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仮面ライダー THE NEXTのエンディング
仮面ライダー1号・2号、仮面ライダーV3の活躍により、ショッカーの野望は費えた。
そしてV3・風見志郎が最愛の妹・Chiharuを自ら手にかけ、怨念の連鎖を断ち切った……。
戦いが終わり、何日か経ったある日。
本郷猛が教師として勤める城南大学付属高等学校。
猛「あの、どういう意味でしょうか?」
教頭「いや、あの……ですね、生徒たちが皆、怖がっちゃってるんですよ。あなたのことを」
猛「……」
教え子の菊間琴美を不良たちから救うために改造人間としての怪力を使った猛は、周囲から「キレると怖い」と見なされてしまっていた。
教頭「父兄からも、文句が出てるし……な、何ていうか、非常に言いずらいんですが……」
猛「クビということですか?」
教頭「あ、いや、私はいてほしいんですよ? どうしても、色々事情がありまして……」
猛「……わかりました。短い間ですが、お世話になりました」
生徒たちの賑わう校庭を、猛が去って行く。
「こら、どうした?」
猛を待ち構えていたように、琴美が声をかける。
琴美「元気ねぇぞ!」
猛「菊間さん……」
琴美「一緒に帰ろ……先生」
初めて自分を「先生」と呼んでくれた琴美に、猛が笑顔を返す。
猛「えぇ!」
琴美が猛の腕を取り、共に校門から飛び出して駆けて行く。
とあるパチンコ店。
男がヘッドホンを耳に、パチンコに興じている。
ヘッドホンから流れるのはChiharuの「Platinum Smile」。
次第に曲にノイズが混じり、奇妙な声が聞こえてくる。
「殺して……」
パチンコ台に積まれたパチンコ玉の山の中から、白い手が伸び、男の胸倉をつかむ。
「殺してやる」
男の顔がパチンコ玉の山の中に引きずり込まれる。切断音が響く。
Chiharuの怨念は、まだ消えてはいない……?
(終)
