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魔法少女リリカルなのはA’sの最終話


なのは(ナレーション)「それは、小さな奇跡でした。祈りは遥か空の彼方」

フェイト(ナレーション)「涙は虹になって、光に変わって。長い夜は終わりを告げて」

なのは(ナレーション)「旅立つ時のさよならは終わりじゃなくて始まりの言葉。魔法少女リリカルなのはA’s最終回、始まります」

倒れたはやてはまだ目を覚まさない

リィンフォース「やはり、破損が致命的な部分にまで至っている。防御プログラムは停止したが歪められた基礎構造はそのままだ。私は、夜天の魔導書本体は遠からず新たな防御プログラムを生成し、また暴走を始めるだろう」

シグナム「やはりか」

シャマル「修復はできないの?」

リィンフォース「無理だ。完成プログラムである私の中からも夜天の書本来の姿は消されてしまっている」

ザフィーラ「元の姿が分からなければ戻しようも無いということか」

リィンフォース「そういうことだ」

シグナム「主はやては大丈夫なのか?」

リィンフォース「何も問題は無い。私からの侵食も完全に止まっているし、リンカーコアも正常作動している。不自由な足も時をおけば自然に治癒するだろう」

シャマル「そう、それならまあよしとしましょうか」

シグナム「ああ、心残りは無いな」

ヴィータ「防御プログラムが無い今、夜天の書の完全破壊は簡単だ。破壊しちゃえば暴走することも二度とない。代わりに私らも消滅するけど」

シグナム「すまないな、ヴィータ」

ヴィータ「何で謝るんだよ。いいよ、別に。こうなる可能性があったことくらいみんな知ってたじゃんか」

リィンフォース「いいや、違う」

シグナム、シャマル、ヴィータ、ザフィーラ「えっ?」

リィンフォース「お前達は残る。逝くのは私だけだ」

                    スタンバイ・レディ

フェイト「夜天の書の破壊?」

なのは「どうして?防御プログラムはもう破壊したはずじゃ」

クロノ「闇の書、夜天の書の完成プログラムからの震源だ」

アルフ「完成プログラムってなのは達が戦ってた?」

クロノ「ああ」

ユーノ「防御プログラムは無事破壊できたけど、夜天の書本体はすぐにプログラムを再生しちゃうんだって。今度ははやてちゃんを侵食される可能性が高い。夜天の書が存在する限り、どうしても危険は消えないんだ」

クロノ「だから闇の書は防御プログラムが消えている今の内に自らを破壊するよう申し出た」

なのは「そんな」

フェイト「でも、それじゃシグナム達も」

シグナム「いや」

なのは、フェイト、アルフ「ん?」

シグナム「私達は残る」

フェイト「シグナム」

ザフィーラ「防御プログラムと共に、我々守護騎士プログラムも本体から解放したそうだ」

シャマル「それでリィンフォースからなのはちゃん達にお願いがあるんだって」

なのは「お願い?」

単独ではやてのそばにいるヴィータ

ヴィータ「はやての幸せが私達の一番の幸せ。だからリィンフォースも笑って逝くってさ。夢の中でいいから誉めてあげてね。あの子のこと」

部屋を出る

リィンフォース「ああ、来てくれたか」

なのは「リィンフォース・・・さん」

リィンフォース「そう呼んでくれるのだな」

なのは「うん」

フェイト「あなたを空に帰すの私達でいいの?」

リィンフォース「お前達だから頼みたい。お前達のおかげで私は主はやての言葉を聞くことが出来た。主はやてを食い殺さずにすみ、騎士達も生かすことが出来た。感謝している。だから最後はお前達に私を閉じて欲しい」

なのは「はやてちゃんとお別れしなくていいんですか?」

リィンフォース「主はやてを悲しませたくないんだ」

フェイト「リィンフォース・・・」

なのは「でも、そんなの、何だか悲しいよ」

リィンフォース「お前達にもいずれ分かる。海より深く愛し、その幸福を守りたいと思える者と出会えればな」

守護騎士達もやってくる

リィンフォース「そろそろ始めようか?夜天の魔導書の終焉だ」

はやてが目を覚ます

はやて「うっ・・・」

何か嫌な予感を感じた

はやて「リィンフォース?」

破壊の儀式が始まっていた

レイジングハート「Ready to set」

バルディッシュ「Stand by」

リィンフォース「ああ、短い間だったが、お前達にも世話になった」

バルディッシュ「Don’t worry」

レイジングハート「Take a good journey」

リィンフォース「ああ」

はやてが止めに入った

はやて「リィンフォース!みんな!」

シャマル「はやてちゃん!」

ヴィータ「はやて!」

リィンフォース「動くな!動かないでくれ!儀式が止まる」

はやて「あかん、やめて!リィンフォース、やめて!破壊なんかせんでええ!私がちゃんと抑える!大丈夫や!こんなんせんでええ!」

リィンフォース「主はやて、よいのですよ」

はやて「いいことない!いいことなんかなんもあれへん!」

リィンフォース「随分と長い時を生きてきました最後の最後で私はあなたに綺麗な名前と心を頂きました。騎士達もあなたの側にいます。何も心配はありません」

はやて「心配とかそんな・・・」

リィンフォース「ですから、私は笑って逝けます」

はやて「話聞かん子は嫌いや!マスターは私や!話聞いて!私がきっと何とかする!暴走なんかさせへんって!約束したやんか!」

リィンフォース「その約束は、もう立派に守っていただけました」

はやて「リィンフォース!」

リィンフォース「主の危険を払い、主を守るのが魔導の器の務め。あなたを守るための最も優れたやり方を私に選ばせてください」

はやて「そやけど、ずっと悲しい思いしてきて、やっと、やっと救われたんやないか!」

リィンフォース「私の意志はあなたの魔導と騎士達の魂に残ります。私はいつもあなたの側にいます」

はやて「そんなんちゃう!そんなんちゃうやろ、リィンフォース!」

リィンフォース「駄々っ子はご友人に嫌われます。聞き訳を、わが主」

はやて「リィンフォース!あっ・・・」

車椅子が傾いてはやてが倒れる

なのは「あっ」

はやて「何でや。これから私は、これからずっと幸せにしてやらなあかんのに」

リィンフォース「大丈夫です。私はもう世界で一番幸福な魔導書ですから」

はやて「リィンフォース・・・」

リィンフォース「主はやて、一つお願いが」

はやて「えっ」

リィンフォース「私は消えて、小さく無力な欠片へと変わります。もしよければ、私の名はその欠片ではなくあなたがいずれ手にするであろう新たな魔導の器に贈ってあげていただけますか?祝福の風、リィンフォース。私の魂はきっとその子に宿ります」

はやて「リィンフォース・・・」

リィンフォース「はい、わが主」

そういうと再び結界の中に入っていった

リィンフォース「主はやて、守護騎士達、それから小さな勇者達、ありがとう、そしてさようなら」

そしてリィンフォースは消えていき、欠片を残していった

なのは「はやてちゃん」

ヴィータ「はやて」

リンディに報告の電話が入る

リンディ「そう、うん分かった。報告ありがとう。今日はうちでゆっくり休みなさい。私も明日には帰るから。うん」

レティ「フェイトちゃんから?」

リンディ「うん。魔導書本体の消滅を確認したって」

レティ「そう・・・」

エレベータの中で

レティ「グレアム提督の件は提督の希望辞職って事で手打ちみたいね。故郷に帰るそうよ」 

リンディ「まあ、具体的なのはクラッキングと操作妨害くらいだしそれくらいよね。はやてさんのことはどうなるのかしら?」

レティ「今までどおりに援助は続けるって。あの子が一人で羽ばたける歳になったら、真実を告げるだろうって」

リンディ「そう・・・」

レティ「あなたもこれで、御主人への報告にいけるわね。いつ行くの?」

リンディ「来週。クロノとフェイトさんと三人で」

レティ「何て報告する予定?」

リンディ「そうねえ・・・多分いつもと同じよ。相変わらずの慌しい日々だけど元気にやってますよって」

レティ「そっか」

雪道を帰路に着くなのはとフェイト

なのは「事件終了かな?」

フェイト「うん」

なのは「でも、ちょっと寂しいかな」

フェイトはなのはの手を握る

フェイト「クロノが言ってた。ロストロギア関連の事件はいつもこんな感じだって。大きな力に引かれて悲しいことが連鎖していく」

なのは「うん・・・」

フェイト「私、局の仕事続けようと思うんだ。執務官になりたいから。母さんみたいな人とか、今回みたいなことを少しでも早く止められるように。なのはは?」

なのは「ん?」

フェイト「なのはは何か考えてる?これからのこと」

なのは「私は執務官は無理だと思うけど、方向は多分フェイトちゃんと一緒。ちゃんと使いたいんだ。自分の魔法」

そこへユーノが子犬フォームのアルフと一緒に来た。そしてフェイトとアルフを家に送った

なのは「ユーノ君、折角戻ってきてくれたのにほとんど一緒にいられなかったね」

ユーノ「ははは、ずっと調べ物だったからね」

なのは「ユーノ君、この後は?」

ユーノ「うん、局の人から無限書庫の司書をしないかって誘われてるんだ。本局に寮も用意してもらえるみたいだし、発掘も続けていいって話だから決めちゃおうかなって」

なのは「本局だとミッドチルダよりは近いから私は嬉しいかな」

ユーノ「本当?」

なのは「うん」

ユーノ「じゃあ、僕はここで」

なのは「え?」

ユーノ「仕事が決まるまでアースラにいていいって話だから」

なのは「そうなんだ」

ユーノ「うん」

なのは「ユーノ君、年末とかお正月とか時間あるようなら一緒にいようね。話したいことたくさんあるから」

ユーノ「うん」

部屋で携帯を開くとすずかからメールが入っていた

すずか「明日、ちょっと時間あるかな?午前中アリサちゃんと一緒にはやてちゃんのお見舞いに行って、それからうちでクリスマス会をしようかなって思ってます。フェイトちゃんも誘ってます。来てくれると嬉しいな」

なのは「ちゃんと話さないとね。今までのこと」

翌日、なのはとフェイトははやてのお見舞いに行った

フェイト「はやて、病院に戻ったんだ」

なのは「そういえば入院中に抜け出しちゃったんだもんね」

はやての病室

なのは、フェイト「おはようございます」

はやて「おはよう。なのはちゃん、フェイトちゃん」

なのは「あれ?」

シャマル「どうしたの?」

フェイト「もう退院?」

はやて「残念、もうしばらくは入院患者さんなんよ」

なのは「そうなんだ」

はやて「まあ、もうすっかり元気やしすずかちゃん達のお見舞いはお断りしたよ。クリスマス会直行や」

フェイト「そう」

はやて「昨日は色々あったけど、最初から最後までほんまありがとう」

なのは「ううん」

フェイト「気にしないで」

なのは「あっ、それリィンフォース?」

はやて「うん、あの子は眠ってもうたけどこれからもずっと一緒やから。新しいデバイスもこの子の中に入れるようにしようと思って」

フェイト「はやて、魔導士続けるの?」

はやて「あの子がくれた力やから。それに今回の件で私とシグナム達は管理局から保護観察受けることになったし」

なのは「そうなの?」

ヴィータ「まあな」

シャマル「管理局任務への従事という形での罪の償いも含んでます」

シグナム「クロノ執務官がそう取り計らってくれた」

シャマル「任期は結構長いんですが、はやてちゃんと離れずにいられる多分唯一の方法だって」

なのは「そうですか」

はやて「私は嘱託扱いやからなのはちゃん達の後輩やね」

石田医師「はやてちゃん、今日はちゃんと帰ってきてね。約束よ」

はやて「はい、約束です」

なのは「夕べとか今朝やっぱり大変だった?」

ヴィータ「ああ、無断外泊だったからシグナムとシャマルが滅茶苦茶怒られてた」

フェイト「怖い先生なの?」

石田医師「約束の指きりげんまん」

はやて「はい」

ヴィータ「でも、いい先生だ」

なのは「そうみたいだね」

シグナム「ありがとうございました」

石田医師「気をつけてね」

はやて「はい」

シグナムはフェイトに何か言いたそうな感じだ

はやて「お待たせ」

なのは「あ、ううん」

シャマル「ん?」

シグナム「テスタロッサ」

フェイト「はい、シグナム」

シグナム「預けた勝負、いずれ決着を着けるとしよう」

フェイト「はい、正々堂々。これから何度でも」

その頃なのはの家で

恭也「ん」

美由希「おはよう、恭ちゃん」

恭也「早いことあるか、もう昼過ぎだぞ」

美由希「うん・・・何見てるの」

恭也「なのはからの手紙」

美由希は読んでみる

美由希「何々、お父さんとお母さん、お兄ちゃんとお姉ちゃんへ。今夜ちょっと大事なお話があります。リンディさんとフェイトちゃんも一緒に来てくれるので晩御飯の前にでも少しお話を聞いてください。なのは。大事なお話?何だろうね、大事なお話って?」

恭也「そうだな、多分将来の話とかじゃないか」

そしてすずかの家で

アリサ「なのはとフェイト、はやてと一緒にもうすぐ到着だって。はやても含めて三人で打ち明けたいことがあるってさ」

すずか「うん」

アリサ「夕べのあれ、もしかしてはやても一緒だったのかな?」

すずか「どうだろうね?」

アリサ「ま、なのは達が秘密にしたいことなら別に秘密のままでもいいんだけどね。教えてくれるってんならちゃんと聞きましょ」

すずか「うん、フェイトちゃんとの出会いの話から聞かせてもらえると嬉しいかな。全部聞かせてくれたらなのはちゃん達ともっともっと仲良くなれる気がするから」

アリサ「うん、そうだね」

その頃

クロノ「そうか、君も本局勤めか」

ユーノ「うん、なのはも嘱託を続けるそうだし、何だかみんな局勤めになっちゃったな」

クロノ「頼もしい限りだよ。なのはには戦技教官をしないかって話もでてるしな」

ユーノ「ふうん」

クロノ「君の司書としての活躍にもちょっぴりだが期待している」

ユーノ「それはどうもありがとう」

はやての家で

アルフ「いや実際この姿だと外に出るときも物騒じゃないし燃費もいいから快適で便利だぞ」

ザフィーラ「そうなのか?」

なのは達はアリサとすずか、そしてなのはの家族にすべてを打ち明けた

なのは(ナレーション)「こうして、闇の書事件はすべて終わりました。いくつもの出会いと別れを越えて始まっていくのは新しい日々。私達はきっと」

6Years Later

八神はやて 私立聖祥大付属中学校三年生兼時空管理局特別捜査官

はやて「ほんならシャマル、グレアムおじさんに小包送っといてな」

シャマル「はい、お任せです」

はやて「シグナムは後で合流やね」

シグナム「はい、後ほど」

はやて「よしっと」

ヴィータがザフィーラの散歩から帰ってきていた

ヴィータ「はやて、行ってらっしゃい」

はやて「行ってきます」

守護騎士ヴォルゲンリッターを率いる優秀な魔道騎士として、ロストロギア関連事件の操作に才覚を発揮する  

リンディ「よしっと」

リンディ・ハラウオン 艦長職を退き現在は平穏な本局勤務

リンディ「フェイト、はいお弁当」

フェイト「ありがとうございます、母さん」

フェイト・T・ハラウオン 私立聖祥大付属中学校三年生兼時空管理局執務官

使い魔アルフ伴って、執務官として第一課で活躍中

クロノ・ハラウオン 時空管理局提督。艦船アースラ艦長

クロノ「今日は久しぶりに全員集合だな」

エイミィ・リミエッタ 時空管理局官制指令

エイミィ「そうだね。クロノ君の艦長就任以来、初めてかもね」

クロノ「まあ平和な任務だ。ちょっとした同窓会だな」

各々昇進後も、コンビは健在

エイミィ「そのようね」

クロノ「ユーノもいいか?」

ユーノ「ああ、時間通りに」

ユーノ・スクライア 時空管理局データベース「無限書庫」司書長

エイミィ「そう言えばユーノ君、なのはちゃんとは何か進展とかあった?」

ユーノ「あ、いや、あのちょくちょく会ってはいますが別に進展とかそういうのは」

エイミィ「あーあ」

クロノ「エイミィ、仕事中だぞ!一応」

エイミィ「へいへい」

司書の傍ら古代史の論文を発表。学者としての実績を重ねる

アリサ「あ、なのは」

すずか「なのはちゃん」

なのは「あ、アリサちゃん、すずかちゃん」

高町なのは 私立聖祥大付属中学校三年生兼時空管理局武装隊 戦技教導官

アリサ「おはよう」

すずか「おはよう、今日もお仕事?」

新任局員への戦技指導の傍ら、捜査官としても活動。優秀な成績を残している。

なのは「うん、今日は久しぶりにみんな集まるんだ。お昼過ぎに早退しちゃうから午後のノートはお願い」

アリサ「はいはい。頑張ってコピーしやすいとるわよ」

なのは「あはは、ありがとう。あっ」

はやて「おはよう」

フェイト「おはよう」

アリサ「おはよう。今日集まるんだって?」

フェイト「うん」

はやて「ほんまに楽しみやわ」

ギル・グレアム 元時空管理局提督

辞職後、使い魔とともに故郷英国にて隠居中

なのは(ナレーション)「あの日出会った絆は今もちゃんと結ばれて」

なのは「レイジングハート!」

レイジングハート「Yes,my master」

フェイト「バルディッシュ!」

バルディッシュ「Yes, sir」

はやて「リィンフォース!」

リィン「はい、マイスターはやて」

レイジングハート「Stand by,ready」

なのは、フェイト、はやて「セットアップ!」

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