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名探偵コナン 沈黙の15分のエンディング

コナンの起こした雪崩によって村の水没は免れたが、コナンは途中で雪崩に飲み込まれてしまった。

蘭はとっさにコナンの携帯に電話をかけると着信音が鳴り響く。

蘭「あっ、いた!」

小五郎「何だと!?」

蘭「コナン君!!」

園子「どこ?」

元太「コナン!!」

光彦「コナン君!!」

蘭が雪を掘るとコナンの携帯を発見。

蘭「あった! コナン君の携帯…… (お願い。お願い出てきてコナンくん!)」

小五郎「ここだ! この辺りをくまなく探せ!!」

小五郎たちは雪を掘りまくる。

「くそっ、ここでもないのか」

「ああ……」

蘭「そんな! コナン君、どこ? どこにいるの!? お願い出てきて……」

園子「蘭! 手から血が……」

蘭「何で? どうしていないのよ!? コナン君」

歩美「コナン君…… もう会えないの?」

元太、光彦「ええっ!?」

(コナン『1度すれ違ったら、二度と会えなくなっちまうかもしれねぇぜ』)

光彦「そんな」

元太「冗談だろ!?」

歩美「コナン君…… 死んじゃいや!!」

哀(タイムリミットまで1分を切ってる……)

蘭「くっ!」

園子「蘭……」

蘭「あっ!」

小五郎「まだあきらめるな!!」

蘭は携帯を取り出し、新一の番号にかける。

蘭(新一…… お願い。もしも近くにいるなら、そばに来てるなら助けて) 助けてよ新一!!」

蘭の叫びがこだまする。

新一の携帯のバイブが鳴る。

コナン(蘭の声が…… 何とか居場所を伝えねぇと……)

雪の中からサッカーボールが飛び出す。

光彦「あれは……」

歩美「サッカーボール?」

元太「まさか!」

蘭「コナン君…… コナン君!!」

蘭が駆け寄り、穴を掘るとコナンがいた。

蘭「コナン君……」

小五郎「いたぞ!! ここだ!!」

蘭「コナン君! しっかりコナン君!」

元太たちが呼びかける。

蘭「お願いコナン君…… 目を覚まして。コナン君!」

コナンが目を覚ます。

蘭「コナン君!」

コナン「蘭、姉ちゃん……」

蘭「よかった…… よかったコナン君」

探偵団「やった!!」

哀(相変わらずしぶといわね)

コナン「(ナレーション) その日の午後、ダムのそこに沈んだ山尾さんの元の家の庭から、宝石類が入ったカバンが発見された。証拠を突きつけられた山尾さんはすべてを自白。事件は解決した…… みずきさんは8年前の妹の件を告白。警察に事情を聞かれることになった…… 冬馬君も、すべての記憶を取り戻したわけではなかった。しかし、彼がすべてを思い出し、本来の笑顔を見せるようになるのはそう遠いことではないだろう」

次の日

コナンたちが帰路に着こうとしていた。

加奈「荷物のほうは、こちらの住所に送っておきましたので」

蘭「ありがとうございます。お世話になりました……」

加奈「あんなことになってしまいましたが、またいらしてくださいね」

歩美「はーい!」

光彦「また来ます」

元太「絶対来るぜ!」

小五郎の車が到着。

小五郎「おい、お前ら。早くしろ! グズグズしてると置いてくぞ」

園子「おじ様、何急いでんのかしら? あっ! 私、まだ真さんにまだお土産買ってない!!」

蘭「あっ、私もだ」

小五郎「待て、お前ら。そんな時間はねぇぞ!!」

蘭(あっ、そういえば……何を買うんだっけ?)

歩美「ああっ! 私たちも小林先生のお土産買ってない!」

元太「やっぱ熊の饅頭だろ!?」

光彦「何言ってるんですか! 白鳥のマグカップで決まりですよ!」

コナン「俺はフクロウがいいと思うぞ……」

蘭(え? これって……)

哀「めんどくさいから全部買っちゃえば? どうせ博士のお財布だし」

博士「おいおい……」

蘭(そっか…… これ書いたの子供たちだったのね)

小五郎「お前ら、土産買うなら早くしろ! 急げ!! 早く帰らないとヨーコちゃんのドラマに間に合わねぇ! あと15分だ! 15分で出ちまうぞ」

探偵団「ええっ!?」

光彦「そんな!」

元太「急げ!」

コナン(てか、また15分かよ?)

(終)

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