マジレンジャーの活躍によってソード・オブ・グルームは敗れ去った。

 

それをマジエルがマジトピアから見ていた。

マジエル「うん……　子供たちは立派に成長しておるぞ……　戦士ブレイジェルよ……」

リンが微笑む。

マジエル「さて……　地上界の者たちに、素敵な魔法を、贈るとしよう……　それぞれの者に……勇気と力を与えよう……」

マジエルの光が地球全体に散らばる。

地上界では魁のサッカーの試合が行われていた。

蒔人たちが魁を応援している。

魁がボールを蹴り上げる。この光景に目を疑う一同。

しかしボールはゴールの柱に当たってしまう。

魁「ええっ!?」

ホイッスルが鳴り響く。

この光景にがっかりする蒔人たち。

試合は終わり、魁はただ1人広場に立っていた。

魁「結局山崎さんの前でかっこいいのは、マジレッドばっかじゃん……　はあっ……」

跪く魁。すると後ろから由佳が魁にタオルをかける。

由佳「お疲れ様……」

魁「ゴール、決められなかった……」

由佳の心にレッドのシュートの記憶が甦る。

由佳「あの時決めたじゃない……」

魁「え?　なんか言った!?」

由佳「教えてあげない!」

魁「ちょっと!!」

魁が由佳を追いかける。

そこへ蒔人、芳香、麗、翼、ヒカルがやってくる。

蒔人「おっ!　何だあの2人!?」

芳香「あれれぇ?　なんかいい感じじゃん……」

麗「それにしても……　追いかけっこだなんて……」

翼「見てるこっちが恥ずかしいぜ……」

ヒカル「それが青春というものさ」

魁と由佳が倒れる。

魁「あっ……」

由佳「小津君……」

由佳が魁の頬をつねる。

魁「かっこよかったよ……　フフフ」

由佳が再び逃げる。

魁「やったな!　待て!!」

再び由佳を追う魁。

ナレーション「魔法……それは聖なる力。魔法……それは未知への冒険。魔法……そしてそれは、勇気の証!」

 

(終)