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仮面ライダースーパー1の最終回


国際宇宙開発局に
非常事態発生という報せを受けた一也は
Vマシーンで富士の樹海に向かった


谷源次郎のジープが一也を追う。
前回のエピソードで一也がスーパー1だと知ってしまった草波ハルミ、通称チョロこと小塚政夫も同乗している。
宇宙開発局員である一也に開発局から招集がかかり、一也は惑星開発のために宇宙へ旅立つことが決定していた。それは一也を慕うハルミにとって、一也との別れを意味する辛い報せであった……。

谷「一也は、宇宙を開発するという重大な使命を帯びた人間なんだ」
ハルミ「わかっています……わかってるけど、せめて一也さんがこの地球にいる間は、一也さんのそばにいてあげたい……」


その頃
国際宇宙開発局には
世にも恐ろしいことが起こっていた


富士の樹海の地下に密かに築かれた国際宇宙開発局。
ジンドグマの戦闘員ジンファイターたちが侵入し、その襲撃に局員たちが逃げ惑う。

局員たち「逃げろ!」「助けてくれぇ!」「うわぁ!」「逃げろ、早く!」

逃げ出そうとする局員たちの前に、無数の蛇の頭を持った怪人が出現。
たちまち局員たちを一掃する。

怪人「スネェ〜ク! サタンスネェーク!!」

怪人の手に剣が出現。剣から光が迸ると、壁面が砕け、建造中のスペースシャトル・ジュピタースーパー1が姿を現す……。


きゅうよさらば!
かず
ちゅうへのたび
!!


Vマシーンを駆る一也が、樹海への入口に到着する。

一也「ここから先は……マシーンじゃ無理だ」

マシーンから降りた一也がヘルメットを脱ぎ、徒歩で樹海の中へと進んで行く。

やや後、谷たちのジープも到着。乗り捨てられたVマシーンを目にする。

ハルミ「マスター、あそこ!」
谷「よし」

谷たちもジープを降りる。

チョロ「よいしょ!」
ハルミ「一也さ──ん!」


一方の一也。
木々の間を縫い、巨大な毒蛾が舞ってくる。
そして毒蛾が怪人の姿となり、一也に襲い掛かる。

一也「お前は……ジンドグマの怪人か!?」
怪人「ジンドグマ超A級怪人、マジョリンガ! 沖一也、ここから先は一歩も通さん!」

木々の間から戦闘員ジンファイターたちも出現する。

マジョリンガ「沖一也を殺せ!」

一也が赤心少林拳でジンファイターを一掃、マジョリンガと対峙する。

一也「行くぞ、マジョリンガ!!」

一也が拳を繰り出すが、その都度、マジョリンガは蛾に姿を変えて宙を舞い、ひらりひらりと拳をかわす。


一方で谷たちも、一也を探して樹海の中を進んでいる。

谷「大丈夫か?」
チョロ「ねぇ親父さん、待って下さいよ。親父さん……本当にこの樹海の中に、宇宙開発局なんてあるんですか?」
谷「心配するな。この樹海の下にな、大空洞があって、そこに宇宙開発局があるんだ。行くぞ」
チョロ「親父さん……この樹海で道に迷うと、それこそ生きて帰れないっていうんでしょう?」
谷「はは、ビクビクするな!」

そのとき、どこからともなく物音。

谷「誰だ! 誰かいるのか!?」

突然、地面からジンファイターの腕が飛び出し、チョロの足をつかむ。

チョロ「うわあぁっ!?」
谷「チョロ、どうした? ……あっ!?」

谷の背後にもジンファイターが現れ、彼を羽交い絞めにする。

ハルミ「マスター!?」

そして木陰からもジンファイターが現れ、ハルミを捕らえる。


マジョリンガを追って樹海の奥へと進む一也。

一也「マジョリンガ! どこだ!」

付近の岩山が突然崩れ、隠し扉が現れる。宇宙開発局への入口である。

一也「秘密の入口だ……」

扉から一也が中に入り、地下への階段を降りて行く。しかし、まったく人の気配がない。

一也 (これは……何かが起こっている……? 何か恐ろしいことが……!)

奥へと進み、あちこちを探す一也。

一也「所長! 皆さん、無事ですか!? 沖一也です、一也が来ました!」

所長室の扉を一也が開く。

一也「所長!」

やはり部屋は無人。代りに壁に、宇宙を飛行するスペースシャトルの絵が飾られている。

一也「銀河宇宙を飛ぶジュピタースーパー1だ……」

そのとき、笑い声と共に部屋の窓に、ジンドグマ首領・悪魔元帥と、四大幹部の最後の1人・魔女参謀が姿を現す。

一也「貴様たちは……!」
悪魔元帥「待ちかねたぞ、沖一也!」
一也「悪魔元帥! お前は何を企んでいる!?」
悪魔元帥「フフフ、ジュピタースーパー1にジンドグマの新型爆弾を積み、宇宙から地球を攻撃する!」
一也「地球上の多くの人々は、心安く平和な日々を祈りながら生きているんだ! お前はその人々の祈りを、踏みにじるつもりか!?」
悪魔元帥「心安く生きたければ、おとなしくジンドグマの支配下に入ればいい」
一也「黙れ!! 恐怖で人間を支配しようとする者の下に、平和などない!! 悪魔元帥……お前はどこから地球に来た?」
悪魔元帥「我らの正体がそれほど見たいか?」
一也「お前は地球上の生物ではない」
悪魔元帥「ほぅ?」
一也「幽霊博士の使った黄金のカビは、地球上には存在しないものだった……お前たちは他の星から来た生物だ!」
悪魔元帥「さすがは沖一也……見せてやろう。我らの正体を!」

悪魔元帥が、手にした剣を構える。

悪魔元帥「スネェ〜ク……サタンスネェ──ク!!」

その姿が怪人体──開発局を襲撃した怪人、サタンスネークへと変わる。
続いて魔女参謀も、樹海で一也を襲ったマジョリンガへと姿を変える。

マジョリンガ「マジョリンガ〜ッ!」
サタンスネーク「フフフ……我らは銀河宇宙の彼方、B26暗黒星雲より地球を支配するために来たのだ」
一也「やはりそうだったのか!」
サタンスネーク「沖一也! 我らの正体を見た者は、生かしては帰さん……お前は、お前の愛した者たちの前で死ぬがいい!」

所長室のもとへ、ジンファイターたちに捕われた谷、ハルミ、チョロが連行されてくる。

一也「親父さん!?」
谷「一也!」
チョロ「兄貴……」
ハルミ「一也さん!」
一也「ハルミ……なぜ来たんだ!?」
ハルミ「一也さんが地球にいる間は……一緒にいたかったんだもん」
一也「ハルミ……」

所長室の扉が閉じられ、一也と谷らが仕切られる。

チョロ「兄貴ぃ!!」
ハルミ「一也さん!!」
チョロ「兄貴ぃ!!」
ハルミ「一也さぁん!!」


サタンスネーク「ファーハッハッハ! 沖一也、仮面ライダースーパー1! 地獄に堕ちろぉ!」

所長室に爆風が巻き起こる──
一瞬にして一也がスーパー1に変身。

スーパー1「パワーハンド・メガトンパンチ!!」

パワーハンドで窓を叩き割り、スーパー1がサタンスネークらや谷たちを追い、地下空洞内を走る。

スーパー1「親父さぁん! チョロ! ハルミッ!」

突如、頭上からスーパー1目掛けて鉄球が落下……。

ジンファイターたちを引き連れ、マジョリンガが現れる。

マジョリンガ「調べろ」

ジンファイターたちがスーパー1の死体を確認しようとしたとき、鉄球を跳ね除け、スーパー1が現れる。
怪力を誇るパワーハンドに巨大鉄球など敵ではない。たちまち怪力技がジンファイターを一掃する。

マジョリンガ「超能力・岩石飛ばし!」

マジョリンガの超能力により付近の岩石がひとりでに浮かび上がり、弾丸の如くスーパー1を襲う。
しかしスーパー1は岩石をよけつつ、パワーハンドで岩石を殴り、逆にマジョリンガの顔面に叩きつける。

そのとき、どこからともなく悪魔元帥の剣が飛来。悪魔元帥の声が響く。

悪魔元帥「マジョリンガ! わしの稲妻電光剣を使え!」

稲妻電光剣を手にしたマジョリンガがスーパー1に挑む。

マジョリンガ「スーパー1! 悪魔元帥の守り刀、稲妻電光剣を受けてみろ!」

稲妻電光剣から電光が放たれ、それを浴びたスーパー1が苦しみつつ、遂に倒れてしまう。

マジョリンガ「フフフ……ご覧、稲妻電光剣の威力を。宇宙プラズマを封じ込めたこの電光剣は、お前の体をズタズタに引き裂いてくれるわ!」

電光剣でスーパー1に稲妻を浴びせ続けるマジョリンガ。
しかし、スーパー1の変身ベルト・サイクロードが光を放ったかと思うと、突如、スーパー1が立ち上がる。

マジョリンガ「おぉっ!? 稲妻電光剣の威力がない!?」
スーパー1「電光剣の宇宙プラズマは、俺のエネルギーとして吸収した!」
マジョリンガ「おのれ!」

マジョリンガの振るう電光剣を、スーパー1がかわし続ける。
スーパー1の脳天目掛けて電光剣が振り下ろされる。

スーパー1「真剣白刃取り!」
マジョリンガ「しまった!」

スーパー1が電光剣を白刃取りで受け止め、マジョリンガの顔面に蹴りを見舞って電光剣を奪う。
そして大ジャンプするや、マジョリンガの喉元目掛けて電光剣を突き立てる。

マジョリンガ「うあぁ……うぅ……おのれぇ……」

マジョリンガの姿が魔女参謀に戻る。

魔女参謀「ジンドグマに栄光あれ──っ!!」


大爆発──ジンドグマ四大幹部最後の1人、魔女参謀は最期を遂げた。


一方、地下空洞内を逃げ惑う谷たちの前を、ジンファイターたちが塞ぐ。

谷「あぁっ、下がれ!」
ファイター「死ねっ!!」

ジンファイターたちが槍を谷たちに突きつけようとした瞬間、電光剣がそれを一掃。 スーパー1が駆けつけたのだ。
群がるジンファイターたちを、スーパー1が電光剣で次々に斬り倒す。

チョロ「スーパー1!!」
谷「ありがとう!」
スーパー1「魔女参謀を倒しました」
谷「そうかぁ……残るは悪魔元帥、ただ1人だ」


単身、スーパー1が悪魔元帥を探し回る。
彼がとある部屋の中へ入ると、ひとりでにドアが閉じてしまう。
慌ててドアを開けようとするが、開かない。閉じ込められたようだ。

天井から窓が覗き、悪魔元帥の姿が現れる。

悪魔元帥「ワハハハハ! フフフフ……」
スーパー1「悪魔元帥!」
悪魔元帥「まんまと罠にかかったな、スーパー1。如何にスーパー1のお前といえども、空気の無い世界では生きていけまい?」
スーパー1「何だとぉ!?」
悪魔元帥「たった今からその部屋の全てをすべて消し去ってくれる……おい!」

悪魔元帥の指示で、傍らにいるジンファイターが機械を操作する。
ポンプが働きだして、スーパー1のいる室内の空気が吸い込まれていく。

スーパー1「うぅっ……うっ……」

苦しみだすスーパー1を、悪魔元帥は高見の見物。

悪魔元帥「フフフ……」

苦しみ続けていたスーパー1が倒れ、遂に動かなくなる。

悪魔元帥「ワハハハ、とうとうくたばりよったか!」

そこへ、ジンファイターが谷たちを連行して現れる。

ファイター「悪魔元帥様、3人を捕えて参りました」
悪魔元帥「もはや、そやつら如きはどうでも良い。見ろ! スーパー1は死んだ!」
ハルミ「えぇっ……!?」

窓から室内を覗くハルミ。
そこには、倒れて動かなくなったスーパー1の姿が。

谷「スーパー1……!?」
チョロ「兄貴……」
ハルミ「一也さん……? 一也さん!」

一向にスーパー1は動かない。

ハルミ「一也さん! ねぇ、嘘でしょ? ねぇ、スーパー1が死ぬ筈なんてないわ。ねぇ、目を開けてよ! スーパー1! ハルミって呼んで……スーパー1──!!」

やはりスーパー1は動かない。
ハルミの目に涙が滲む。

悪魔元帥「無駄だ。たとえどのような超能力を持とうと、大気を吸って生きる人間である限り、大気の無い世界で生きられるはずが無い。スーパー1は死んだんだ……!」
ハルミ「スーパー1……」
谷「一也……」

涙の滲む谷の目が、悪魔元帥へ向けられる。

谷「貴様ぁっ!」
悪魔元帥「ジンドグマに歯向かった罰として、スーパー1は大気圏外に捨ててやる……奴の死体は、宇宙のゴミとなって永遠に、地球の周りを浮遊することになるだろう」
ハルミ「やめて!」

悪魔元帥に歯向かおうとするハルミをジンファイターが制する。

ハルミ「そんなひどいことを……!」
悪魔元帥「ならばお前も、スーパー1と共に大気圏外に捨ててやろうか!?」
ハルミ「……そうして下さい」
谷「いかん……いかん! そりゃいかん!」
ハルミ「だって! だって……たった1人で……それも永遠に地球の周りに浮いているなんて……寂しすぎる……そんな残酷なこと!」
悪魔元帥「スーパー1の死体を運んで来い」

ジンファイターたちがスーパー1のもとへ向かう。
一方、ハルミは悪魔元帥に連れられて行く。

やがてハルミたちが辿り着いた場所は、ジュピタースーパー1の発射台近く。

悪魔元帥「見ろ! あれが宇宙開発用ロケット、ジュピタースーパー1だ」
ハルミ「……」
悪魔元帥「お前は、あれに乗るんだ。スーパー1の死体と一緒にな。ワッハハハハハ!」

ハルミが悪魔元帥に押され、ジュピタースーパー1の元へと運ばれていく。

離れた場所から、ジンファイターに連れられた谷とチョロが、成す術もなくハルミを見守る。

谷「ハルミ!」
チョロ「ハルミよぉ!」

ハルミが大きく手を振り、笑顔を作ってみせる。

ハルミ「マスター! チョロ! さよなら……私、怖くなんてない!」
谷「……」
ハルミ「だって……一也さんと永遠に一緒なんだもん」

谷が何も言い返せず、何度も頷く。

悪魔元帥「負け惜しみを言うな。スーパー1のところへ行ってやれ!」

そのとき──
何とスーパー1が登場。谷たちを捕えていたジンファイターを一掃する。

谷「一也!?」
チョロ「兄貴!?」
スーパー1「親父さん!」

悪魔元帥「スーパー1……貴様……!?」
ハルミ「一也さぁん!」

スーパー1「悪魔元帥! このスーパー1がいる限り、ジンドグマが地球を支配することなど、決して許さんぞ!!」
悪魔元帥「なぜ空気のない部屋から生きて出られたのだ……!?」
スーパー1「悪魔元帥……仮面ライダースーパー1は、宇宙開発の改造人間であることを、忘れたのか? 空気の無い世界でも、充分に活動できるよう、俺の体には圧縮された酸素ボンベが埋められているんだ!」
悪魔元帥「何だと!?」
スーパー1「勝負だ! 悪魔元帥!!」
悪魔元帥「望むところだ!!」

悪魔元帥が稲妻電光剣を手に、スーパー1に挑む。


ハルミたちを襲おうとするジンファイターの残党を、谷が鉄拳で倒す。

谷「ハルミ……」


スーパー1と悪魔元帥、最後の戦いが始まる。
電光剣の剣技をかわしつつ、スーパー1の拳が、蹴りが悪魔元帥に炸裂する。
やがて電光剣を手にした悪魔元帥の手をスーパー1が捻り上げ、再び電光剣を奪い取る。

悪魔元帥「おのれぇ……サタンスネェ〜ク!!」

悪魔元帥が怪人体・サタンスネークに変身する。

スーパー1「サタンスネーク……貴様の最期だ!!」
サタンスネーク「サタ──ン!!」

無数の蛇の首がスーパー1に絡みつき、締め上げる。
何とかスーパー1が拘束を振りほどくと、サタンスネークは地上へと逃げてゆく。

スーパー1「待てっ!!」

地上の荒野で待ち構えるサタンスネーク。
再び激闘が再開される。

サタンスネーク「スネークビーム!」

蛇の目から光線が轟き、スーパー1を襲う。
しかしスーパー1は、次々に降り注ぐ光線をことごとくジャンプでかわすと、電光剣を振り下ろす。
サタンスネークの蛇の首の1本が斬り落とされる。

サタンスネーク「うああぁっ!!」
スーパー1「サタンスネーク! お前の守り刀、稲妻電光剣でとどめを刺してやる!!」

スーパー1が次々に電光剣を振るい、サタンスネークの蛇の首を1本残らず斬り落とす。

スーパー1「とどめだっ!!」

電光剣がサタンスネークの胴に、深々と突きたてられる。

サタンスネーク「うぅっ……かくなる上はスーパー1……お前を地獄の道連れにしてやる!」

スーパー1目掛けて突進するサタンスネーク。
しかしそれより先に、スーパー1の振るう電光剣が、サタンスネークを真向両断する。

大爆発──

大ジャンプで爆発から逃れるスーパー1。

ジンドグマ首領・悪魔元帥 = サタンスネークは敗れ去った。
そしてジンドグマ基地も大爆発を遂げ、ジンドグマの野望はここに潰えたのだった……


後日。
ジュピタースーパー1の発射台の見下ろす湖畔に、谷、チョロ、ハルミ、水沼マサコ、そして草波良たちジュニアライダー隊が整列する。
彼らの前にVマシーンで駆けつける一也。

良「気をつけ! 敬礼!」

マシーンから降りた一也と一同が、敬礼を交わす。
しばしの間、一也が一同と視線を交わしてゆく。

良「直れ!」
一也「諸君! 別れの時が来た……だがみんな、忘れないでくれ。いつの日か俺は、必ずみんなのところに帰って来る! 地球は……俺の故郷だ!」
チョロ「兄貴……」
マサコ「一也さん、元気で……」

ハルミの目が潤み、別れの言葉を言おうと唇が微かに動くが、どうしても言葉が出ない。
そんなハルミに、一也は無言のまま、優しく頷く。

一也「みんな……必ずまた逢おう!」

ジュニアライダー隊の面々が、一也の真剣な眼差しを見つめ返す。

一也「正義を愛し、悪を憎むジュニアライダー隊の心を、地球の上に広げるんだ。そして大きくなっても、その心を忘れるな!」


遂に一也がジュピタースーパー1の操縦席へと乗り込む。
大きく噴射煙が上がり、ジュピタースーパー1が空へと昇ってゆく……

良たち「一也さ──ん!!」「さようなら──!!」「スーパー1──!!」
チョロ「兄貴ぃ──!!」

一同が大きく手を振って、一也の旅立ちを見送る。

無言のまま呆然と旅立ちを見上げていたハルミ──その口が遂に開く。

ハルミ「一也さぁぁ──ん!!」


ジュピタースーパー1の操縦席の一也。
窓から地球の姿が見える。

一也 (さらば地球よ……我が故郷……いつの日か再び、俺は帰って来る!! また逢う日まで……さらばだ!!)


沖一也を乗せ、スペースシャトル・ジュピタースーパー1は地球を離れ、宇宙へと旅立って行った──


おわり
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