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銀河鉄道999(映画版)
銀河鉄道999の映画版、惑星メーテル到着からです。
999にはエンドがテレビ、映画、マンガと有りどれも違う展開に
なっています。映画版ではガラスのクレアが終着駅でも生存しています。
鉄=鉄朗、メ=メーテル、プロ=プロメシュームです。

〜999号客車、鉄朗とメーテルと車掌〜
鉄朗寝ている所、車掌が来る。
車掌「長らくのご乗車有難うございました。まもなく..(寝てる鉄朗を見て)
終着駅メーテル、惑星メーテル、機械化母星メーテルでございます..。」

〜惑星メーテルに到着 鉄朗が降りる〜
アナウンス「メーテル、終着駅メーテル、惑星メーテル、機械化母星メーテル」
鉄朗「何故だ!何故きみと同じ名前なんだ!何故だ!?」
答えないメーテル。エスカレーターを登ると機械化人が数人居る。
機械人「お帰りなさい、メーテル様」鉄朗「え?」
機械人「よくご無事で。しかもお連れになったこの男の勇猛果敢さ、責任感の
強さは全てコンピューターでコントロールセンターに送られてきておりました。
女王陛下には事の他お喜びにございます。」
鉄朗「メーテル、これは、これはどういう事なんだ!」
機械人「この星はあらゆる物全てが人間で作られた部品で作られている。
お前はあらゆるテストに合格した。しかもお前は我々の英雄、機械伯爵まで
抹殺してくれた。許すべからざる重罪人だ。その罪のつぐないとしてこの
メーテル星を構成する部品の一つになって惑星メーテルを永遠に支え続けるのだ。」
鉄朗「冗談だろ..メーテル」首を振るメーテル。鉄朗「汚いぞ!!」
メーテルを張り手する鉄朗だが機械化人によって気絶させられる
鉄朗を連れ去る。機械人「お迎えのリムジンが参っております、では」去る
車掌とガラスのクレアが見ている「鉄朗さん..」

機械人「女王プロメシューム様、部品ナンバー8998982
人間名、星野鉄朗、参りました!」プロ「御苦労であった」
鉄朗「俺は絶対に機械の部品になんてならないぞ!」
プロ「この少年の適正は」機械「中央ブロックのネジが良いかと思われます」
プロ「理由は」機械「意志が強く相当のショックを受けても折れたり抜けたりはしない
男だと思われます」鉄朗「ネジにするのか俺を?」プロ「そう、心を持った生きたネジ
惑星を支える生きた部品。」メーテルが廊下をかけて来ている。
鉄朗「放せったらこのやろー!ネジなんかにされてたまるかよ!
放せったら!いてーな放せよ!(手術台にしばられる鉄朗)やめろよ、
やめろー!化け物共!お前達の言いなりになってたまるかよ!放せ!」

〜メーテルの決意、手術室〜
メーテルが駆けて手術台に現れる
鉄朗「何しに来た!俺のマヌケ様を笑いにか!」
プロ「私の娘に無礼な口をきくと部品にせずに殺しますよ」
鉄朗「娘?」プロ「機械帝国を支配する、女王プロメシュームの1人娘。」
鉄朗「そっか..俺は何にも知らずに機械の化け物と一緒に旅をしてたのか。
その化け物を好きになるなんて、しまらねえなあ」
声『鉄朗、メーテルも君を愛してしまったんだよ』鉄朗「その声はあの時の」
プロ「ドクターバン!!」 メ「そうよ、お母様、お父様よ」
メーテル、カプセルを見せる。プロ「反機械化帝国を目指した裏切り者!」
バン『そうだプロメシューム、あわれな機械の女よ。私の魂はこうして
カプセルに姿を変えているが、そのエネルギーはこの惑星を破壊し
バラバラに砕いてしまう力が有るのだ』プロ「おろかな事を、生きた部品で
出来たこの惑星メーテルを破壊出来るとお思いか!」
バン『メーテルが歯をくいしばり部品となる同士を運んできたのは何の為だと思う
部品となった同士達が要所要所に配置されているのは何の為だと思う』
メーテル、スイッチを押し鉄朗を自由にする。プロ「同士?」
メ「私が連れて来た人々は皆志しを同じくする人々、機械帝国を破壊する為に
身を犠牲にすることをいとわぬ勇敢な人々。私は泣きたいのを我慢して
そういう人々を大勢ここに送り込んだのです!」プロ「メーテル..
母親の私をお前までが裏切ったのか。宇宙で1番美しい体を与えたこの私を!
永遠の命を与えてやったこの私を」メ「そして永遠の苦しみも下さったわ。」
プロ「お前は平気か?ここでこのカプセルが解き放てばこの星が破壊される
お前も死ぬ事になる」鉄「危ない!」メーテルめがけて手術機が襲って来る
全て銃で壊す鉄朗「機械帝国を滅ぼす事が出来るのなら俺は構わないさ!」

〜上空、ハーロックとエメラルダス〜
ハーロック「男なら危険を顧みず、死ぬと分かっていても行動しなければ
ならない時が有る。負けると分かっていても戦わねばならぬ時が。
鉄朗はそれを知っていた..いいか、鉄朗にカスリ傷1つつけるな!無事に
地球に返すのだ!」仲間「了解!」
エメラルダス、アルカディア号の画像に向かって駆け出す。
エメラルダス「はっ..!トチロー」トチロー「エメラルダス..俺の体は滅んでも
俺の魂は永遠に死なない。こうして親友の乗っているアルカディア号の心になって
宇宙の海をさまようのだ。これも鉄朗のお陰だよ。」エメラルダス「分かっているわ
トチロー、あなたの意志は立派に鉄朗が継いでいる。死なす訳にはいかない」

〜再び手術室 プロメシュームと対決〜
プ「やめなさいメーテル」バン『投げるのだメーテル早く星の中心を破壊するのだ』
プロ「メーテルこちらによこしなさい。あなたは母親の夢を破壊するつもりですか」
メーテル、投げようとするが硬直する。
メ(やめて!この星は私自身、この星はもう1つの私の心、別れて暮らして
いるけれどどちらも私、私なのです!)その頃地上ではハーロックが戦っている。
バン『機械人間が起こす悲劇がこれ以上続いても良いのかメーテル!お前はもう
私無しで立派に歩ける。1人で立派に歩ける。早く早く投げるんだメーテル!』
プロ「さあよこしなさいメーテル」メ「私は、私は..」プロ「よこしなさい!!」
メーテルが手放したカプセルを鉄朗が素早く取る。地上ではハーロックが戦っている
バン『鉄朗、君ならやれるな。君はその目的でここへやって来たのだろう投げるんだ
限り有る尊い命を守る為に!』プロ「やめなさーーーい!!」
鉄朗、プロメシュームの体を通り抜け、カプセルを投げる。メーテル「ああー!」
どんどん壊れていく機械人間と街。鉄朗「メーテル逃げるんだ!何してんだ早く!」
機械の部品が叫ぶ『離れる』『離れる』『手が』『足が』『放さないで』『離れる』
地上で追撃のようにハーロックとエメラルダスが攻撃している。
逃げる鉄とメ。メーテル、落ちそうになるが鉄朗に手を取って助けられる
鉄朗「あったかいな..メーテルが機械だなんて」メ「私の体は鉄朗のお母さんの体」
鉄「え」メ「私は鉄朗のお母さんの若い時の姿の生き写し。私は人の姿をした影
こうやってもらった体が年を取ればまた1つ別の体を写し変えて、果てしない時間の
中を旅してきたの」鉄「それで母さんに似てたのか」プロ、壊れる街を見てる。

〜999号で脱出〜
999に到着。鉄朗「早く!メーテル早く」999が発車する。
999の下で壊れる惑星メーテル。突然手が現れ、鉄朗の首をしめる
メ「お母様!」鉄「苦しい..」プロ「道連れだよ。メーテル、これはお前のせいだよ」
メ「私の?」プロ「お前は母親の私を裏切って何もかも私から奪い去った。
だから、私はお前から鉄朗を奪い取ってやる。」メ「お母様!やめて!」
プロ「お前が生涯嘆き悲しんで暮らすのが私の願い。フフフ」鉄朗(母さーーん)
メ「お母さまーーー!」突然ガラスのクレアがプロメシュームに抱き着く。
プロ「何をする!はなしなさい」クレア「鉄朗さん、さようなら、たった1人、
私のお友達..好きだった..」クレアが光輝き、プロメシュームと共にくだけ散る。
プロ「ウワアアアーーーーー」大爆発、消滅する惑星メーテル。

〜クレアの涙〜
鉄朗、窓を見ている。車掌がガラスの破片を外に流している。
メ「あなたを守ってくだけ散ったクレアさんの体」車内にクレアの涙を見つける
鉄「こんな悲しそうな涙、見た事無い」メ「それはクレアさんの心かも知れないわ」
鉄朗(クレア..!)涙を握りしめる。

〜999とハーロック、エメラルダスとの別れ〜
ハーロック(鉄朗、いつかまた星の海のどこかで会おう!)2つの船が去る。
鉄朗(さよならキャプテンハーロックさよならクイーンエメラルダス)

〜地球での別れ メーテルが999に乗っている〜
鉄朗「どうしても行くのかい」メ「私は時の流れを旅してきた女。でも、昔の
体に戻る為に..」鉄朗「じゃ、やっぱり冥王星へ..待ってるよ..もう、会えないのか」
メ「いつか私が帰って来てあなたのそばに居てもあなたは私に気が付かないでしょうね」
発車ベルの音と共にメーテル、鉄朗にキスをし、999に乗る。
メ(私はあなたの想い出の中にだけ居る女。私はあなたの少年の日の心の中にいた
少年の日の幻影..)ドアがしまり、発車する999。それを追う鉄朗、
だんだんかけ足になりホームの端へ。鉄朗「メーーーテルーーー!」駆け出す。
鉄朗「メーテル!」メ「鉄朗!」鉄「メーテルメーテルメーテルーー!」
必死に追うが999は空へ旅立つ。

〜エピローグ〜
今、万感の想いを込めて汽笛が鳴る。今万感の想いを込めて汽車が行く。
1つの旅は終わり、また新しい旅が始まる。さらばメーテル。
さらば銀河鉄道999、さらば少年の日よ...

END


 
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