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ハヤテのごとく!の最終回
 

とある街中。

「お嬢様!」

ナギ「ん?」

ナギが上を見上げるとそこに誰かいた。

「僕と、デートしましょう……」
 

2008年4月30日
 

白皇学院学院・宿直室 PM0:00
 

雪路「さすがにゴールデンウィークだと学院も静かねぇ……担任になったのはいいけど、その分給料上げてもらわないと。あー、かったりぃ……テストの採点をする気にもならないよ……」」

冷蔵庫からビールを取り出す雪路。

雪路「ま、1杯やっか! 乾杯!!」
 

鷺ノ宮家・庭園 PM1:00
 

咲夜「やっぱりゴールデンウィークはハワイやなぁ……」

咲夜が鷺ノ宮家でハワイ気分を味わっていた。しかし……。

咲夜「なんや! 肌寒いの我慢して雰囲気盛り上げとったのに!」

伊澄「まぁまぁ。ナギたちは今年はエーゲ海ですし……」

咲夜「何で一緒に行かへんかったんや?」

伊澄「まぁ、お2人の邪魔をするのも……」

咲夜「う―――ん、なるほどなぁ……」
 

レンタルビデオ タチバナ PM1:30
 

柏木「兄貴が観たいとおっしゃっていた作品、全巻もれなくそろえるんや!!」

一同「押忍!!」

ワタル(な、なんだ? 『ゴッドファーザーシリーズ』か? 『それとも仁義なき戦い』か!? Vシネマだとコンプリートは難しいぞ……)

柏木がテーブルをたたきつける。

柏木「『勇者??カイザー』のレンタル用ビデオ、全巻あるか? 半分じゃアカンで」

ワタル「えっ?(なーんだ……)あるよ」

ワタルは一瞬でビデオを用意する。

柏木「そしたら、超人機??ダーのビデオは?」

ワタル「あるよ!」

柏木「やるやないか……」

ワタル「なんだったら『戦え! ラー??』も全巻あるよ!」

柏木「ううっ……また来るわ」
 

三千院家 PM2:00
 

クラウス「う―――ん。今日はお嬢様が旅行中のミコノス島がメインの土台か……だとすると、お留守番の我々には出番がないということだが……」

タマ「ま、1回ぐらいは骨休みもいいんじゃ……」

クラウス「今、誰かの声が……」

タマ「ううっ!」

クラウス「空耳か……しかし……骨休みと言っても最終回だしな……」

タマ「え? ええ―――っ!? マジかよ!!」

クラウス「ん? また空耳か……」
 

RADICAL DREAMERS
 

ミコノス島 ギリシャ
 

ハヤテ「うわぁ……これがエーゲ海ですか! ほら、お嬢様も早く早く!」

誰かがテレビを観ている。

マリア「そういえば、ハヤテ君はミコノス島は初めてでしたね」

ハヤテ「はい! 寒い海の遠洋漁業にはよく行ってましたから、択捉島とかに上陸したことはありますけど……」

マリア「はぁ……よく逮捕されませんでしたね……」

ハヤテ「お嬢様! 海、すっごく綺麗ですよ!」

ナギ「テレビのクリアブラック液晶が綺麗だからいい……」

ハヤテ「……お嬢様はいつからああなられてしまったんですか?」

マリア「さぁ。昔からですね……仕方がないとこもあるんですけど」

ハヤテ「何とかして差し上げられないでしょうか?」
 

カッパドギア トルコ
 

西沢が訪れていた。

西沢「うわああっ! ここがカッパドギアか……これは確かに絶景! じゃないかなぁ? へぇっ、あの岩の中に人が住んでたのかぁ。ねぇ、見てみてヒナさん! あれなんかラクダのこぶみたいですよ」

ヒナギクが上を見上げると確かにそれらしいのがあった。

ヒナギク「わあっ。本当にラクダのこぶみたいね……」

しかし、そこにいるのは本物のラクダだった。

ヒナギク「えっ?」

ヒナギクにラクダの唾液が浴びせられる。

西沢「それは本物のラクダです! もう、冗談ばっかり言って。少しは高いところから景色を楽しみましょうよ!」

ヒナギク「いい! 私はいい!」

西沢「ヒナさん?」

ヒナギク「だいたい歩は、私が高いとこ苦手なの知ってるでしょ?」

西沢「でも、高いところ苦手って言っても、飛行機にはちゃんと乗れたじゃないですか」

ヒナギク「だから、飛ぶ前に爆睡してたじゃない!!」

(ヒナギク『私、着陸するまで何が起ころうと起きないわよ!!』)

西沢「そういえば、機内食をまったく食べませんでしたね……13時間も寝たのに……」

ヒナギク「とにかく、景色はもっと低いところから楽しむの!!」

西沢「もう。しょうがないんですね……」

ミコノス島

ハヤテがカーテンを開ける。

ハヤテ「なんか、せっかくの旅行だというのに、テンション低いですね……」

ナギ「高くなる理由がないからなぁ……」

ハヤテ「だったら、外行きましょうよ。外! 青空の下なら、テンションも上がりますって」

ナギ「暑いじゃん……」

ハヤテ「じゃあ、外に行かずにずーっと引きこもってるんですか?」

ハヤテ「そうですか……」

ついに落ち込んでしまったハヤテ。

マリア「まぁまぁ。後で一緒にお買い物とか行きましょうね」

ハヤテ「だってだって、お嬢様が……」

マリア「はは。そればっかりで……」

ハヤテ「いいです。僕もずっとここで過ごしますから……」

マリア「困りましたねぇ……」

ナギ「ああ、もう。わかったよ! 明日は朝から出かけてやるよ!!」

ハヤテ「えっ? ほ、本当ですか!?」

ナギ「ああ。ただし、ちょっとだけだぞ。ちょっとだけ」

ハヤテ「はい!!」

夕方

マリア「いつも苦労をかけます」

ハヤテ「いえ……」

マリア「早いもので、新学期になって1ヶ月。ナギのこと、よろしくお願いします!」

ハヤテ「はい! お嬢様も、新しいクラスに慣れてこられましたよ……」

マリア「そ、そうですか。今学年こそ、ちゃんと学校に行ってもらいたいのですが……」

ハヤテ「そ、そうですね」

ターキーホテル

泉たちがゲームをしていた。

泉「わあーっ! UFOの開発技術が売れちゃった!!」

そこへ西沢とヒナギクが帰ってくる。

西沢「ただいまーっ!」

ヒナギク「ただいま……」

泉「お帰り! どうだった? カッパドギア」

ヒナギク「まつげが長くて鼻が裂けてて唾かけられた」

西沢「それは本物のラクダの方!」

理沙「明日はギリシャかぁ……」

ヒナギク「パルテノン神殿は楽しみ。1階建てだし」

理沙「でも、建ってるのはアクアポリスの丘だけどな」

ヒナギク「うっ……」

泉「そのあとミコノス島だよ」

美紀「あ、ハヤ太君たちもそこに行ってるんだろう?」

ヒナギク「え?」

西沢「ん?」

この一言に赤面になる2人。
 

パルテノン神殿 ギリシャ
 

西沢「うお―――っ!! ここがアテネかぁ!! すっごーい! パルテノン神殿から町が全部見えるんだ。この景色、確かに世界遺産じゃないかぁ」

一方、ヒナギクは神殿の前で跪いていた。

西沢「って、ヒナさん! なぜいっしんぐらんに神殿しか見ないのかなぁ?」

ヒナギク「この神殿が世界遺産よ! 景色は関係ない!!」

西沢「もう、またそんなこと言って。この景色は見ないと損ですよ」

ヒナギク「いい! だから私はいい!!」

西沢「ヒナさん……」

ヒナギク「高いとこからの眺めはいらないの。大体美樹たちはどうしたのよ? 美紀たちは……観光ならあの子たち連れてくればいいじゃない!」

西沢「3人とも、あんなもの幼稚園のころに見飽きたって……」

ヒナギク「あのボルジョアどもめ……」

西沢「それに昨日、散々騒いだから、ミコノス行きの船の時間までホテルで爆睡させてくれって……」

西沢の言うとおり、3人はぐっすり眠っていた。

ヒナギク「それを言ったら、歩だって大騒ぎだったじゃない……なのに、何でそんなに元気なのよ?」

西沢「そりゃヒナさんと初めての旅行だもの。これは2人の親交を深める旅行でしょ?」

ヒナギク「え? (なぜだろう……歩とはなんだか高いところでわかる……)」

(西沢『ハヤテ君のこと……』)

西沢「ん? どうしたの?」

ヒナギク「で? どこからの眺めが綺麗!?」

西沢「え? あ、えーっと……こっちからの眺めがですね……」

ヒナギクはそーっと眺めを見るが……。

ヒナギク「あっ! て、手を離しちゃだめよ! 手を……」

西沢「はいはい……」

一方、ハヤテたちは町の中を歩いていた。

ハヤテ「うわあーっ! なんか魔法の国みたいですね。お嬢様……」

ナギ「まあ、確かに、昔から景色の変わらない時の止まった町って感じだな」

ハヤテ「え? ってことは、前にもここに来たことが……」

ナギ「ってか、住んでたんだ。私もマリアも日本で暮らしてた期間が短いからな……」

マリア「まあ、どこに行っても引きこもってましたけど」

ナギ「うるさい!」

ハヤテ「でも、やっぱり引きこもってばかりではなくて、ちゃんとお日様の下で遊ぶ子にならないと……」

ナギ「えっ?」

ハヤテのほうに振り向くナギ。

ハヤテ「えっ? ど、どうかしましたか!?」

ナギ「いや、昔もそんなことを言う奴がいたなぁと思っただけさ……顔も覚えてないけど、泥棒でうそつきで、約束の守れないやつだった。あっ!」

ナギの帽子が飛んでいく。

ナギ「帽子が……」

ハヤテ「お任せください! お嬢様! ハッ!!」

ハヤテがもうジャンプで帽子をキャッチ。

すると突然消えてしまう。

ナギ「あっ!?」

ハヤテが地上に着陸。

ハヤテ「ふぅ……はい、お嬢様。このとおり帽子は無事でした……ん?」」

ハヤテが目にしたのは小さなナギだった。

ハヤテ「お嬢……様……!?」

1台のヘリが島に向かっていた。

ハヤテ「えーっと……」

ナギ「ん?」

ハヤテは近づいて顔をナギに近づける。

ハヤテ「お嬢様、縮みました?」

ナギがハヤテに殴りかかる。

ナギ「初対面のくせに何を言っておるのだお前は!! こう見えても毎日すくすく成長しておるわ!!」

ハヤテ「す、すいません。人違いでした……」

ナギ「まったく、返せ!」

ハヤテ「あっ!」

ナギ「これは私の帽子だ!」

ハヤテ「だめですよ。それはナギお嬢様の帽子なんですから……」

ナギ「だから私のだ!」

ハヤテ「えっ!?」

ナギ「だからこれは私・三千院ナギの帽子だろ!!」

ハヤテ「えっ? ええ―――っ!? まさか、このちっこい子供がナギお嬢様!?」

ナギ「だから、ちっこい言うな!!」

ハヤテ(ということは、そんな。いくらなんでもありのアニメだからって……まさか!)

ハヤテが帽子を取ったときの記憶がよみがえる。

ハヤテ(いきなり過去にタイムスリップ!? いや、いくらなんでもそんなことがあってたまるか! あ、あるわけがない!!)

ハヤテの前を車が通過。

ハヤテ「ちょ、ちょっとすいません! 今は何年の何月何日ですか!?」

男「ペペロンチーノ! ナポリタンのスパゲッティのカルボナーラ!」

ハヤテ(ガーン! 外国人だから言葉が通じない!)

ナギ「じゃあな庶民。私は急いでるから、人に迷惑をかけるなよ!」

ハヤテ「待って! 待ってください!!」

ナギ「何をする! お前も人攫いなのか!?」

ハヤテ「ち、違いますよ。人攫いなんかじゃ……」

ナギ「まったく。離せ! まったく、お前みたいなのがいるから……」

ハヤテ「と、とにかくなぜ過去に来たのか……それがわかれば……」

ナギ「だから私は外に出たくないのだ!」

ハヤテ「え? あっ、お嬢様! ま、待ってください! 待ってください。お嬢様」

ナギ「ん?」

ハヤテ(考え方を変えよう。ここは過去で、この子はお嬢様の小さいころだ! 今からなら、今からなら、あのスーパーインドアライフを直せる。そうすれば、青い海や空に感動できる女の子に慣れるかも!!)

ナギ「おい庶民、何1人でにやけているんだ?」

ハヤテ「(やろう。大丈夫だ! 僕ならできる、僕の力で、お嬢様を変えて見せる!!)というわけでお嬢様……」

ナギ「ん?」

ハヤテ「僕と、デートしましょう……」

ナギ「はぁ?」

ハヤテ「やはり、一流のレディーはちゃんとお日様の下で遊ぶ子にならないと……だから僕と、ちょっと付き合ってください」

ナギ「ま、まぁ。別にいいけど……大丈夫かぁ?」

ハヤテ「何がですか?」

ナギ「いや、何というか……」

ハヤテ「え?」

ナギ「今、人攫いのマフィアに狙われているところなんだけど……」

ハヤテ「は?」

ヘリが飛来。

そこからスナイパーが銃を乱射。

ハヤテ「ええ―――っ!!」

ハヤテはナギを抱えて逃げる。

スナイパーも後を追う。

ハヤテ「何本物のシチリアマフィアに狙われてんですか!!」

ナギ「そう言われても私も困っている!」

ハヤテ「うわああっ!」

ハヤテはひたすら逃げまくる。

スナイパー「(英語)目標を見失いました!」

ボス「(英語)次の刺客を出せ!」

他のマフィアのメンバーが動き出す。

2人は何とか逃げ切る。

ナギ「まったく。だから外になど出たくないのだ!」

ハヤテ「え?(そうか。小さいころからこんな風な目にあっているから、あんな風に部屋の中に……)そうだお嬢様。一緒に海に星空を見に行きましょう……」

ナギ「え? ……バカ……いつもこんな目に会うのだ。外になど出かけたくはない」

ハヤテ「大丈夫。過去でも未来でも、僕が君を守るから!」

ナギ「え?」

ハヤテ「だから一緒に、僕と一緒に星を見に行きましょう……!」

ナギ「あ……わかった。では約束だぞ!!」

未だにヘリは辺りを旋回中。

ハヤテ「大丈夫です。星を見に行く前に、あいつらを倒していきましょうか!」

ナギ「倒すってお前……いったいどうやって?」

ハヤテ「心配いりません……」

ハヤテは受話器をナギに渡す。

ハヤテ「さあ、警察に電話を!」

ナギ「かっこつけた割には人任せだな」

するとそこへマフィアの集団が車で現れる。

マフィア「(英語)そうはさせるか!!」

ハヤテ「あっ、お嬢様!!」

ハヤテは必死にマフィアたちの襲撃から逃げる。

ライダー「(英語)追うぞ!」「(英語)逃がさねぇ!」

ハヤテ「大丈夫です!」

ナギ「え?」

ハヤテ「必ず僕が守ります!」

マフィアたちの襲撃が続く。

すると上からハヤテがライダーたちにジャンプ。

彼らの乗っていたバイクが大爆発。

男たち「(英語)どこだ!? 探せ!」「(英語)逃がすな!!」

ハヤテはビルの隅に隠れていた。

ナギ「お前、なかなかやるな!」

ハヤテ「え?」

ナギ「信じてるぞ」

ハヤテ「お嬢様……はい!」

背後からスナイパーが出現。

スナイパー「(英語)覚悟しな!」

ハヤテ「これ、借ります」

ナギ「え?」

ハヤテ「はぁっ!!」

銃弾がハヤテの投げた帽子に当たる。

すると2人はいつの間にか消えていた。

スナイパー「(英語)うっ、どこへ消えた!?」

ハヤテはヘリにつかまっていた。

その後中に乗り込んで男にしがみつく。

その弾みで銃弾がヘリの後ろ部分に当たり、ヘリがバランスを崩し始める。

パイロット「(英語)俺の人生は……」

ハヤテのパンチが炸裂。

ヘリから飛び降りるハヤテ。

ヘリが大爆発。

ハヤテの周りにマフィアたちが集まる。

しかし、鬼の形相におびえて逃げ去る。

ハヤテ「終わりましたよ。お嬢様……」

夕暮れ

2人は空を見上げていた。

ハヤテ「すいません。せっかくの帽子、穴を開けてしまって……」

ナギ「いいよ。お前が守ってくれた証だ! お前が助けてくれなければ、私はここで死んでいたかもしれない」

ハヤテ「まさか、僕が、過去に呼ばれたのは……」

ナギ「じゃあ、約束通り、ここで一緒に星空でも見ようか!」

すると突然ナギの帽子が風で飛んでしまう。

ナギ「帽子が……ん?」

ハヤテの姿もなかった。

ナギ「うそつき……」

一方、現代のナギは砂に「ウソツキ」の文字を書いていた。

ふと見上げるとそこにハヤテが戻ってきていた。

ナギ「ハヤテ!」

ハヤテ「お嬢様……」

ナギ「なんだ、どこへ行っていたのだ? マリアも私もずっと心配していたのだぞ」

ハヤテ「お嬢様こそ、こんなところで何を?」

ナギ「え? いや……な、何でもいいではないか! 私を泣かせたバカへの当てつけなんだから!」

波でナギの書いた文字が消える。

ハヤテはそっとナギに帽子を被せる。

ナギ「……!?」

微笑むハヤテ。

日本・三千院家

クラウス「ミコノス等と日本の時差は−7時間。今頃みんなエーゲ海の美しい星空を見ておる頃か……それなのに我々だけお留守番とは……」

タマ「ううっ……」

クラウス「慰めてくれるのか? タマ……まあ、そのおかげでお前とこうしてゆっくり過ごせておる。2人で星を見るのは初めてだろう……」

タマ(お前と二度と練馬の星空を見たくねぇからよ……)

クラウス「そうかそうか。お前も寂しいのか……はぁ、しゃしゃしゃ……」

一方、宿直室では雪路が眠っていた。

雪路「う―――ん。この子たちは私の命なん……」

咲夜も星空を眺めていた。

そこへ伊澄がやってくる。

咲夜「なんや、まだ置きとったんかいな……」

伊澄「はい。ミコノス島ではハヤテさんもこの星空を見ているのでしょうか?」

咲夜「せやな。でも向こうの空はもっと星でいっぱいやろな」

伊澄「ええ」

一方、サキやワタルも星を見ていた。

サキ「あれが、牛使いざ……隣に北斗七星……その向こうに……あら? あんなところに雨漏りが……」

ワタル「ちぇっ。いつかエーゲ海の星空を見せてやっからな!」

サキ「はい。楽しみにしておきます!」

客船でも西沢とヒナギクが星空を見ていた。

西沢「何考えてたの!? ヒナさん……」

ヒナギク「ナギたちにもこの星を見てるのかなぁって……」

西沢「私も!」

ミコノス島

マリアが2人を探していた。

マリア「ナギったら、ハヤテ君を探すって言ったまま……あら?」

マリアが見たのはハヤテとナギだった。

ハヤテ「いやぁ……星が綺麗ですね。お嬢様!」

ナギ「たまには外で星を見るのも悪くないなぁ……」

ナギは帽子の穴を気にする。

ナギ「ありがとう……守ってくれて……」

ハヤテ「え?」

ナギ「これからの未来は、よろしくな!」

ハヤテ「はい! よろしくお願いします!」
 

またね☆
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