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バトルフィーバーJの最終回
 

バトルフィーバーの活躍によってヘッダー指揮官などが敗れてしまう。

サタンエゴス「我が息子たちの身……ヘッダーまでも命を絶たれてしまった……いよいよ最後の戦略を決行するときが来た―――」

カットマンたち「おう!!」

サタンエゴス「サロメ、準備はいいな?」

サロメ「はい! 万端、滞りなく……」

サタンエゴス「怪人製造カプセルはどうだ?」

カプセル「今日の来る日を待っておりました!」

サタンエゴス「その意気だ―――」

カプセル「武者震いをしております!」

サタンエゴス「よしっ! エゴス猛反撃開始せよ!!」
 

英雄たちの
交響曲(シンフォニー)
 

戦闘兵たちが準備にかかる。

カットマン「マグニチュード8.5の地震を起こすようにセットしろ!」「ハッ! 了解しました」

カットマンが機械を操作。

一方、サロメも準備に入っていた。

そこへカットマンがジャケットを持って入ってくる。

サロメ「そこへかけときなさい」

カットマン「はっ!」

ジャケットをかけるカットマン。

カットマン「これが取り消される写真です」

サロメが写真をチェック。

サタンエゴス「バトルフィーバーめ―――サタンエゴス、最後の戦略を受けてみよ!!」

公園

中原マサルたちが下校していた。

すると空から鳥が落ちていく。

マサル「どうしたんだ?」

鳥を拾うマサル。

少年「撃たれたんじゃないか? 空気銃で……」

マサル「怪我してないぜ?」

少年「変だなぁ……」

少女「見て」

鳥が次々と落ちていく。

マサル「どうしたんだろう?」

少年「地震のせいじゃないか?」

マサル「地震?」

少女「そういえば昨日から地震が多いわね。小さな地震が……」

少年「危ない!!」

車が猛スピードでバック。

マサル「誰も乗ってない……」

基地

伝正夫、神誠、志田恭介、曙四郎、なぎさマリア、倉間鉄山将軍が地震について調べていた。

神「ビッグベイザーで調査しましたところ……海底の隆起が見られます。この地点と、この地点です」

将軍「富士火山帯が活動を始めたのだろうか?」

伝「東海大地震の延長では?」

ナレーション「バトルフィーバー隊も、このところ続発する地震の調査を進めていた」

中原ケイコが電話に出る。

ケイコ「はい。ああ、マサル……どうしたの? え!? 車が坂を上った? バカねぇ……え? 無人車!? エンジンもかかっていない?」

将軍「フランス、ケニア!」

2人「はい!」

志田と曙が立ち上がる。

ケイコ「すると、坂道をバックで登ったって言うのね!?」

九太郎「地震だ! また地震だ!!」

再び地震が発生。

マリア「昨日から105回目の地震です!」

うなずく将軍。

一方、志田と曙はマサルの言っていた場所にいた。

志田「マサル君たちの証言通りだとすると、この坂道を100mも逆行したことになるな……ん?」

曙「そんなことありえないっスよ。ははは……あっ、あらっ!」

曙のバイクが逆行。

曙「おい、止めてくれ!!」

志田「ああ……」

マサル「本当だろ!?」

曙「うわっ!」

曙とバイクが転倒。

志田「ケニア!!」

マサル「四郎さん!!」

志田「おい、大丈夫か!?」

曙「ああ……やっぱり大地震の前触れだろうか!?」

一条寺綾子が車から降りる。

綾子「バトルフィーバー体の方ですね? 私、こういう者です」

綾子は自分の名刺を差し出す。

綾子「探偵をしております……責任者の方にお会いしたい。大事な用件です」

その後2人は陰で伝を見ていた。

すると電話が鳴り出し、逆探知を作動させる曙。

伝が電話に出る。

「その道をまっすぐ言った公園の、西側のベンチで待ちなさい……」

伝「西側のベンチだな?」

サインを送る志田と曙。

その後伝は言われた通りに公園の西側のベンチに座る。

伝の横に綾子が座る。

伝「一条寺さんだな?」

綾子「これを買っていただきたい」

伝が綾子から受け取った紙を見る。

伝「これは……」

それはエゴスの本部の写真だった。

綾子「エゴスの本部……そしてそれは、新発生装置です」

伝「どうしてこんなものを!?」

綾子「黙って買ってください。1億円……」

伝「1億円!?」

立ち上がる綾子。

綾子「エゴスの確信とも言うべきらしいです……お安い買い物のはず」

伝「即答はしかねん!」

綾子「ご返事はここへ……」

綾子が出したのは1枚のメモだった。

綾子「現金と引き換えに地図を渡します」

綾子が立ち去る。

伝「後を頼む」

志田「了解!」

曙「よし来た」

綾子が車に乗り込み、立ち去る。

基地

サロメと綾子の写真を合わせると一致する。

伝「ピッタリだ!」

神「サロメか……」

そこへ将軍、ケイコたちが現れる。

将軍「この写真は本物だ。エゴスの司令……そして地震発生装置!」

マリア「じゃあ、頻発する地震はエゴスが!!」

将軍「考えられることだ」

伝「将軍! 一条寺綾子はサロメです」

将軍「やはり……となると、罠か?」

ケイコ「フランスからの連絡です。一条寺綾子は南米の切符を予約しました! パスポートも持ってるそうです」

マリア「高飛びするつもりかしら? 1億円持って……」

伝「サロメの裏切りも考えられますね……」

将軍「うん……」

九太郎「地震だ! 地震だ!!」

ケイコ「脅かさないでよ。何も起こらないじゃない!」

再び地震が発生。

九太郎「そうだ。なまずよりましだぞ!!」

しかし、すぐ納まる。

ミドリ「200回目の地震です」

将軍「この地震発生装置を、破壊する必要がある!」

一方、志田と曙は綾子を待ち伏せていた。

志田「ケニア……」

綾子が車でどこかに向かう。

志田「よし、行こう!」

志田と曙が尾行を開始。

綾子が電話に出る。

綾子「はい。はい、私です……」

相手は伝だった。

伝「すぐにでも取り引きしたい……」

綾子「承知しました……ではこれから取り引きの場所に向かいます」

伝「地図を忘れないように」

伝が電話を切る。

伝「行こう!」

一方、志田と曙は尾行を続けていた。

すると銃撃が綾子の車を怯ませる。

綾子の車が止まる。

2人「フィーバー!!」

志田と曙が変身。カットマンに挑む。

フランスがドアを開けると綾子が気絶していた。

フランス「しっかりしろ! 大丈夫か!?」

フランスは顔のめくれた部分をはがすとそれは案の定サロメだった。

フランス「ケニア! やっぱりサロメだ」

ケニア「ああ……」

ナレーション「バトルフィーバー隊によって、病院に運び込まれたサロメは、一命を取り留めることができた……」

サロメの私物を調べる神たち。

神「ない! 地図らしき物は何1つ……」

マリア「ロケットにも隠してないわ」

志田「靴にもない……」

曙「おい。一杯食わされたんじゃねぇか!?」

伝「ん?」

サロメが目を覚ます。

伝「大丈夫か? ここは病院だ。なぜ裏切った? エゴスを……」

サロメ「死にたくなかった……」

伝「地震のことか?」

サロメ「関東一帯を、海中に沈める計画だった」

一同「え?」

サロメ「まもなく、大地震が起こる……マグニチュード8.5度……」

戸惑う伝たち。

サロメ「サタンエゴスエネルギーで作動している……強力な地震発生装置なのだ……」

伝「地図を譲ってほしい……大地震の発生を防がなければならない! 我々が、責任を持って南米を送り届けよう……」

するとサロメは口から何かを取り出す。

それを覗く伝。

それからジャパンたちは車やバイクでエゴスの基地に向かう。

ナレーション「サロメからエゴス司令部の地図を入手したバトルフィーバー隊は、直ちにエゴス基地へと向かった……」

5人が山に到着。

周りはカットマンで一杯だった。

5人がカットマンに挑みながら前に進む。

するとどこからか音が鳴る。

コサック「この下から聞こえるぞ!」

ケニア「何の音だ?」

ジャパン「地震発生装置か!? 行くぞ!!」

5人は走り出すが、行き止まりだった。

ジャパン「行き止まりだ!」

ケニア「何だこりゃ?」

ケニアが壁を調べる。

ケニア「よーし! おおっ!!」

ケニアは登ろうとするが、ダメだった。

ケニア「ダメだダメだ!」

ジャパン「よし、破壊しよう!」

一同「コマンドパワー!!」

コマンドバットをクロスしてエネルギーを発射。

岩が破壊。

ジャパン「行くぞ!」

フランスたち「おう!!」

ジャンパンたちが前に進むと、たどり着いたのはサタンエゴスの部屋だった。

サタンエゴス「ようこそバトルフィーバー。私がサタンエゴスだ―――」

ジャパン「サタンエゴス……すると貴様がエゴスの神?」

サタンエゴス「私は世界中の人間の心を、邪悪なものに変え要してきた。だが、ことごとくお前たちに邪魔されてきた! 今日こそ、お前たちを抹殺してやるぞバトルフィーバー……」

フランス「何をぬかす! ここがエゴスの本拠地を知ったからには、容赦はしない!!」

サタンエゴス「ふっふっふ……どこまでお人好しにできているのだお前たちは―――サロメよ!」

入院しているはずのサロメが姿を現す。

ケニア「ややや! 確かに病院に入院しているはずだ……」

サロメ「ははは……お前たちをここに運び込むのが、私の使命……」

サタンエゴス「なぜお前たちをここにおびき寄せたか知っているか?」

ケニア「サタンエゴスの踊りでも見せようってんだろうが?」

サタンエゴス「ハッハッハ! 教えてやろう……バトルフィーバー怪人を作るためだ!」

コサック「何? バトルフィーバー怪人だと!?」

サタンエゴス「さよう! 知能、体力の優れたお前たちの精神体を合成すれば、それこそ無敵の怪人が出来上がる―――エゴスの用心棒がな!」

ジャパン「そんなふざけたまねができると思ってるのか! よーし、行くぞ」

コサックたち「おう!」

サロメ「そうはさせないよ!」

カプセルがバトルフィーバーに挑む。

カプセル「ははは! 行くぞ!!」

一同「うわっ!!」

カプセルの猛攻に苦戦するジャパンたち。

ジャパン「ペンタフォースだ!」

一同「おう! ペンタフォース!!」

ペンタフォースが炸裂。

しかし、無傷だった。

ジャパン「ペンタフォースが利かない!?」

サタンエゴス「ハッハッハ・・・…思い知ったかバトルフィーバー! そのカプセルはあらゆる熱エネルギーを吸収する性質を持っている―――したがってミサイルを受けても平気なのだ―――」

フランス「まるでお化けだ……」

サタンエゴス「怪人製造カプセルよ、復習の時は来たり!!」

ジャパン「何? とおっ!!」

ジャパンはキックを繰り出すが、カプセルに吸収されてしまう。

ジャパン「うわああっ!!」

アメリカ「あっ、ジャパン!!」

他の4人も吸収されてしまう。

ジャパン「どこだ? カプセルの中は、こんなに広いのか?」

フランス「なんてとこだ」

ケニア「お、おい……」

アメリカ「見て!」

サロメが中を覗き込んでいた。

ケニア「サロメだ!」

ジャパン「どうやら俺たちは、ミクロ化されてしまったらしい……このままではバトルフィーバー怪人にされてしまうぞ! このカプセルを、破壊しなければ……それぞれによって破壊するんだ!」

ケニアたち「よしっ!」

5人はいろいろと試みるが無駄だった。

ジャパン「ダメか……」

フランス「何だありゃ!?」

煙が噴き出す。

アメリカ「このままじゃ溶かされてしまう……」

コサック「何とか脱出方法はないのか!?」

フランス「うわっ、あちっ!」

フランスが穴を発見。

フランス「なんだありゃ!? 質素?」

ケニア「そうに違いない!!」

ジャパン「よしっ、ペンタフォースだ!」

一同「おう! ペンタフォース!!」

ペンタフォースが炸裂。

カプセル「うわっ!!」

ジャパンたち「ああっ!!}

ジャパンたちがカプセルから脱出。

カプセルも消滅。

サタンエゴス「おのれ……心臓部を破壊しおったな!! こうなったらいよいよ奥の手だ!!」

サタンエゴスが脱出すると、内部が崩壊を始めてしまう。

サロメはすでに下敷きになっていた。

サロメ「サタンエゴス様……私もお連れください……」

サタンエゴスが巨大化して地上に降り立つ。

それを眺める5人。

サタンエゴス「風よ吹け―――嵐よ起これ―――」

サタンエゴスの力で竜巻が起こる。

サタンエゴス「エネルギーよ、爆発せよ―――大地震となって爆発せよ―――」

サタンエゴスの突風に吹き飛びそうになる一同。

ジャパン「ケニア、ペンタフォースだ!」

ケニア「よーし!!」

一同「ペンタフォース!!」

ペンタフォースが跳ね返される。

ジャパンたちの周りが爆発。

サタンエゴス「風よ吹け―――大地よ怒れ―――!」

ジャパン「バトルシャーク、出動願います!!」

海底からバトルシャークが発進。

そこからバトルフィーバーロボが飛び出し、地上に降り立つ。

5人はそれに乗り込む。

ジャパン「行くぞ! サタンエゴス!!」

バトルフィーバーロボは突風で前に進めないでいた。

ジャパン「クロスフィーバー!!」

バトルフィーバーロボはクロスフィーバーを投げるが利かなかった。

コサック「クロスフィーバーを弾いた!」

ジャパン「電光剣ロケッター!!」

バトルフィーバーロボの投げた電光剣がサタンエゴスの胴を貫通。

体から緑の血が流れる。

サタンエゴスが大爆発。

施設も次々と大爆発。

ついにエゴスは壊滅したのだ。

ナレーション「サタンエゴスの死により、そのエネルギーを受けていたエゴスの会員たちも、次々と死んだのである……」

エゴスに勝利したバトルフィーバーは綺麗な夕日を見ていた。

将軍「どうだ!? 戦いが済んで、夕日が美しいだろう……」

ジャパン「ええ。平和な気持ちで見るから、やさしく見えます……」

ナレーション「鉄の石と、団結のスクラムで、ついにエゴスを壊滅に追い込んだバトルフィーバー隊。バトルジャパン・伝正夫……バトルフランス・志田恭介……バトルコサック・神誠……バトルケニア・曙四郎……ミスアメリカ・汀マリア……今、彼らの耳に聞こえるのは、戦士の歌声。それは、英雄たちのシンフォニーでもある ……さらば、バトルフィーバー隊! さらば、バトルフィーバーロボットよ!!」
 

おわり
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