消すことなんてできるの!?」

サイゾウ「消したつもりでも、油断すればすぐまた出てくる!」

セイカイ「そうだ。憎しみを完全に消すことなんかできない!」

ジライヤ「だとしたら、憎しみの化身である大魔王は……!!」

鶴姫「最初から倒すことなんかできなかったのよ! 心の奥に閉じ込めて、二度と出て来ないようにすればいいんだわ!!」」

サスケ「ということは封印の扉とは……わかったぞ! 誰にでもある人の心の扉だったんだ!!」

サイゾウ「嫌がる怒りや憎しみを心の奥底にしまいこむ扉。それが封印の扉だったんだ!!」

神将「その通りだ、カクレンジャー! ついにお前たちは最後の試練を乗り越えた!! さあ、変化して大魔王を生け捕りにするのだ!!」

サスケ「大魔王……おとなしく俺たちの心の中にある封印の扉の中に入れ……これで最後だ!!」

大魔王「何!?」

サスケ「スーパー変化!!」

一同「ドロンチェンジャー!!」

サスケ5人がたちが最後の変化を遂げる。

ホワイト「人に隠れて悪を斬る!!」

一同「忍者戦隊カクレンジャー!!」

大魔王「おのれ……やれ!!」

花のくノ一が現れ、カクレンジャーに挑む。

カクレンジャーが大魔王を取り押さえる。

くノ一「大魔王様!!」

すると三神将がカクレンジャー、花のくノ一、大魔王にビームを浴びせ、別の場所に転送させる。

レッド「現れよ……現れよ、封印の扉よ!!」

地震が轟き、壁に封印の扉が現れ、開く。

神将「おとなしく中へ入れ、大魔王!!」

花のくノ一が三神将のビームを浴び、猫の姿に戻る。

くノ一の正体は猫だったのだ。

大魔王「おのれ……そうはいくか!!」

大魔王が巨大化してしまう。

そこへ無敵将軍、隠大将軍、ニンジャマンが現れる。

ツバサマルが飛び交う。

大魔王が攻撃を繰り出す中、ニンジャマンが大魔王を取り押さえる。

ニンジャマン「師匠!!」

隠大将軍と無敵将軍も大魔王を取り押さえる。

しかし、大魔王の攻撃に苦戦する。

神将「封印の扉に入れ!!」

大魔王が等身大に戻り、扉の前に飛ばされる。

大魔王「封印の扉が……」

そこへカクレンジャー5人が現れ、大魔王を扉に入れようとする。

すると、大魔王の体から妖気が流れ、カクレンジャーに襲い掛かる。

ニンジャマン「カクレンジャー!!」

神将「早く封印の扉の中へ!!」

ようやく大魔王を扉に入れたカクレンジャー。

大魔王「おのれ……カクレンジャー!!」

大魔王が扉から無理矢理出ようとするが、扉が閉まる。

大魔王「覚えていろ。人間がいる限り、私たちは必ず蘇る! 必ず!!」

神将「ドロンチェンジャーを出せ! 扉に当て、封印するのだ!」

カクレンジャーは三神将に言われた通り、ドロンチェンジャーを扉に当てる。

扉の輝きが消え、大魔王は完全に封印された。

変化を解いた5人が現れ、大喜びする。

神将「よくやった、カクレンジャー。お前たちの仕事は終わった……私たちともお別れだ」

ニンジャマン「カクレンジャー……」

ジライヤ「ニンジャマン……」

神将「これからも、この地上が平和であり続けるかどうか、人の心1つで決まることを、忘れるな! 永遠に心の封印の扉を明け、憎しみや怒りを、表へ出さないことだ。さらばだ。さらば!」

神将とニンジャマンが消える。

サスケが涙を拭う。

5人は鶴姫の父・義輝の元へ帰ってくる。

サスケ「猫丸!!」

鶴姫「お父様!!」

鶴姫が義輝を抱きしめる。

義輝「がんばったな!」

セイカイ「何もかも終わったっていうわけか……」

サイゾウ「けど、俺……まだ信じらんないよ! 本当にもう、妖怪は出てこないのかな!?」

サスケ「それは俺たち……いや、人間の心がけ次第だ。この地上が再び憎しみや怒りで満ちれば、また現れるかもな!」

ジライヤ「そしてそのことを、1人でも多くの人にわかってもらうしかない!」

鶴姫「そう。愛と、勇気と、希望を持って!」

4人が頷く。

義輝「鶴姫、行っておいで……お父さんとブンは家で待ってるから」

鶴姫「お父様!!」

サスケ「そうと決まれば、しばらくは皆で気ままな旅でも続けるか!」

5人が猫丸の乗る。

セイカイ「猫丸、これからもよろしく頼むぞ! よっしゃ、出発進行!!」

一同「オー!!」

義輝とブンが手を振る。

ブン「行ってらっしゃーい!!」

サスケ(妖怪さんたちよ、長い間手を焼かしてくれたな。もう二度と表に出てくるんじゃねぇぞ!)

扉の中では妖怪たちが苦しんでいた。

「悔しい!」「力が出ない!!」「おのれ、俺たちは必ず蘇る!!」「人間ども、この日を楽しみに待ってるがいい!!」「必ず力を取り戻すぞ!!」

5人が猫丸でワイワイ楽しんでいる中、これまでの戦いの思い出がそれぞれに蘇る。

ニンジャレッド・サスケ。

ニンジャホワイト・鶴姫。

ニンジャブルー・サイゾウ。

ニンジャイエロー・セイカイ。

ニンジャブラック・ジライヤ。

これからも5人の旅は続く。

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