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魔法少女リリカルなのはStrikerSの最終話


スバル(ナレーション)「探してたのは勇気の意味」

ティアナ(ナレーション)「今を見つめられなくて、夢と未来を逃げてたこと」

エリオ(ナレーション)「傷つけてばかりで何も出来なかった頃」

キャロ(ナレーション)「俯いて震えてただけだった自分」

スバル(ナレーション)「教えてもらったのは立ち向かうための心と力」

ティアナ(ナレーション)「今、自分に出来ること」

エリオ(ナレーション)「大切なものを守るために」

キャロ(ナレーション)「真っ直ぐ前を見つめること」

ティアナ(ナレーション)「この事件を悲しみと後悔で終わらせないように」

スバル(ナレーション)「私達が今、助けに行きます!」

宇宙空間で

スタッフA「艦隊布陣、転回!」

スタッフB「攻撃準備、完了!」

クロノ「なのは、フェイト、はやて、脱出急いでくれ」

                   約束の空へ

リィン「ダメです!魔力結合できません!通信も!」

はやて「しゃあない、歩いて脱出や」

リィン「でも、なのはさんが」

なのは「ハァハァハァ・・・大丈夫、歩けるよ」

ヴィヴィオ「ママ・・・」

艦内警報「乗員は、所定の位置に移動してください。・・・繰り返します。乗員は、所定の位置に移動してください。これより、破損内壁の応急処置を開始します。破損内壁、および非常隔壁から離れてください」

はやて「出口へ急ぐんや!」

しかし、通路は塞がれてしまう

その頃

シャッハ「この子の護送を」

兵士A「はい、シスター」

シャッハ「私は、フェイト執務官を助けに」

ヴェロッサ「シャッハ!その負傷じゃ無理だよ!僕が行く」

シャッハ「ですが・・・」

フェイト「待ってください」

シャッハ、ヴェロッサ「えっ」

フェイト「こちらは自力で脱出できます。それより、この崩落を止めないと・・・ポットの中の人達まだ生きてるかもいれないんです。道連れにさせるわけにはいかない」

シャッハ「ですが」

フェイト「止めます!シャーリー!」

シャーリー「はい、フェイトさん!」

アギトが泣いていた

シグナム「私はこれから空に上がる。アギト、お前はどうする?」

アギト「あんたは、旦那を殺した!だけど、騎士として誇りある最期をくれた。旦那はあんたに私を託した。だから、あんたと行く!側にいて見極めてやる。あんたがもし旦那の言葉を裏切るようなマネをしたら・・・」

シグナム「その時はお前が私を焼き殺せ」

アギト「ユニゾン、イン!」

アギトはシグナムにユニゾンした

アルト「あ、あれは?ヴァイス陸曹!」

ヴァイス「いいか?船の中、奥に進むほど強力なAMF空間だそうだ。ウイングロードが届く距離までくっつける。そいつで突っ込んで隊長達を拾って来い!」

スバル、ティアナ「はい!」

ヴァイス「行くぜ、ストームレイダー!」

ティアナ「あっ」

ヴァイス「前に言ったな。俺はエースでも達人でもねえ。身内が巻き込まれた事故にびびって取り返しのつかねえミスショットもした。死にてえくれえ情けねえ思いもした。それでもよ、無鉄砲でバカったれな後輩の道を作ってやるくらいのことは出来らあな」

入り口が開いた

ティアナ「あっ」

ヴァイス「よし、行け!」

ティアナ「あ、はい!」

スバル「ウイングロード!」

スバル、ティアナ「GO!」

スタッフA「小型航空機、地上に降下しています!」

スタッフB「空戦魔導士、誰かいないか?」

ルキノ「該当地点で今動ける魔導士は・・・あっ、います!機動六課ライトニング2、シグナム二尉!」

シグナム「この声、ルキノか?」

ルキノ「はい!あれ?シグナム副隊長そのお姿は?」

シグナム「心強い増援が付いてくれた。現在位置で迎撃する」

ルキノ「はい!」

アギト「気鋭48、まだ増える」

シグナム「やれるか、アギト?」

アギト「やれるさ!猛れ、炎熱!烈火陣!」

すると、レヴァンティンは炎に包まれた

シグナム「レヴァンティン!」

レヴァンティン「Snake Form!」

シグナム、アギト「はぁぁぁぁぁ!」

シグナム「剣戦烈火!」

アギト「画龍!」

シグナム、アギト「一閃!」

ルキノ「き、気鋭50、一瞬で全機撃破」

シグナム「なぜだろうな、アギト?お前との融合は不思議と心が温かい。ん?」

アギトが泣いていた

シグナム「アギト?」

アギト「何でもねえ、何でもねえよ」

ルキノ「距離450、第二編隊来ます!」

シグナム「ああ、行くぞ、アギト!」

アギト「おお!シグナム!」

キャロ「エリオ君、フリード。地上の支援は私とヴォルテールが」

エリオ「うん」 

キャロ「ケリュケオン、エリオ君とフリードにスピードブーストフルドライブ!」

ケリュケイオン「Boost up!」

ヴィータ「ハァハァハァ・・・」

兵士A「無茶です、ヴィータ三尉」

ヴィータ「うるせえ!・・・ん?」

スバルとティアナが現れた

ティアナ「ヴィータ副隊長、ご無事で」

スバル「なのはさんと八神部隊長の救出、行ってきます!」

兵士A「あ、あの子達は?」

ヴィータ「あいつら・・・」

ティアナ「本当に全然魔力が結合しない」

スバル「でも私は戦闘機人モードでなら、撃てるし走れる」

ティアナ「きっと助けて戻れる。私とあんたの二人でなら」

スバル「うん」

シャーリー「データ解析、パスコードカット!フェイトさん」

フェイト「うん!」

崩落が治まった

フェイト「止まった」

シャーリー「はい!」

フェイト「ふぅ・・・あっ!」

フェイトの頭上に砕けた塊が落ちてきたが

ストラーダ「Sonic Move!」

間一髪でエリオが助けに来た

フェイト「あっ」

エリオ「ふぅ」

フェイト「エリオ」

エリオ「はい!」

スバル「あの日のなのはさんに憧れて選んだこの道」

はやて「この音は?」

リィン「まさか」

なのは「うん」

救急車で搬送される直前のギンガ

ギンガ「スバル・・・」

スバル「母さん、ギン姉、ちょっとだけ力を貸して!」

スバルは両腕に力を込めて壁を砕く

ティアナ「お待たせしました」

スバル「助けに来ました」

なのは「うん」

ルキノ「スカリエッティ本拠地振動停止!突入隊、及びライトニング1、ライトニング3脱出確認!巨大船内部に突入した二人、第一隊から第四隊まで退避。最深部の機動六課メンバー全員脱出確認!」

クロノ「ふぅ・・・さて、ここからはこっちの仕事だ!」

スタッフ一同「はい!」

スカリエッティのアジトの船を撃墜した

シャーリー「巨大船撃墜!任務完了です!やった、やりました!」

シャマル「でも、シャーリー、ちょっとだけシーッ」

シャーリー「えっ」

疲れ果てたなのは達が眠っていた

はやて「みんな、ほんまにお疲れや」

スバル(ナレーション)「レリック事件をきっかけに始まった今回の任務はこうして無事に終わりを告げました。いくつもの出来事が絡み合って起こったこの事件がジェイル・スカリエッティ事件またはJS事件と呼ばれるようになったのは、事件が終わって随分経ってからのこと」

フェイトは逮捕されたスカリエッティ一味のその後を見ていた

スバル(ナレーション)「逮捕されたスカリエッティと事件捜査に協力の意思を見せなかった戦闘機人達は、それぞれ別世界の機動拘置所。罪を認め捜査に協力的な姿勢を見せた子達はミッド海上の隔離施設。ライトニング隊が保護した二人、ルーテシアとアギトも自分達で決めてそこにいる」

セイン「まあ、お二人はすぐに出られると思いますけどね」

ウエンディ「精神操作、心神喪失、その他諸々があるっすからね」

ルーテシア「うん」

セイン「アギトさんなんかは来なくてもよさそうなもんなのに」

アギト「うっ・・・ルールーが心配だったんだよ!」

ルーテシア「クスッ・・・」

アギト「それに、これからはちゃんと生きなきゃならねえからな」

セインとウエンディは笑う

ウエンディ「あれ?そう言えばルーお嬢様、お母さんは?」

ルーテシア「病院で眠ってる。ちゃんと治療すればレリックがなくてもいつか目を覚ますだろうって」

スバル(ナレーション)「ミッド地上は平穏を取り戻し、機動六課のオフィスも修理完了。隊員達も全員職場復帰。ヴィヴィオも一時保護と検査から帰ってきてママと一緒に平和な暮らし」

ヴェロッサ「しかしはやて、事件以降めっきり大人しいね」

カリム「疲れが出た?」

はやて「うん、シグナムから聞いたレジアス中将の話がな、なんや私もな、同じ様な思いがあるからな。失ったものがあるから守りたくて、守りたいから必死になって無茶もして」

ヴェロッサ「どんな気持ちも、どんな思いも、強くなりすぎれば裏返ってしまうものさ」

クロノ「積み重ねてきた時間や、犠牲になったものが多ければ多いほど余計にな」

カリム「だけど、急いで求めすぎたら悲しいことばかりが増えていくから」

はやて「うん。しかし何やな。このメンバーやと私は末っ子気分でどうもあれや」

クロノ「今頃気付いたのか」

ヴェロッサ「君もまだまだちびっ子だ」

はやて「う、うん」

カリム「そう言えば、部隊の子達の進路、もう決まったの?」

はやて「うん、まあ大体な」

スバル(ナレーション)「そう、機動六課の試験運用期間は一年間。春が来たら私達は卒業になります」

ゲンヤとシグナムは墓地に来ていた

ゲンヤ「お前さんが持って帰ってきたデータのおかげで戦闘機人事件は綺麗に片が付いた。女房やゼスト隊のみんなもやっとゆっくり眠れるだろうよ」

ゲンヤ、シグナム「ん?」

オーリスが先に来て花束を置いていた。そしてお互いに敬礼をする

スバル(ナレーション)「そして」

はやて「長いようで短かった一年間、本日を持って機動六課は任務を終えて解散となります。みんなと一緒に働けて、戦えて心強く嬉しかったです。次の部隊でもみんなどうか元気に頑張って」

隊員達の拍手を持って解散の挨拶は終わった

ティアナ「何か、割とあっさり終わったわね」

キャロ「ですね」

エリオ「まあ、この後お別れ二次会もありますもんね」

スバル「うん・・・」

エリオとキャロは念話で

エリオ「スバルさん元気ないね」

キャロ「なのはさんとお別れだし、次の配置ティアさんと進路が別れちゃったから」

ティアナ「・・・・・」

なのは「あ、みんなちょっと!」

呼び止めたのはなのはとギンガだった

ティアナ「なのはさん」

スバル「ギン姉も」

なのは「二次会前にフォワードメンバー、ちょっといいかな?」

呼び出された場所には桜が咲いていた

エリオ「この花、確か」

はやて「うん、私やなのはちゃんの故郷の花」

フェイト「お別れと始まりの季節に付き物の花なんだ」

ヴィータ「よし、フォワード一同、整列!」

スバル、ティアナ、エリオ、キャロ「はい!」

なのは「さて、まずは4人共訓練も任務もよく頑張りました」

ヴィータ「この一年間、私はあんまり誉めたことなかったが。お前ら、まあ随分強くなった」

スバル、ティアナ、エリオ、キャロ「えっ?」

なのは「辛い訓練、きつい状況、困難な任務。だけど、一生懸命頑張って負けずに全部クリアしてくれた。みんな本当に強くなった。4人共もう立派なストライカーだよ」

4人は泣き出す

ヴィータ「泣くな、バカたれ共が」

スバル、ティアナ、エリオ、キャロ「はい!」

なのは「さて、折角の卒業、折角の桜吹雪。湿っぽいのはなしにしよう!」

シグナム「ああ」

ヴィータ「自分の相棒、連れてきてるだろうな?」

スバル、ティアナ、エリオ、キャロ「えっ?」

フェイトまで驚く

フェイト「えっ?えっ?」

シグナム「何だ、お前は聞いてなかったのか?」

なのは「全力全開、手加減なし!機動六課で最後の模擬戦」

スバル達は呆然とするが

スバル、ティアナ、エリオ、キャロ「はい!」

フェイト「全力全開って聞いてませんよ!」

シグナム「まあ、やらせてやれ。これも思い出だ」

フェイト「もう・・・ヴィータ!なのは!」

ヴィータ「堅いこと言うな。折角リミッターも取れたんだしよ」

なのは「心配ないない。みんな強いんだから」

フェイト「もう・・・」

ヴィヴィオ「フェイトママ、大丈夫」

フェイト「えっ?」

ティアナ「全力でいくわよ」

スバル「よしっ!」

エリオ「うん」

キャロ「頑張ろう」

ヴィヴィオ「みんな楽しそうだもん」

エリオ「フェイトさんもお願いします!」

キャロ「頑張って勝ちます!」

フェイト「もう・・・」

ヴィヴィオ「頑張って」

はやてとギンガ(とヴィヴィオ)以外は全員戦闘着になっていた

ギンガ「それではレディ」

はやて、ギンガ「GO!」

And, afterwards

八神はやて二佐  特別捜査官に抜擢。地上に腰を据え、密輸物・違法魔導師関連の操作指導を担当

守護騎士達やリィンも同じところにいたがアギトもいた。そしてリィンにちょっかい出していた

守護騎士一同とともに職務を続ける

フェイト・T・ハラウオン執務官  副官のシャリオ・フィニーノとともに次元航行組織に抜擢 

ティアナ・ランスター執務官補佐  フェイトの二人目の補佐官として、執務官になるための実務研修。夢に向かって進行中

ルーテシア・アルピーノ  魔力の大幅封印後、無人世界への隔離による保護観察処分が決定

ルーテシアはインゼクトに一輪の花を渡し、キャロのところへ送った

彼女の母も目を覚ましたようだ

長い隔離期間を、母や召喚獣たちとともに静かに過ごす

アルト・クラエッタ一等陸士  地上本部ヘリパイロットに正式採用

ヴァイス・グランセニック陸曹長  地上本部ヘリパイロット。返納していた武装局員資格を再取得。パイロット兼狙撃手としての道に戻る 

グリフィス・ロウラン事務官  次元執行部隊に転属。艦船での事務業務に従事する

ルキノ・リリエ事務官補兼操舵手補  グリフィスの補佐官を勤めつつ艦船操舵手としての道を進む

キャロ・ル・ルシエ二等陸士  前所属の辺境自然保護隊に復帰

エリオ・モンディアル二等陸士  辺境自然保護隊へ希望転属

キャロの手にはル−テシアのところから送られた花が届いていた

竜騎士、竜召喚士コンビとして自然保護・密猟者対策業務において活躍

高町ヴィヴィオ  本人の希望により、聖王教会系列の魔法学院に入学

授業の様子をなのは、ユーノ、アルフが覗き見するがシャッハに見つかり怒られる

母親とその友人たちに見守られ、ごく普通の女の子としての人生を歩み始める

ギンガ・ナカジマ陸曹  関係者の指導のもと、収容された戦闘機人たちの更生プログラムに参加

プログラムは順調に進行中

スバル・ナカジマ一等陸士  本人の希望転属先に配置  

難破船の中にいる女の子「誰か助けて!」

マッハキャリバー「Protection!」

スバル「よく頑張ったね。偉いよ」

女の子「えっ」

災害対策、人命救助の最先鋒 特別救助隊のフォワードトップとして活躍

スバル「もう大丈夫!安全な場所まで一直線だから!」

災害に見舞われた人々の命を救い続ける

高町なのは一等空尉  JS事件の功績評価による昇進を辞退

なのは「本日より三週間、みなさんの空戦教導を担当することになりました高町なのは一等空尉です。ちょっとハードな訓練になると思うけどしっかりついて来てね」

一同「はい!」

戦技教導官、そして空戦魔導師として現場に残り、後進を守り、育て続ける

なのは「さあて、それじゃ元気に頑張っていくよ!」

一同「はい!」 

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