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Bビーダマン爆外伝の最終回
 

ビーダシティの上空が暗黒に染まっていく。

老ビーダ「ついにこのときが来た。惑星直列とともに真の闇の力が甦ったのだ……果たして予言の書にある光の勇士は現れるのか!? しかどこの目で見届けよう。光と闇の最後の戦いだ」
 

誕生! 光の竜
 

モミテボン「グフフフ……とうとうダークビーダの世界がやってきたよー!! 今まで長い今年尽くしてきてよかったよ……やい、皆の衆! このビーダシティはダークビーダのものだよー。 そんで持ってこのモミテボン様は、ダークビーダの次に偉くなったんだよ! わかったかよ!!」

しかし、ビーダシティに人々の姿はなかった。

モミテボン「何で誰もいないんだよ!?」

「聞け、ビーダシティの者どもよ!!」

空からダーク皇帝の声が響く。

ダーク皇帝が出現。

モミテボンがそれに驚いて落ちる。

ダーク皇帝「我こそはダーク皇帝。ダークビーダの頂点に立つ! 本日はビーダシティは、我らダークビーダの物となる! お前たちの平和は終わりを告げた。これからは暗黒と恐怖がこの世を支配! お前たちはわが奴隷となるのだ!!」

ピンクボンとキザボンが飛行機に乗ろうとする。

ピンクボン「本当にもう、失礼しちゃいますわ!」

さわやかボン「全くだね……」

リッチボン「ピンクボン! 早くお乗り……」

じいボンとリッチボンがぶつかる。

じいボン「早くお乗りくださいお嬢様!!」

ダーク皇帝「もうすぐこの星全体が、わが闇に覆われる。泣け、叫べ、恐怖で存分に味わえ!!」

レポーターボン「このように、人々が非難し終え、静まり返った町に突如現れた謎の1つ目は、自らをダーク皇帝と名乗り、ビーダシティ征服を宣言します。私も、我が身の危険を顧みず、レポーターを続ける覚悟です!!」

キャスターボン「現場からお伝えしました。ダークビーダ関連のニュースは、新しい情報が入り次第お伝えします」

映像が変わる。

グレイボン研究所では、ポニコーンがせんべいを食べていた。

カゼ丸が飛ぶ。

グレイボン博士とルイルイはセイントドラゴンについて調べていた。

外を見上げるしろボン、あかボン、きいろボン、ピポ、カゼ丸。

きいろボン「とうとう現れよったな……」

ピポ「ピポ……」

あかボン「ダークビーダ空間もどんどん広がってるわ……」

くろボンとヒリューもブラックデバスターの上で空を見上げていた。

ヒリュー「ほぉ……」

くろボンの双子の弟・ジャックが謎の竜型アーマーにさらわれるときの記憶が甦る。

ジャック(『兄さ―――ん!!』)

くろボン(待っていろジャック……今度こそ助け出してやる……)

しろボン「くそぉ……博士! プラネットエネルギーの引き出し方はまだ見つからないんですか!?」

博士「ええいやかましい!! ワシだって一生懸命やっとルンジャ。もう少し待ってちょ!」

しろボン「少しったって、ダークビーダはもう来てるんだよ!?」

あかボン「このままじゃビーダシティは、完全にダーク空間に覆われてしまうわ……」

博士「わかっておる……しかし、プラネットエネルギー回路が見つからんのじゃ……プラネットエネルギー回路を使い、星事態が持つエネルギーを引き出すことが出来てはじめて、セイントドラゴンが動くかもしれん……」

きいろボン「難しゅうてようわからん」

あおボン「つまり、今のセイントドラゴンは電池のないモーターと同じってことです」

きいろボン「ふーん。はぁ……」

博士「その回路が組み込まれておらんのじゃ……まずはパーツを組み替えることで、回路が出来上がるのではないかと思い、いろいろと試しておるのじゃが……また見つけられないんじゃ。かつ、このグレイボン、天才の名にかけて必ずや見つけ出してみせるぞ!!」

あかボン「その熱意で頑張ってほしいけど……」

しろボン「なんかのりが違うような……」

きいろボン「緊張感なくなったで……」

博士の炎が消える。

ポニコーン「ポヒヒヒ……」

レーダーに反応が示される。

ルイルイ「ルイルルルイ!」

あおボン「グランパ! レーダーに反応です」

博士「何!?」

あおボン「昔ヶ原上空。ダークアーマーのようです!」

きいろボン「この間の、ジャックをさろた竜型の奴やろか!?」

しろボン「う―――ん……」

しろボンとヒリューが悩んでいる間にブラックデバスターが飛び立つ。

あかボン「くろボンさん……」

きいろボン「また1人でええカッコしてかい!」

しろボン「きっと、ジャックのことで焦ってるんだよ……」

あかボン「あっ! すぐにくろボンさんを呼び戻して! もしでてきたのが竜型のアーマーなら、とても勝ち目はないわ!!」

博士「うむ」

あおボン「モニターをダークアーマーに切り替えるです」

ルイルイ「ルイルイ!」

モニターが写る。

あおボン「昔ヶ原上空です」

出てきたのは鋼蒼竜。

あかボン「鋼蒼竜!?」

きいろボン「竜型の奴やなかった……」

しろボン「ドラーケン1人なら、くろボンも楽勝だね……」

あおボン「あっ! レーダーに別の反応が……」

一同「え?」「何!?」

あおボン「アイスレーク、ワイステージ、ビーダ樹海、3つの地点にダークアーマーが現れたです!」

しろボン「3つ同時に!?」

あかボン「そんな……」

博士「モニターを……」

ルイルイ「ルイルイ……」

モニターに鉄白虎、翼朱雀、鎧玄武が映っていた。

あおボン「鉄白虎……」

しろボン「翼朱雀……」

あかボン「鎧玄武……」

博士「四天王、勢ぞろいじゃな……」

あおボン「全員、ビーダシティの中心部に向かっています」

ポニコーン「ポヒポヒ……」

きいろボン「何びびっとんねん!」

カゼ丸「フェニフェニ……」

しろボン「心配要らないよ……」

あかボン「私たち、どうなるのかしら!?」

ピポ「ピポピ……」

ルイルイ「ルイルイ……」

あおボン「大丈夫。きっと大丈夫ですよ……あっ! ブラックデバスターが町の中心部で止まりました。どうやら四天王を待ち伏せするようです」

しろボンときいろボンが動き出す。

あかボン「どこ行くつもり!?」

きいろボン「決まってるやないかい」

しろボン「あいつらと戦うのさ……」

あかボン「無茶よ! 四天王1人1人を相手にしても、みんなが力を合わせてやっと勝てたのよ!? それを1度に相手するなんて……あの竜型のダークアーマーも出てくる。みんな無事ではすまないわ……」

しろボン「くろボン1人に戦わせろって言うのかい!?」

あかボン「ううん……だから、くろボンさんも呼び戻して、セイントドラゴンに合体できるようになるまで待って……じゃないと、みんなが……みんなが」

泣き崩れるあかボン。

あおボン「ルイルイ、グランパとあかボンを頼むです……」

ルイルイ「ルイ、ルイルイ!?」

あかボン「あおボンまで……」

あおボン「ごめんです、あかボン……でも、ビーダシティを守れるのは僕たちだけですから……」

しろボン「もう、逃げるわけにはいかないんだ!」

博士「あかボン、君にもわかっておるじゃろ!? おそらくこれが最後の戦いになる。確かに、まだ準備が揃ったわけではない……じゃがそれでも戦わねばならんときがある。それが今、プラネットエネルギーの引き出し方がわかったらすぐに知らせる。みんな、頼んだぞ!!」

一同「はいっ!」

あかボン「待って!」

しろボン「え?」

あかボン「みんな、必ず帰ってきてね……」

ビーダロンも帰って来いと叫ぶ。

あかボン「私、ここで待ってる……」

しろボンたち3人が親指を立てる。

研究所からホワイトブロス、ブルーブレイバー、イエロークラッシャーが出動。

あかボン、カゼ丸、ピポ、ポニコーンがそれ見届ける。

博士「頑張るんじゃぞ。ルイルイ!!」

ルイルイ「ルイルイ!」

グレイボン「一刻も早く、プラネットエネルギー回路を見つけ出すのじゃ!!」

ビーダシティ中心部

ブラックデバスターが四天王を待っていた。

くろボン「来たか……」

4体のダークアーマーが飛来。

ドラーケン「おお、お出迎えがいるぞ」

翼朱雀がアーマーモードに変形。

シュリンゲ「お久しぶりね、くろボン……」

ティーゲル「1人でのこのこ出て来るとはな……」

鎧玄武もアーマーモードに変形。

シルドーク「武人として見上げたものだ!」

ドラーケン「だが身の程を知らんなぁ……」

シルドーク「どうした、他の小僧どもは!?」

くろボン「貴様らなど俺1人で十分だ! 行くぞ!!」

「待て待て待てー!!」

ホワイトブロスたちが到着。

しろボン「くろボン、戦うときは一緒だ!!」

あおボン「1人にはさせないです!」

きいろボン「抜け駆けは許さへんで!!」

くろボン「お前たち……」

しろボン「さあ、これで4対4だ。負けない!!」

シュリンゲ「おほほのホー!! 相変わらず威勢だけはいいわね」

ティーゲル「我ら四天王が1つになった姿を見てもそうしていられるかな!?」

しろボン「え? 1つになった姿!?」

四天王「ならば見せてやろう!! 出でよ、闇の竜!!」

4体のダークアーマーが合体。

ダークネスドラゴンとなる。

四天王「ダークネスドラゴン!!」

くろボン「こいつは……」

しろボン「ジャックをさらった竜型!」

あおボン「四天王の合体アーマーだったんですか」

きいろボン「ごっつ過ぎるで」

しろボン「くそぉ……」

「ハッハッハ!!」

モニターにはドクターシャドーとモミテボンが映っていた。

シャドー「どうだ、わが究極の合体アーマー・ダークネスドラゴンは!」

モミテボン「いやあ、お見事ですよシャドー様!」

しろボン「お前はシャドりん!」

シャドー「あら……」

モミテボン「誰?」

シャドー「ええい、うるさいわ!!」

かかと落としが炸裂。

シャドー「グレイボンよ、お前にあれ以上のものは作れまい。私の勝ちだ……フハハハハ!!」

モミテボン「勝った勝った!!」

あかボンたちもその映像を見ていた。

博士「おのれシャドりんめ!」

あかボン「博士、早くセイントドラゴンを発動させないと!」

グレイボン「ああ、わかっておる。わかっておる……」

あかボン「みんな……」

戦場

ダーク皇帝が出現。

ダーク皇帝「ハッハッハ!! 小僧どもよ、悪あがきはやめたらどうだ!?」

くろボン「現れたか、ダーク皇帝! 弟を、ジャックをどうした!?」

ダーク皇帝「フッフッフ……この男のことがそんなに心配か!?」

ダーク皇帝の前にジャックが吊るされていた。

くろボン「ジャック……ジャ―――ック!! ジャック……今助けてやるぞ!!」

ブラックデバスターが飛び出す。

しろボン「ああっ、くろボン!!」

ダーク皇帝「よく見るがいい!!」

くろボン「何!?」

ブラックデバスターが止まる。

ダーク皇帝「もはやこの男はわが命令に従うだけの操り人形となったのだ!!」

ジャックの目が開くと、それは以前、きいろボンが操られたときと同じだった。

ダーク皇帝「行け! 血を分けた双子の兄をその手で引き裂くのだ!!」

ジャックがブリザードドラゴンに乗り込む。

きいろボン「ああっ!」

あおボン「ブリザードドラゴン!!」

くろボン「くそぉ……」

しろボン「よくもくろボンの弟を!」

くろボン「手を出すな、ジャックは任せろ!!」

しろボン「でも……うわああ!!」

ダークネスドラゴンのメタルビーダマが襲い掛かる。

ドラーケン「俺たちの相手をしてくれよ」

くろボン「四天王は頼んだぞ!」

しろボン「わかった。よし、合体だ!!」

あおボン・きいろボン「おう!!」

一同「ブラスター合体!!」

3体のアーマーが合体。

セイントブラスターが完成。

一同「セイントブラスター、推参!!」

しろボン「行くぞダークネスドラゴン!!」

ドラーケン「ふん!」

一同「ブラスターカノン!!」

セイントブラスターの胸、両足から3つのビーダマが発射。

しろボン「どうだ、思い知ったか!」

きいろボン「ああっ!」

あおボン「そんな……」

ダークネスドラゴンには傷1つついていなかった。

四天王「フハハハ!!」

シルドーク「効かんなぁ……」

シュリンゲ「思い知るのはお前たちのほうだよ!」

それぞれのアーマーからビーダマが連発発射。

セイントブラスターはそれを交わす。

シュリンゲ「おほほのホー!!」

しろボン「このぉ!!」

セイントブラスターがもう1度ビーダマを発射。

しかし、結果は同じだった。

シルドーク「無駄無駄!!」

ブリザードドラゴンがブラックデバスターを追いかける。

くろボン「やめろジャック!」

ブリザードドラゴンがビーダマを発射。

くろボン「ジャック!」

ブラックデバスターがブリザードドラゴンの後ろに回る。

くろボン「目を覚ますんだ!! あっ!」

尻尾がブラックデバスターを飛ばす。

ジャック「くろボン、倒す……」

レポーターボン「ついに、激しい戦闘が始まりました。こうしている間にも、ダーク空間は広がり続け……け、け、ケ―――っ!!」

黒煙がレポーターボンを包み込む。

レポーター「私、逃げます逃げます!」

画面が変わる。

キャスターボン「それでは私も……」

テレビ局のスタッフもその場を逃げる。

リッチボン「どうなってしまうのやら……」

ピンクボンが双眼鏡で城を覗いていた。

ピンクボン「ああっ!」

じいボン「どうなさいました、お嬢様!?」

ピンクボン「お家が崩れる……」

ピンクボンの城が崩壊する。

戦場

街が先ほどの戦いで破壊されてしまう。

あおボン「街が!」

きいろボン「ワイらのビーダシティが……」

しろボン「よくも!」

ドラーケン「何を今更……」

ティーゲル「どうせこの町は作り直されるのだ」

シュリンゲ「童たちが住む……」

シルドーク「ダークシティにな!!」

ビルの屋上

シャドー「ここは危ない。ひとまず逃げるぞ」

モミテボン「はいよー」

戦闘機の前にヒリューが立ちふさがる。

シャドー・モミテボン「うわあああ!!」

モミテボン「これはこれはヒリューの旦那。ご機嫌麗しゅうよ……」

ヒリューは手にはロープを持っていた。

ヒリュー「ホアチョ!」

ドラーケン「我がダークシティのために!!」

ダークネスドラゴンがエネルギーをチャージする。

ティーゲル「滅びよビーダシティ!!」

四天王「ダークネスボレイ!!」

ダークネスドラゴンから一斉にメタルビーダマが発射される。

しろボン「うわああ!!」

1発が研究所に向かっていた。

博士「しまった! バリアじゃ!!」

ルイルイ「ルイルイ!」

カゼ丸たちが怯えていた。

博士「ダメだ、間に合わん……」

研究所の前にあかボンのフレアードラゴンが盾となる。

あかボン「約束したんだもの。ここで待ってるって……みんなが帰ってくる場所をなくさせはしないわ!」

戦場

四天王たちが笑う。

シュリンゲ「そろそろ終わりとしよう」

ドラーケン「ではプリティでかっこいいドラーケン様がとどめを刺してやる!!」

ティーゲル「ちょっと待て! とどめは俺が刺す!」

シルドーク「いいや、俺にやらせろ!!」

シュリンゲ「ふざけるな、童がやる!」

四天王たちがもめだす。

きいろボン「仲間割れしとるで」

あおボン「今がチャンスです!」

しろボン「OK!! ん?」

ダークネスドラゴンの上にブリザードドラゴンが乗る。

ダーク皇帝「たわけが!! 最後の最後まで。この役立たずども!!」

ダーク皇帝が2体のアーマーに取り憑いてしまう。

アーマーのコックピットがダーク皇帝に覆われていく。

ジャック「うわああ―――っ!!」

四天王も混乱してしまう。

ダーク皇帝は2体のドラゴンと共に双頭の竜となった。

ダーク皇帝「世に逆らったことを地獄に落ちて負にいるがよい!」

くろボン「うるさい!! 祖父のためにも、ジャックのためにも、貴様は俺が倒す!!」

しろボン「待て、くろボン!!」

ダーク皇帝「小賢しいわ!!」

エネルギー弾がブラックデバスターとセイントブラスターに炸裂。

一同「うわああ―――っ!!」

きいろボン「標的やないのに……」

セイントブラスターがホワイトブロス、ブルーブレイバー、イエロークラッシャーに分離。

地上は大爆発。

4体のアーマーがも墜落。

しろボン「ううっ……」

くろボン「みんな、返事をしろ」

しろボン「くろボン、大丈夫だよ!」

くろボン「他の2人は!?」

あおボン「いやあです……」

きいろボン「当然!」

あかボン「よかったわ。みんな無事で……博士、プラネットエネルギー回路は!?」

博士「まだじゃ。まだ見つからんのじゃ……」

ルイルイ「ルイルイ……」

カゼ丸「フェニフェニ!!」

あかボン「そんな……セイントドラゴンに合体できずに、あんな化け物に勝てるはずないわ……」

あおボン「あかボン、あきらめちゃダメですよ」

きいろボン「そうやで。希望は捨てたらアカン!」

くろボン「命に変えても、ダークビーダは倒す!」

しろボン「ダメだよ。命に代えてもなんて……俺たちは、生きて帰るんだ!!」

あかボン「みんな……」

ビーダシティの人々が戦いを静かに見守っていた。

レポーターボン「私たちの街が、なすすべもなく消されて生きます。我々に出来ることは、祈りの気持ちを込め、ただ、見守ることだけなのでしょうか?」

ピンクボン「しろボン、くろボン様、みんな……」

ダーク皇帝「この世に生まれし全てのものよ、無に帰るがよい!!」

ダーク皇帝にエネルギーがチャージされる。

博士「いかん! あんなの食らってはひとたまりもないぞ!!」

ルイルイが飛び出す。

ルイルイ「ルイルイ!!」

カゼ丸「フェニフェニー!!」

ピポ「ピポー!!」

ヒリュー「ホアチョー!!」

ルイルイたちのビーダマが輝くと空から光が照らされる。

ダーク皇帝「こ、この光は……まさか!!」

4つの光がホワイトブロス、ブルーブレイバー、ブラックデバスター、フレアードラゴンに吸収される。

そしてしろボンたちのビーダマにプラネットエンブレムが記される。

しろボン「これは……」

一同「プラネットエンブレム……!!」

次にしろボンの体にビーダメイルが装着される。

しろボン「鎧だ……」

くろボン「予言の書に書かれていた、あの……」

あおボン「僕たちが光の勇士に……」

あかボン「聖なる獣の力を借り、光の鎧をまとう……ピポ、あなたなのね!?」

ピポ「ピポピ!」

しろボン「カゼ丸……」

カゼ丸「フェニフェニ!!」

あおボン「ルイルイ……」

ルイルイ「ルイルイ!」

ヒリュー「ホアチョ!」

しかし、きいろボンにはまだメイルが装着されていなかった。

きいろボン「ちょ、ちょい待ち! 何でワイだけ!? コラ、ポニコーン!!」

ポニコーンはまだ震えていた。

ポニコーン「ポヒヒーン!!」

ようやくきいろボンにもメイルが装着される。

きいろボン「よっしゃ!」

研究所のモニターにプラネットエネルギーが開かれていた。

博士「おお、プラネットエネルギーが開かれておる。今じゃ! 今こそ合体の時じゃ!!」

一同「はい!!」

4機のアーマーが合体体制に入る。

あかボン「人の思いと、愛と正義の心を持ち……聖なる獣を従え歩き、地に裂け、部に知るえ、人々をさえず笑いに満ち……聖なる獣の力を持って光の鎧をまとうことになり、天に上りし竜を操り、闇の力を封じ込めるであろう……そのものたちのビーダマを、神に選ばれし証の紋章・プラネットエンブレムが刻まれている……」

4機のアーマーが合体。

セイントドラゴンが完成する。

一同「合体! セイントドラゴン!!」

ダーク皇帝「光の者どもが……昔年の恨み、晴らしてくれるわ!!」

一同「うおお―――っ!!」

2体の竜が激突。

ダーク皇帝「おのれ……」

しろボン「覚悟しろ! ダーク皇帝!!」

ダーク皇帝「うおおお―――っ!!」

一同「セイントファイヤーボレイ!!」

セイントドラゴンのビーダマがダーク皇帝を包み込む。

ダーク皇帝「ぐおおお―――っ!!」

やがて空も晴れる。

研究所の前に立つ一同。

しろボン「俺たち、勝ったんだよな……」

きいろボン「ああ……」

「グレリン……」

後ろにはヒリューに縛られたシャドーとモミテボンがいた。

博士「シャドリン!」

縄が解ける。

シャドー「私の負けだグレリン……取り返しがつかんがせめて、死してお詫びを!!」

シャドーがネクタイで自らの首を絞めようとする。

博士「何を言っているんじゃ! 生きていればやり直すことがいくらでも出来る。生きてさえいればな……」

シャドー「グレリン……」

博士「シャドリン……」

2人がいいムードになっている間、モミテボンが逃げようとする。

しろボン「モミテボン!!」

モミテボン「あ、はいな……」

しろボン「お前も年貢の納め時だな!」
 
モミテボン「そ、そんな……これからは世のため人のため精一杯尽くしますよ―――! ということで、なんて、ナハハハ! 楽して豪勢な生活はあきらめないモンね―――! あっかんべんベロベン!!」

モミテボンが走り出す。

しろボン「やっぱり……」

きいろボン「ええやないか。ああゆうのがおるからビーダシティは楽しいんや……」

しろボン「はぁ……あっ!」

シャドー「くろボン、すまなかった。ジャックを……」

くろボン「今更お前を責めても、仕方がないことだ……ん?」

空からいくつもの赤い光が舞い降りる。

あかボン「何、これ!?」

その光が消え、四天王へと変わる。

一同「ああっ!!」

あおボン「こいつら……」

すると四天王が光りだしてビーダロンの姿となる。

あおボン「ダークビーダの四天王って、ビーダロンだったですか!?」

あかボン「魔法にかけられてたのね!?」

しろボン「悪いのは皇帝ただ1人だったんだな!?」

「兄さ―――ん!!」

この声に反応するくろボン。

向こうから駆けつける人影。

その影はなんとジャックだった。

ジャック「兄さ―――ん!!」

ジャックが生きていたことに喜ぶ一同。

ジャック「はぁはぁ……」

くろボン「ジャック……」

ジャック「やぁ、兄さん!」

くろボン「よく戻ったな……」

しろボンたち「フハハハ」

あかボンは1人嬉し泣きしていた。

あかボン「よかった。みんな無事で本当によかった……ねぇみんな、お帰りなさい!」

老ビーダ「こうして、しろボンたちは新しい伝説となったんじゃ。彼らは教えてくれた、愛と正義、そして何より友情を大切にすれば誰でも勇士になれるになれるのだと……もしかすると、次の勇士は君かもしれんぞ!?」

よいこボン「みんな! しろボンたちに負けないくらい、立派な勇士になってくれよな。ビーダマンの約束だよ!! 約束だよ―――!!」
 

(終)
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