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名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)のエンディング

 
小五郎は名推理で美波子を追い詰め、事件を解決した。

だが、コナンは蘭がまだ戻っていないことに気づき、小五郎と上のデッキを探す。

案の定、蘭は床の物置の中で倒れていた。

安心する小五郎とコナン。

だが船は後ろからどんどん沈み、船内の電気が全て消えた。

園子「まずいよ。まずいよ……早くボートを戻さないと、蘭たちも沈んじゃうよ」

乗組員「残念ですが、それはできません。今近づけば、沈没時の渦に巻き込まれる恐れがあるんです……」

園子「そんな……」

その時、空から海上保安庁のヘリが現れた。

乗組員「海上保安庁の救助ヘリだ!」

園子「やった」

一方、小五郎は蘭を引き寄せていた。

コナン「救助のヘリだ!!」

波がとうとうコナンたちのいるデッキに近づいてきた。

小五郎「まずい!」

コナン「船首へ逃げよう……」

コナンと小五郎は蘭を抱えて船首に逃げる。

救助のヘリが必死でコナンたちの捜索に当たっていた。

小五郎「おーい、ここだ!!」

コナン「おーい!!」

ヘリから救助隊員がロープで船の上に下りて来た。

救助隊員「これで全員ですか!?」

小五郎「はい!!」

救助隊員「ボウヤ、もう少しの辛抱だ。今助けてあげるからな」

コナン「うん!」

もう1人の救助隊員は蘭につけるローブを下ろす。

救助隊員がねじを回し、コナンを抱える。

救助隊員「いいかいボウヤ? しっかりつかまってるんだぞ!」

コナン「うん」

救助隊員「これから引き上げます。お嬢さんをしっかり支えてあげてください」

小五郎「わかった……」

救助隊員が合図を送るとロープを上がるが、強風で流され、船首のアンテナに救助隊員が当たってしまう。

コナンは船首も落ちてしまう。

小五郎「な、なんだぁ!?」

ヘリがコナンの方に近づく。

小五郎「つかまれ!!」

コナンは手を出すが、届かなかったので、もう一度やろうとする。

そしてジャンプして手を取ろうとするが、届かず落ちそうになるが、蘭がコナンの手をつかむ。

蘭「しっかりつかまってて……コナン君……」

小五郎「蘭、大丈夫か!?」

コナンは手を滑らせてまた落ちそうなるが、探偵団の作ったブレスレット型の金メダルに救われる。

救助隊員「ボウヤ、手を伸ばせ……」

救助隊員が意識を取り戻し、コナンは引き寄せられる。

アフロディーテ号も海の底へと沈んでいった。

翌日、乗客たちは海上保安庁の船で送られていた。

船員「もうすぐですよ」

夫人「ありがとう……」

船員「お母さんたちの船が近くに来ているよ……」

哀「じゃあ、彼女の犯行を確信したのは、日下のアリバイ工作があまりにも単純だったから!?」

コナン「ああ……あんな単純なアリバイ工作が成立したのは、相手の美波子さんにそのアリバイ工作を利用する意図があったからこそなんだ。それに、スラッとした貴江社長にできるのは……同じスラットした足の彼女しかいないだろ!?」

博士「なるほどなぁ。じゃが、よくわかったのぉ……蘭君の居場所が」

コナン「ああ、それは……」

園子「私の方が心配しちゃったじゃない」

コナン「あの時……本当はバレーボールを蹴ってたのに、蘭姉ちゃんサッカーボールって言ってたんだ。だから音が聞こえるところに隠れてるんじゃないかなって思ったんだよ」

園子「でも残念ね。蘭が助かったのは嬉しいけど、蘭を見つけて助けられるのは工藤君だけだと思ったのに……」

コナン(いや、助かったのは……)

歩美「蘭お姉さ―――ん!」

元太「金メダルの修理終わったぜ……」

光彦「今度は、ちゃんと首にかけられるようにひもを長くしました」

歩美「私がかけてあげる」

蘭「うん……」

歩美が金メダルを蘭の首にかける。

蘭「ありがとう……」

小五郎「なかなか似合うじゃねぇか」

蘭「うん。大切にするね!」

蘭の感謝に喜ぶ歩美たち。

コナン(助かったのは……あいつらが作った、相手を思いやる気持ちのおかげさ)
 

(終)
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