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熱血最強ゴウザウラーの最終話


                     時空を越えた空へ!

機械化帝国との戦いも決着が着き、無事に卒業式の日を迎えることになったザウラーズ一同

しのぶ「大ちゃんともお別れだね」

育代「これから私ん家で暮らすんだよ。しのぶもたまには遊びに来てね」

しのぶ「もちろん!」

暗い表情の弱虫トリオ

結花「学校ともお別れか。結花悲しい・・・」

クーコ「中学生になったら、みんなと別々のクラスになっちゃうかもしれないし」

春枝「私、何だか卒業したくないわ」

結花、クーコ、春枝「はーっ・・・」

拳一「おはよう諸君!」

拳一がすごいテンションで現れた

拳一「イエーイ!卒業おめでとう」

金太「おう、拳一」

洋二「さすがに今日は遅刻しなかったね」

拳一「当たりめえだろ。最後くらいビシっと決めなきゃよ。おっ、さすが秀才、ビシっと決めてるじゃない」

洋二「に、似合う?」

拳一、金太「うーん・・・」

拳一「卒業式と言うよりも」

金太「卒業式と言うよりも」

拳一「季節外れの七五三ってとこだな」

拳一と金太はもちろん、近くにいた教授達にも笑われる

洋二「ほっといてよ!」

拳一「悪りぃ、悪りぃ」

金太「かっこいいぞ、洋二」

洋二「もう!」

その頃、職員室では

校長先生「まったく、一時はどうなることかと思いましたよ。ガクエンガーだなんて」

高木先生「いやーあれには本当驚かされました。でもまあ、元の学校に戻ってくれて何よりです」

弥生先生「中島先生、いよいよあの子達ともお別れですね」

中島先生「ええ。色々ありましたがあの子達は本当によく頑張りました」

高木先生「良かったじゃないですか。問題児達が手を離れてくれて」

中島先生「何ですと!」

高木先生「これからは授業を中断されなくて済むと言ってるんです!」

中島先生「まだそんなことを!」

高木先生「事実だろうが!」

相変わらず子供並みの喧嘩である

校長先生「懲りませんね。あの二人も」

弥生先生「クスッ」

五郎が教室で卒業生代表の答辞の練習をしているが

五郎「そ、そ、そして、は、春風小学校で、す、す、過ごした、ろ、ろ、6年間の間にた、た、た、たくさんのおも、おも、思い出が・・・」

エリー「あんなんで6年生代表務まるのかしら?」

チョビ「委員長としてバッチリ決めるって張り切ってたけど」

拳一「力みすぎだぜ。カチンコチン。大丈夫かよ、委員長?」

五郎「じゃ、邪魔しないでくれる」

拳一「もっと気楽にやれよ。たかが6年生代表だろ?」

五郎「た、たかが6年生代表と言ったって、ぼ、僕にとってはだな・・・」

拳一「肩の力を抜いてさ、貸してみな。えーっと、何々」

しのぶ「それさ、お婆ちゃんがね・・・」

拳一「そして春風小学校で過ごした6年の間にたくさんの思い出が出来ました。特に僕達6年2組は偶然ゴウザウラーと出会い・・・偶然ゴウザウラーと出会い・・・」

浩美「どうしたの、拳一君?」

五郎も正気に戻る

拳一「そういや、一年前の始業式の日だったよな?」

浩美「え?」

拳一「俺達がゴウザウラーと出会ったのはさ」

しのぶ「そうね。私達はあの日6年生になると同時に」

拳一「ザウラーズになったんだ」

ここから回想シーンに入る

チョビ、クーコ「うわっ」

春枝「わっ」

結花「やだ」

洋二「ゴウザウラーの次は金太が恐竜時代へ行って取って来たマグナザウラー」

金太「熱血変形!マグナザウラー!」

金太「そして、洋二のグランザウラーとの出会い」

洋二「行くぞ!熱血進化!グランザウラー!」

拳一「敵の機械化帝国もすげえ奴ばかりだった」

しのぶ「その中でも手強かったのがエンジン王よね」

金太「そこで俺達はキングゴウザウラーへの合体を考えたんだよな?」

教授「ええ。あの時はみなさんのおかげで、見事キングゴウザウラーが完成したんです」

教授「早く、早くしないと・・・あっ!」

教授は答えにたどり着く

教授「分かった!これです!」

苦戦している拳一の所へ

教授「拳一君!お待たせしました!みなさん、ブレスのボタンを押してください!」

みんなは戸惑っているが

教授「早く!言われたとおりに!」

エリー「えいっ!」

拳一「みんな、行くぜ!」

一同「おう!」

拳一「キングゴウザウラー!」

拳一、金太、洋二「超熱血合体!」

エンジン王「おのれ、機械神!」

機械神「何!?」

五郎「そういえば、あのエンジン王が自分の命を賭けて機械神から僕達を助けてくれるなんて思ってもみなかったよな」

拳一「そうそう。俺もびっくりしたぜ」

機械神「エンジン王め!」

エンジン王「ザウラーズよ。私ごと機械化城を貫け!」

しのぶ「そんな!エンジン王を助けなきゃ!」

金太「やるんだ!エンジン王は俺達のために命を賭ける覚悟をしたんだ!」

洋二「その気持ちを無駄にするわけにはいかない!」

浩美「くっ・・・」

エンジン王「急げ!私のエンジンが止まってしまう前に!」

拳一「やるぞ!キングブレード!フルパワー!」

エンジン王「心と我ら機械化帝国に無い素晴らしい力。人間しか持てぬ素晴らしい力」

拳一「うおりゃーっ!」

エンジン王「ぐわーっ!」

浩美「恐ろしい敵だったけど最後は僕達に力を貸してくれたエンジン王。もしかしたら、機械化帝国と僕達は分かり合えたのかもしれない」

拳一「な、何だ?あの星は?」

マーボー「あの時はびっくりしたよ。地球が完全に機械の星になっちゃってたんだもんね。地球の歴史を元に戻すために僕達は恐竜時代に向かったんだ」

育代「その恐竜時代でマーボーには素敵な出会いがあったのよね」

マーボー「うん、恐竜の赤ちゃん。チビ助。でも最強の敵、ダークゴウザウラーを倒すためには一緒にいるわけにはいかなかったんだ」

拳一、浩美、しのぶ、金太、洋二「あーっ!」

拳一「行くぞ!キングスパルタン!」

同様の攻撃を返され、苦戦を強いられていた

拳一「ダークゴウザウラー、喰らえ!」

育代「ダークゴウザウラーは倒せたけど、恐竜が絶滅するという歴史は変えられなかった。でも、地球の生命を守ることは出来たのよね」

しのぶ「3学期が始まってからがもっと大変だったわね」

拳一「そうそう、何たって俺の体が機械にされかけたんだもんな」

金太「何だ、あの赤いのは?」

教授「き、機械になっている!」

エリー「これが本当に拳一の体なの!?」

拳一は苦しみだす

中島先生「け、拳一!」

拳一「痛てえ!体が痛てえよ!」

中島先生「拳一」

弥生先生「拳一君」

しのぶ「拳一!」

拳一「しのぶ。しのぶ!みんな!今行くぞ!」

拳一は機械にされたことを逆利用して

拳一「すげえ力だ。機械にされたこのパワーで暴れてやる!」

機械化獣「こいつ、何をするか?」

しのぶ「早く復元装置に戻って!」

拳一「んなことは後だ!それよりこの場所にもう一度キングフィニッシュを決めるんだ!」

しのぶ「わかったわ!よーし、行くわよ!ザウラーキングフィニッシュ!」

拳一「やっとの思いで人間に戻れたと思ったら、今度は機械神が直接攻めて来やがって」

機械神「な、何だ?」

拳一「あ、あれは?」

機械神「き、貴様は」

ワン「あーっ!」

五郎「エルドラン!」

ツー「エルドランだ!」

エルドラン「子供達よ、心ある命の力、受け取るがよい!」

拳一「何だ?」

校長先生「あーっ、私の学校が・・・」

学校全体が合体パーツになった

機械神「おのれ、小癪な!」

拳一「やられるか!」

五郎「エネルギー充填100%。今だ、拳一!」

拳一「よーし!これでも喰らえ!」

機械神「こ、これは!ぐわーっ!おのれ、人間共め!これしきの、これしきのことで!」

機械にされた太陽系が元に戻っていく

機械神「ハハハハ。機械化帝国は不滅なのだ!貴様らごとき下等な生き物にやられるものか!死ね!」

拳一「てえーっ!」

機械神「うわっ」

拳一「やい、機械神!確かに俺達は欠点だらけかもしれない。だけど、だけどな!」

機械神「おのれ!」

拳一「たとえ欠点だらけでも心があれば、その心に温かい血が通っていれば、その血を熱く燃やすことが出来るんだ!」

機械神「くっ、まだ倒れぬか!ならばこれで!」

拳一「だから俺達は熱血最強なんだ!」

機械神「何?」

拳一「ザウラーキングフィニッシュ!」

機械神「バ、バカな!愚かで不完全な人間共に我が鋼鉄の血筋は打ち砕かれるというのか!うぉーっ!」

拳一「熱血最強キングゴウザウラー!」

エリー「バンザーイ!私達の勝ちよ!」

五郎「遂にやったな!」

ワン「今度こそ勝ったのね!」

チョビ「やったぜ!見たか、こん畜生!」

しのぶ「やったね、やったんだね」

浩美「うん!僕達地球を守り抜いたんだ!」

拳一「俺達、とうとう機械化帝国を追っ払ったぜ」

回想シーンはここで終了

金太「色んなことがあったよな」

浩美「うん」

拳一「そういや、俺達が卒業したらゴウザウラーはどうなっちゃうんだ?」

しのぶ「実は私も気になっていたんだ」

結花「私も」

五郎「僕もだよ」

エリー「そうよね。機械化帝国は倒しちゃったわけだし」

金太「やっぱり、このまま学校に置いとくしかないんじゃないのか?」

洋二「でも、何かすっきりしないな」

クーコ「私達だけ卒業して」

結花「ゴウザウラーは残して行っちゃうなんて・・・」

拳一「そうだ!この手があるぜ!みんな耳貸せ」

卒業式が始まった

拳一の父「くぅ、拳一も無事卒業できるとはめでてえな母ちゃん」

拳一の母「本当だよ父ちゃん」

高木先生「これより春風小学校第35回卒業式を行います」

五郎「そして、春風小学校で過ごした6年の間に色んな思い出がありました」

卒業生の母「色々お世話になりました」

高木先生「いやあ、と、とんでもない。ハハハハ」

中島先生「おかしいなあ。拳一達もう帰っちゃったのかな?」

拳一の父「先生」

中島先生「はい」

拳一の父「うちの拳一を見掛けなかったでしょうか?」

中島先生「いや、私も探していた所なんですが」

地響きが起き

中島先生、拳一の父「な、何だ?」

校長先生「あーっ!」

グラウンドにキングゴウザウラーが降りてきて

校長先生「ど、どうしたんですか?」

中島先生「機械化帝国がまた現れたんじゃ」

高木先生「そんなバカな」

校長先生「あっ」

拳一「校長先生、お願いします。少しの間、校庭を使わせてください」

校長先生「校庭を?」

拳一「はい。俺達、キングゴウザウラーの卒業式をやってやりたいんです」

校長先生「卒業式?」

高木先生「何を言っているんだ、君達は!」

中島先生「け、拳一」

拳一「俺達だけが卒業式をして、キングゴウザウラーに何もしてあげないなんて」

しのぶ「卒業式が終わったら「はい、さようなら」なんて嫌なんです。私達の手でキングゴウザウラーの卒業式をやってあげたいんです」

一同「お願いします」

中島先生「みんな・・・私からもお願いします、校長先生。キングゴウザウラーも6年2組の一員なんです。お願いします」

校長先生「中島先生!」

中島先生「は、はい!」

校長先生「私がそんな分からず屋に見えますか?」

中島先生「え?」

校長先生「いいでしょう。私達みんなでキングゴウザウラーの卒業式をしてあげましょう」

一同「やったー!」

拳一「ありがとう、校長先生!」

校長先生「いえ、この小学校の校長として当たり前のことをするまでです」

そして、キングゴウザウラーの卒業式が始まった

五郎「それでは只今より、キングゴウザウラーの卒業式を行います。ザウラーズ代表、峯崎拳一君!」

拳一「はい!卒業証書、6年2組キングゴウザウラー殿。あなたは今日俺達と一緒に卒業します。だけど、中学生になっても、高校生になっても、大人になっても、それから先もずっとキングゴウザウラー、あなたのことは忘れません。だって、俺達は仲間だから。仲間がいればどんな困難も、悲しみも乗り越えられる。それをあなたがみんなに教えてくれたから。ありがとうキングゴウザウラー。元気でな。以上、ザウラーズ一同」

一斉に壮大な拍手が鳴り響いた

拳一の父「いいぞ拳一、日本一!」

拳一「いやあ、照れるな」

キングゴウザウラーは卒業証書を握り動き出した

拳一「誰か乗ってるのか?」

しのぶ「そんなはずないよ。みんないるもん」

エリー「な、何これ?」

金太「どうなってるんだ?」

みんなのブレスとコマンダーが回収された

しのぶ「そうか、本当にお別れの時が来ちゃったんだ」

拳一「別れ・・・」

浩美「うん・・・」

キングゴウザウラーが飛び始めた

結花「行っちゃうんだ・・・」

金太「お前のことは一生忘れないぞ!」

洋二「僕も忘れない!」

エリー「忘れろったって忘れられないわよ!」

エルドラン「ありがとう、地球の子供達よ」

拳一「あっ」

一同「さようなら」

キングゴウザウラーは飛び去っていった

エリー「キングゴウザウラー、元気でね!」

拳一「行っちまったな」

しのぶ「ええ」

校長先生「あーっ、私の、私の学校が持っていかれてしまった」

例によって気を失う

高木先生「重たい!校長先生!」

チョビ「さっすがエルドラン、やるー」

一同「ハハハハ」

拳一「よーし、じゃあ記念撮影行くぜ」

一同「熱血最強!」

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