戻る TOPへ

名探偵コナン 世紀末の魔術師のエンディング
 

突然探偵事務所に現れたのはなんと新一。

新一は蘭が着替えを取りに行った後、探偵事務所を後にするが……。

コナン「待てよ、怪盗キッド。まんまとだまされたぜ。まさかあの白鳥刑事に化けて船に乗ってくるとはな」

その時、新一「キッド」が指笛を鳴らして探偵事務所の鳩を呼び出す。

一方、警視庁では、目暮が青蘭を取り調べている最中に本物の白鳥が帰ってきた。

目暮「おお、白鳥君。今回はお手柄だったな」

白鳥「は? 何のことです!? 私はたった今、軽井沢から戻ってきたところですが……」

目暮「え?」

探偵事務所前。

コナン「お前、わかってたんだな!? あの船で何か起きることを」

新一「(キッド)確信はなかったけどな。一応、船の無線電話は盗聴させてもらってたぜ」

コナン「もう1つ、お前がエッグを盗もうとしたのは……本来の持ち主である夏美さんに返すためだった。お前はあのエッグを作ったのが香坂喜市さんで、『世紀末の魔術師』と呼ばれていたことを知っていた……だから、あの予告状に使ったんだろ!?」

新一「(キッド)ほう、他に何か気づいたことは!?」

コナン「夏美さんの曾お婆さんがニコライ皇帝の三女・マリアだったってことを言ってんのか!?」

一方、蘭は小五郎の部屋で着替えを用意していた。

コナン「それは銃殺される前……喜市さんに助けられ、日本に逃れたから。2人の間に愛が芽生え、赤ちゃんが生まれた。しかし……その直後に彼女は亡くなった。喜市さんはロシアの革命軍からマリアの遺体を守るために、彼女が持ってきた宝石を撃って城を建てた。だが、ロシア風の城ではなく……ドイツ風の城にしたのは寛恕の母親のアレク・サンドラ皇后がドイツ人だったからだ。そして、マリアの遺体はエッグとともに秘密の地下室に埋葬された。そして、もう1個のエッグを城の手がかりに残した。子孫が見つけてくれることを巡ってな。まあ、こう考えればすべての謎が解ける」

新一「(キッド)君に1つ助言させてもらうぜ。世の中には謎のままにしといた方がいいこともあるってな」

コナン「確かに。この謎は謎のままにしといた方がいいのかもしれねぇな……」

キッド「じゃあ、この謎は解けるか!? 名探偵。なぜ俺が工藤新一の姿で現れ、厄介な敵である君を助けたか」

新一の体にはたくさんの鳩が止まっていた。

その時、蘭が着替えを持って下に降りてきた。

蘭「新一!!」

新一が指を鳴らすと、いっぱいいた鳩が飛び立ち、新一は消えた。

蘭「え?」

コナンは落ちてきた鳩の羽を拾う。

コナン(バーロ。んなもん謎でも何でもねーよ……お前が俺を助けたのは、こいつを手当てしたお礼。だろ!?)

探偵事務所

蘭「もう。どうして引き止めてくれなかったのよ!? コナン君」

コナン「でも、新一兄ちゃんまた来るって……」

蘭「いいわ、今度会ったときには……」

蘭はタオルを投げ、空手で切ってしまう。

コナン「ひっ!」

タオルの一部はコナンの頭の上に落ちる。

蘭「こうしてやるんだから……」

コナン(ハハ、こりゃ当分元には戻れねぇな……)
 

(終)
inserted by FC2 system