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●前回のあらすじ
ついに開始された国連軍による鬼山島への総攻撃。
だがそこで待ち受けていたのは、自ら作り上げた最強怪獣キングゴジラに脳を移植したマッド鬼山だった。

ゴジラに様々な怪獣のパーツを移植して生み出された合体怪獣キングゴジラによって壊滅させられる国連軍。

さらに、キングゴジラを倒すべく現われたゴジラもまた返り討ちにあい無残な最期を遂げる。

果たして、日出雄たちの運命は? 世界はもはや鬼山の思うがままとなるのであろうか・・・・?









●最終話 史上最大の決戦(後編)








  (ゴジラを倒して勝ち誇るキングゴジラ(マッド鬼山))

鬼山「怪獣王ゴジラは死んだ。もう地球上にこの合体怪獣キングゴジラに匹敵するものは存在しない!」
  「わしは・・・・マッド鬼山は全地球の帝王となったのだ〜〜〜〜」
  「フハハハハ」

  (街の上空を飛ぶキングゴジラ。その姿に驚く人々)


人々「な・・・なんだあれは!?」「モンスターだ!」


  グググ(ゴジラにもぎ取られた左腕に力を込めるキングゴジラ)

鬼山「グォアッ」「再生せよ!! 左手よ!!」
  「グォアッ!」

  ズビャッ!(左手になっているキングギドラの頭が再生する)

鬼山「フハハハ さすがゴジラ細胞 みごとに再生したわ!」
  「フフフ・・さてと破壊を・・はじめようか」
  「人類よほろびよ!」

  ズゴバアッ(凄まじいエネルギーを放つキングゴジラ)

  ドゴオオン(街が破壊されていく)

鬼山「フハハハハ」


  ゴゴゴゴゴ(煙を上げる街。その様子を唖然と見る日出雄たち)

日出雄「す・・・すごい・・」「ゴジラ細胞を持つキングゴジラはまさに不死身だ・・・・・」
   「そ・・それなのに・・ゴジラは・・死んでしまった・・!!」

  (鬼山島で串刺しにされたゴジラの最後を思い浮かべる日出雄)

リンダ「このままじゃ地球は鬼山のものに・・・・」
?「そんなことはさせないさ!」
日出雄「えっ」

  (日出雄とリンダの後ろから現われる一人の男。それは・・・・)

日出雄「アニキ!」
リンダ「陽介・・!! 生きてたの」
陽介「あたりまえさ・・・・それよりGチームがキングゴジラ対策の切り札を完成させようとしている!」
  「そこで・・・・日出雄と博士のふたりにも協力してもらいたいんだ」
リンダ「キングゴジラ対策の切り札・・?」
日出雄「なんだ? それ・・・・」




  (場面変わってGチームの本部。陽介に連れられてやってきた日出雄とリンダ博士)

日出雄「アニキ・・・・ここにその切り札があるのかい?」

  ウイイイン(エレベーターで昇っていく三人)

陽介「そうだ こいつさ・・」
日出雄「わあっ!! これは・・・・」

  シュン(エレベーターの扉が開くとそこに見えたものは・・・・)

日出雄「す・・すげェ・・メカゴジラ・・いやロボットゴジラだ!!」

  (そこにはまさしくゴジラのロボットバージョンともいうべき巨大兵器が鎮座していた)

陽介「そうだ・・Gチームが国連科学委員会と力をあわせて完成させた・・地上最強の戦闘マシーン・・・・」
  「マシーンG(ゴジラ)だ!!」
リンダ「キングゴジラを倒せるのはコイツだってわけね・・・・でもだれがこのメカをあやつるの?」
陽介「オレたち三人さ! もっともゴジラのことをよく知ってるから・・」
日出雄&リンダ「「ええ〜〜〜〜〜!!」」

  (突然のことに驚く二人)



  ヴオオオオン(雄叫びを上げるマシーンG)

陽介「よしっ!! いくぞ!!」

  バッ(背中から翼を出し発進するマシーンG)

陽介「マッド鬼山め まってろよ!!」



  キイイイイイン(上空を高速で飛ぶマシーンG。内部のコクピットにつく陽介、日出雄、リンダの三人)

陽介「これはわれわれの生死をかけた戦いでもあるんだ!」
日出雄「わかってるさアニキ!」
陽介「キングゴジラはいまどこにいますか?」
リンダ「あ・・探査衛星がキャッチしたわ」
   「東京に近い海上に・・・・大黒島近辺よ!!」
日出雄「大黒島っていえばゴジラの出現地じゃないか〜〜〜っ」

  (今ここに、世界の命運をかけた戦いが始まろうとしていた・・・・)






「そのころ鬼山島ではーーーーー」


  ゴロゴロ(雷の音が響く鬼山島。串刺しになったゴジラが横たわる)

  ピカッ ビシャァァン(突如として落雷がゴジラの死体を直撃!)

  ピクッ(落雷のショックか、かすかに動くゴジラ・・・・・)






  (こちらは悠々と空を飛ぶキングゴジラ)

鬼山「ぬおっ あれは!?」「なんだ!?」

  キィィィン(キングゴジラを目指して飛んでくるマシーンG)

陽介「キングゴジラだ!!」
日出雄「見つけたぞ」
鬼山「ロボットのゴジラ・・・・Gチームか」
陽介「そのとおりだマッド鬼山」「もうおまえの好きなようにはさせん!」

  ドンドン(両手の指先からミサイルを放つマシーンG)

鬼山「そんな攻撃などきかぬ!」

  ゴバッ(口から熱線を吐くキングゴジラ)

  ドゴォン!(ミサイルと熱線がぶつかり爆発を起こす)

鬼山「人間の作った兵器でこのバイオモンスターを倒せるものか!」「こいつは現代のキメラなのだ!」
陽介「ならばこいつでどうだ!!」
  「メーサービーム用意!」

  ガシイイン(両腕がメーサービーム砲に変形するマシーンG)

陽介「発射!!」

  ヒュイイインッ(メーサービームが放たれキングゴジラを襲う)

  ズバッ ズバッ(キングゴジラの翼に穴が開く)

鬼山「ぐわあっ!!」「しまった! 翼が・・・・」
陽介「きさまのようなバケモノはこのマシーンGが退治してくれるわ!」

  ヒュイイン(さらにメーザービームを放つマシーンG)

鬼山「ぎえっ!」

  ズバッ(キングゴジラの胸をメーサービームが貫通し大きな穴を開ける)

陽介「やったぞ」
鬼山「フン!! どうかな」
  「こいつを・・見な!!」

  ググググ(穴の開いたキングゴジラの胸がふさがり盛り上がっていく)

  ズブビュッ!(やがてそこには植物怪獣ビオランテの頭が出現していた)

日出雄「ビオランテ」
陽介「ビオランテまで合成していたのか・・・・っ!!」

  ブシュゥウウ(ビオランテが酸を含んだ放射樹液を吐く)

陽介「うおっ!」

  ブバッ(放射樹液をもろに食らうマシーンG)

日出雄「わああああっ!!」

  バチバチ(両腕が溶けてしまったマシーンG)

陽介「こ・・これではメーサービームが使えない・・」
鬼山「いくぞGチームめ」

  ドン(キングゴジラの体当たり攻撃!)

陽介「ぐえ!!」

  (もろに喰らって落下していくマシーンG)

陽介「うああああっ!!」「ぐおっ!」

  ドゴォォォン(地面に落下して機能停止したマシーンG)

陽介「くっくそォ・・」「マシーンGでは・・勝てないのか」
鬼山「あたりまえだGチームめ!」「きさまを地球征服のいけにえにしてくれるわ!!」

  ズシィン!(横たわるマシーンGの頭部を踏みつけるキングゴジラ)

陽介「うがあっ!!」

  メキメキ(マシーンGの頭部にヒビが入っていく)

陽介「ぐおおお」
日出雄「わあっ つぶされてしまう」
リンダ「きゃぁああああっ」

  (絶体絶命の危機に陥った日出雄たち。だがそこへ・・・)



ビオランテ「ギャエォ!」
鬼山「!!」

  ズッボッ!(後方から飛んできた光線により、いきなりビオランテの頭部が粉砕される)

鬼山「グアアアア!」「ビ・・・・ビオランテが・・!!」
  「ま・・まさか!?」

  (慌てふためくキングゴジラの後方に立つ影)

鬼山「うっ!!」
リンダ「ああっ」
日出雄「あれは!?」

「「「ゴジラ!!」」」

  (そうそこにいたのは、脅威の生命力で再生を果たした怪獣王ゴジラ!)

鬼山「ゴジラが生きていた・・ま・・まさか・・」
ゴジラ「グワッワワワ!!(オレはそうかんたんには死なねぇぜ!!)」
鬼山「くそっ やつは不死身なのか!」

  ドゥン!!(突如として盛大に噴火する火山)

ゴジラ「!!」
日出雄「か・・・・・火山だ〜〜〜〜〜っ」
鬼山「ゴジラめ 返りうちにしてくれるわ〜〜〜っ」「上空から攻撃だ!」

  ブゥワワ〜(上空に舞い上がるキングゴジラ)

ゴジラ「グガッ!(だまれ!)」

  ゴバウア!(口から放射熱線を吐くゴジラ)

鬼山「ぐわあっ!」

  ズゴォォォ(キングゴジラの胸元に命中する放射火炎)

ゴジラ「グッワッ(いまだ)」

  ダッ(巨体に似合わぬ身のこなしでキングゴジラに突撃するゴジラ)

ゴジラ「グワッググッ!!(おまえの好きなようにはさせねえぜ!!)」

  ガシィ!!(後ろからキングゴジラを羽交い絞めするゴジラ)

鬼山「くっ はなせゴジラ」「なにをする!!」
ゴジラ「グワッワッ(おれのふるさと マグマの中へ帰ろうぜ!!」

日出雄「ゴジラ・・どこへいく!!」

  (キングゴジラを羽交い絞めしてジャンプするゴジラ)

ゴジラ「グワッグッグ(ニセモノの最期はオレさまがカタをつけてやるぜ)」
鬼山「わあああああっ」

  ゴゴゴゴゴ(マグマが煮えたぎる火口へ落ちていくゴジラとキングゴジラ)




日出雄「ゴジラ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」




  (日出雄の叫び声が響く中、ゴジラとキングゴジラはマグマの中へと消えていった・・・・・)



ゴジラ「(またへんなやつがあらわれたら このオレさまがたたきのめしてやるぜ)」
   「グワァアアッ!!」






日出雄(ゴジラ・・また帰ってきてくれよ・・・・・)





  (ゴジラが消えた火口をいつまでも見つめる日出雄たち・・・・・・)






      怪獣王ゴジラ〜おわり〜





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