戻る
TOPへ
仮面ライダー龍騎 13 RIDERS THE COMICのエンディング
変身能力を失った城戸真司をかばい、秋山蓮は仮面ライダーベルデの攻撃を浴びて倒れた。
真司「蓮ッ 蓮……! お前……馬鹿だよ おれなんかのために」
蓮「……仲…… 間……なんだ……ろ おれ……達……」
真司「ああ! そうだよ 蓮…… おれ達 仲間になれたんだ!! せっかく仲間になれたのに 蓮ッ しっかりしろッ!」
蓮「……城戸…… 頼みがある ……おれの代わり……に…… 戦って…… ……くれ……」
真司「
蓮──ッ!!
」
蓮が力尽きる。
真司の目から大粒の涙がこぼれ落ちる。
やがて真司が、蓮のカードデッキを握り締めて立ち上がる。
真司にライダーたちが群がる。
ライダーたち「待たせたな 城戸真司」「
今度こそ
」「
トドメを刺してやる!
」
真司「クッ……
変身ッ!
」
蓮から託されたデッキで、真司が仮面ライダーナイトサバイブに変身。
『
ファイナルベント
』
ナイト「
蓮ッ!
」
バイクモードのダークレイダーに乗り、ナイトが疾走する。
頭上にはミラーワールドの中枢、コアミラーが浮かんでいる。
ナイト「あのミラーを壊せば…… すべてが終わる
でもいいのか 本当にそれで 蓮の仮面を被ったおれは 蓮の遺志を……! おれは…… どうすればいいッ……!?
」
秋山 蓮という名をかすかに記憶している……
それから
幾刻
(
いくとき
)
が流れただろうか……
廃墟同然に砕けたビルの上に、ナイトが立つ。
全身の装甲はボロボロ。破けたマントが乾いた風になびく。
眼前には、荒涼として世界が広がっている。
──すべてを破壊しつくした その荒涼たる世界に
唯一人生き残った 最後のライダー……
秋山蓮……それが 彼の名だったのか……
誰かに託された名だったのか
その戦う遺志を受け継いだ者が辿り着いた
その果てで──
彼が最後に望むものは 何なのか……?
そして……
貴方なら 一体何を望むのか……
神崎「──では 彼がもうひとつの 可能性を選んでいたら どうなったのか」
ミラーワールドでの戦い。
ほとんどのライダーを敵に回し、龍騎が苦戦する。
龍騎「
ウゥッ
」
頭上にはミラーワールドの中枢、コアミラーが浮かんでいる。
龍騎「
!
コアミラー! あれさえ壊せば……すべてが……終わるッ!!」
『
サバイブ
』
龍騎が龍騎サバイブに変身。
ナイト「城戸ッ!」
龍騎サバイブがアドベントカードを装填する。
『
シュートベント
』
龍騎「蓮ッ!
人間はこんな力に 頼っちゃいけないんだ!!
」
ライダーたち「
!
」
龍騎「
こんな力は要らない 自らの力で戦い抜かなきゃならないんだ!!
」
ナイト「城戸ッ……」
龍騎「蓮ッ」
ナイト「…… 城戸……好きにしろ ……こんな世界は もう……終わらせるんだ……
撃てッ!
」
ベルデ「
やめろ──ッ!
」
龍騎「
メテオバレット!
」
ドラグランザーの撃ち出した火炎弾が、コアミラーを破壊する。
ベルデたちライダーの体が、次々に蒸発してゆく。
ライダーたち「
ぐぁッ!?
」「
ぐおぁぁッ!
」
ベルデ「バ……バカなッ こんな……このまま終わるのか!?」
ライダーたち「
うわぁ──ッ!
」
そして、龍騎とナイトの体も蒸発し、消えてゆく。
ミラーワールドが、鏡が砕けるように消滅する。
現実空間。
変身の解けた真司が倒れている。
真司「ウ…… え? ここは……何処だ? こんな所で…… 何してたンだ おれ?」
真司の勤めるOREジャーナル。
いつものように、編集長の大久保が真司に怒号を飛ばす。
大久保「オイ 真司ーッ 若者の意識調査 取材行って来──い!!」
真司「
行ってきま──ス!
」
真司のバイクが街中を行く。
隣の車の中に、高見沢逸郎。
運転手「──午後からは 会食の予定が入っております」
高見沢「ああ そう……」
真司がゲームセンターで真司が取材をする。相手は芝浦淳。
淳「ええ? 何でゲームするのかって? そんなの 楽しいからに決まってるんだろ 理由なんかないよ アンタ バカ?」
真司「チェッ 何だよ あいつ感じ悪かったなァ」
取材を終えて街を歩く真司。オーロラビジョンがニュースを伝える。
『──今日の最高裁法廷で── 浅倉威の無期懲役が確定し これに対し北岡弁護士は次のように──』
真司「次はどこ 取材しようかなぁ……」
目の前の雑踏の中から歩いて来る男性。秋山蓮。
蓮が真司に気づく。
真司も、蓮の顔に何かを感じる。
真司と蓮がすれ違う。
ふと、真司と蓮が互いを振り返り、目が合う。
蓮に連れ添っている女性が尋ねる。
「ン? どうしたの 蓮…… 知り合い?」
「ン? ……いや 知ってる奴かと思ったが 気のせいだ 行こう 恵里」
「ふふっ 変なの」
MASKED RIDER RYUKI
13 RIDERS
THE
COMIC
THE END