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メダロットの最終回


暴走装置を破壊するため、メダロット博士の協力の下、仲間と共にセレクトビルに潜入したヒカル。そこでロボロボ団ボス、タイヨウの操るビーストマスター、ブラックメイル、ヒールエンジェルの3体のメダロットと激しい戦いを繰り広げる。しかし、ブラックメイルは見境なく暴れ、セレクトビルの怪電波発生装置を破壊。ビルと一体化しているビーストマスターは怒り、ブラックメイルの首を噛みちぎってしまう。


ブラックメイルの頭が地面に落ちる。
怯むヒカルとキララ。
戸惑うヒールエンジェル
闘志を燃やすメタビーたち。
目を血走らせるタイヨウ。

その頃地上では…

「止まった‥」

暴走装置が破壊されたためメダロット達が正気に戻っていく。

ドクタースタディ
「あれ?ボクたち何してたの?」

ニュースキャスター
「全国で暴走していた人工メダルのメダロット達が突如もとにもどりました」

逮捕されたロボロボ団幹部スズメの写真が映し出される。

ニュースキャスター
「なお先ほどセレクト島入口においてロボロボ団3名が逮捕されています」


再びセレクトビル。
ビーストマスターは空中のヒールエンジェルに目を向ける。
ブラックメイルを放り出し口の重力兵器「デスブラスト」をヒールエンジェルに放つ。

タイヨウ
「な"!」

直撃したヒールエンジェルは跡形もなく消え去った。

Mr.うるち
「これはもう‥‥ロボトルじゃない‥‥‥」

珍しく緊迫した表情のMr.うるち。

Mr.うるち
「と、いうことでさようなら」

何をしに来たのかエレベーターであっさり逃だすMr.うるちにあきれるヒカルとキララ。

ランドモーター
「敵が減った今なら勝てる!」

ランドモーターがビーストマスターに銃弾を撃ち込む。
しかし、ビーストマスターは銃弾をあっさりかわし、左腕のビームを発射。
動くこともできずランドモーターは破壊される。

ヒカル
「い、一撃で‥‥」

次の獲物を探すビーストマスター。

アルミ
「ひぃいっ!」

恐怖に駆られ逃げ出すアルミ。
ビーストマスターは右腕のナパーム砲を撃ち出す。
爆発でアルミはバラバラになる。

キララ
「アルミーー!」

キララの悲鳴をさえぎるように、ビーストマスターはデスブラストを放つ。
セレクトビルを飛び出したデスブラストの光を校長、メダロット博士、ヒカルの両親などさまざまな人が見る。
数キロほど離れた場所に命中し山一帯をつつむ大爆発が起きた。

タイヨウ
「あの辺は梵盆山のあたりだな」

その光景を見て呆然と立ちすくむヒカル。

キララ
「ヒカル‥‥?」

メタビー
「ヒカル!」

強い口調でメタビーが呼びかける。

メタビー
「あの時を思い出すとこわいのはわかる」

かつて、ビーストマスターにメタビーをメダルごと破壊された記憶が、ヒカルの脳裏に浮かんでいた。

メタビー
「戦わなくちゃ……」

言いながらメタビーは構える。

メタビー
「戦わなくちゃ、克服できないぜ!」

右腕のリボルバーと左腕のサブマシンガンが火を噴いた。

ヒカル
「う、うん!」

気を取り直しヒカルはメダロッチに指示を送る。

メタビーが撃った銃弾がビーストマスターを傷つけていく。
反撃に撃ち帰すビーストマスター。


地上
子供たちがセレクトビルの様子を伺う。
屋上から銃声が聞こえてくる。

「ずいぶん長い戦いだな‥‥」

未だに終わる気配のない戦いに心配する。


セレクトビル。
激しく撃ち合うメタビーとビーストマスター。
半壊した頭部の砲台からメタビーは反応弾を発射。
直撃しつつもビーストマスターはナパーム砲でメタビーの左腕を破壊する。

ガチン

メタビーはリボルバーを撃とうとするが弾が発射されない。

ヒカル
「あっ!」

メタビー
「くそっ!弾切れだ」

武器が全てなくなりメタビーは追い詰められた。

タイヨウ
「これでおしまいだ灰になれ!カブトメダル!」

焦るメタビー。
その時、後ろからビーストマスターに近づく影が現れる。
ボロボロになったロクショウが、チャンバラソードでビーストマスターとビルを繋ぐケーブルを切断。

タイヨウ
「何ぃ!?」

メタビー
「ロクショウ!」

キララ
「ロクちゃん!」

ロクショウ
「ロクちゃん?」

メタビー
「おいしい所もってくねぇ」

ロクショウ
「ロク‥ちゃ‥?」

力尽きロクショウは倒れる。

がち

ヒカル
「!!」

ビルと切り離されてなお、ビーストマスターは這い蹲って動こうとしている。

タイヨウ
「あ」

セキュリティシステムビーストマスター喪失
非常事態発生


キララ
「ん?」

タイヨウ
「おまえら何てことしてくれたんだ」

秘密保持のため
当ビルは自爆いたします


タイヨウ
「どけボウズ」

ヒカルを押しのけて逃げようとするがエレベータは動かない。

タイヨウ
「このエレベーターこわれてるぅ」

足元を見るとビーストマスターがタイヨウにしがみ付いていた。

タイヨウ
「ん!?」

しがみ付くビーストマスターを蹴り飛ばす。

タイヨウ
「おまえは奴らを倒せ!」

ビーストマスター
「グるルルゥ」

命令に従いビーストマスターはメタビーたちに向き直りデスブラストを放つ。
デスブラストがメタビーに直撃する。

ヒカル
「メタビーーー!!」

ビル自爆まであと一分
総員退避してください


メタビー
「あれ‥‥?」

しかし、ビルと切り離されてエネルギーが足りないのかメタビーは無傷。

メタビー
「全然痛くない‥‥」

コフィンバット
「もう終わりだオレは逃げる」

タイヨウ「……」

空中にいたコフィンバット達も逃げ出しタイヨウは追い詰められた。

タイヨウ
「こんちくしょーー!!」

錯乱して拳銃を乱射するタイヨウ。
ヒカルとキララは必死に銃弾をかわす。

ビル自爆まであと三十秒
総員退避してください


ビーストマスター
「ガフッ」

タイヨウの撃った銃弾がビーストマスターに当たる。

ビル自爆まであと十秒
総員退避してください


ロクショウに負けて縛られたロボロボ団幹部イナゴがセレクトビルを見上げる。

自爆します退避できなかった方残念でした

セレクトビルが倒れていく。
ロボロボ団幹部レイカと縛られたユウキとパディが走って逃げる。
下水からイセキ、ヤンマ、クボタが逃げ出す。
セレクトビルを見上げるMr.うるち。

ヒカルとキララは倒れたメダロットたちを連れて
逃げようとするが足場が崩れていく。

タイヨウ
「!!」

瓦礫がタイヨウをを目掛けて落下する。

タイヨウ
「わっ!!」

直撃する直前、ビーストマスターが瓦礫を支えタイヨウを助けた。
意外な行動に驚いた表情のタイヨウ。

タイヨウ
「おまえ‥‥」

瓦礫に押しつぶされるビーストマスター。
セレクトビルは完全に崩壊した。

「ヒカル君たちは……」

「あそこで今、何か光らなかった?」

「?」


メタビーのメダルを直した宇宙人が現れる。

「我々の名を語っていたのは
 この体積の大きい固体か……」

「迷惑なヤツだこの固体だけ
 少々記憶を残してこわがらせてやろう」


数時間後

瓦礫の上で目を覚ましたヒカルとキララの前には、
ヒヨコ売りと縛られたロボロボ団幹部たちがいた。

ヒヨコ売り
「おまえら よく無傷で助かったな」

ヒカル
「ヒヨコのおじさん 何でこんな所に?」

ヒヨコ売り
「さて なぜでしょう」

ヒカルの質問をヒヨコ売りははぐらかす。


で 数日後

あの時
どうやって助かったのか
ぼくもキララもおぼえていない

崩壊したセレクトビルの撤去作業が行われている。

逮捕されたタイヨウは
宇宙人がどうとか
いっているらしい
こりない人だ

ヒヨコ売りを探すキララとパディ。

ヒヨコ売りのおじさんも
何者だったのか最近見かけない

病院にビーストマスターに撃墜されたロボトル監視衛星テラカドが入院している。

テレビは毎日あの事件の話をしている
中には「国のエライ人がメダロットのパーツを
メダロット社に無許可で開発していた」
なんてあった

瓦礫の中からロールスターとメタビーが救出される。

そうそう、メタビーたちメダロットは
数日後ちゃんと救出されました

でも唯一
ビーストマスターだけは
なぜか発見されなかったそうだ……

三ヵ月後

ヒカル
「うー 寒いなー」

イセキ
「あ 公園は私たちが」

ヒカル
「早い者勝ちぃ」

メタビー
「とってこーい」

メタビーが投げた棒をヒカルとボナパルトが拾いにいく。

〜END〜

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