戻る TOPへ

Yes!プリキュア5の最終話


辺りが暗くなってきた

デスパライア「心行くまで味わうが良い。真の絶望を」


                夢と希望のプリキュア5!


デスパライア「跪け!絶望の元に!」

ドリーム「皆、行くよ!」

一同「Yes!」

呼び出された大量のコワイナー達を相手にする

ココ「皆、大丈夫ココ?」

ナッツ「全員無事ナツ」

パパイヤ「はいパパ。ココ様もナッツ様もよくぞ御無事でパパ。ミルクも良く頑張ったパパ」

ミルク「いえ、パパイヤ様。お守りしたのはプリキュアミル」

レモネード「地面から放せばいいんですよね?」

アクア「そのはずよ」

しかし、数が多すぎる

アクア「プリキュアアクアトルネード!」

レモネード「地面から離れても破裂しないなんて」

アクア「どうすれば」

デスパライア「フフフ、お前達にはどうすることも出来ぬ。全ての希望を捨てて、絶望せよ!」

ドリーム「嫌だ!諦めない!絶対に何とかしてみせる!」

キリが無い。しかもドリームが囲まれた

ルージュ、レモネード、ミント、アクア「ドリーム!」

デスパライア「お前が絶望すれば全てが終わる。希望の源を断ってあげよう」

皆囲まれる

デスパライア「現実を見ろ!どちらにせよ、お前達に勝ち目は無い!」

ドリーム「そんな事無い!現実なんて変えてみせるもん!」

デスパライア「抵抗する事を諦めれば、楽になれる。奴らがそうだった様に」

奴らとはパルミエ王国の面々だった

ドリーム「皆!」

ミント「プリキュアミントシールド!」

間一髪で助ける

ミント「ココさんとナッツさんの大切な仲間に、指一本触れさせない!」

ナッツ「ナツ・・・」

デスパライア「ほう」

ルージュ、レモネード、ミント、アクア「ドリーム!」

ドリーム「皆!」

デスパライア「他愛も無い!だがそれも致仕方ない事。お前達の力の源はこの者にあるのだから」

ココ(?)「ドリーム!ドリーム!」

ドリーム「ココ」

ココ(?)「君が傷つく姿はもう見たくない」

ドリーム「!」

ココ(?)「もういいんだよ。ドリーム」

もちろん幻だった

ナッツ「ドリーム!それはココじゃないナツ!」

ミルク「目を覚ますミル!」

ココ「心配ないココ!」

ナッツ、ミルク「え?」

ココ「ドリームは・・・ドリームは大丈夫ココ!」

正気に戻る

ドリーム「あなたはココじゃない!」

偽ココ「!」

ドリーム「パルミエ王国甦らせる為に、皆の為に。私の知っているココは、いつだって自分のことよりも皆の事を考えて、いつも私を励ましてくれた!」

偽物は消え去り、コワイナー達も消えた

ココ「ドリームはどんな時も前向きで、未来の為に今を頑張る素晴らしい人だココ!」

ドリーム「皆を大切に思うココの優しさが、私に前へ進む力をくれるの」

ココ「ココ」

ドリーム「だから私は、ココが大好き!」

ココ「ドリーム!」

ドリーム「ココの夢を絶対に叶えてみせる!」

デスパライア「くっ・・・黙れ!」

4人も立ち上がる

デスパライア「私は願いを叶え、お前達は叶えられなかったのに、なぜ絶望しない?」

プリキュアはやる気だ

デスパライア「なぜだ?お前達は怖くないのか?老いる事が怖くないのか?力が衰える事が怖くないのか?永遠の命を得ても、私は」

ドリーム「あ・・・」

デスパライア「なぜ?」

ルージュ、レモネード、ミント、アクア「ドリーム!」

デスパライアに近付く

デスパライア「よ、寄るな!誰も私に近付くな!」

一息ついてから、自ら変身を解いた

ナッツ「変身が解かれたナツ!」

ココ「違うココ!ドリームが自分で変身を解いたココ!」

レモネード「のぞみさん!」

ルージュ「何してんの!」

デスパライア「なぜだ?」

のぞみ「こうすれば、あなたと話せると思ったから」

デスパライア「話す?」

のぞみ「うん。私もあなたも同じだと思う。だから話したいの」

デスパライア「同じではない!」

のぞみ「でも、怖かったり不安だったりするんでしょ?皆と同じ様に。あなたも心を持っているからだよ」

デスパライア「!」

コワイナー達が次々消える

アクア「消えた」

ミント「のぞみさんが絶望の力を止めたんだわ」

デスパライア「お前はどんな時も決して諦めず、希望を持ち続けている。怖いと思った事は無いのか?」

のぞみ「怖いよ。今も怖いと思ってる。でも平気だもん」

4人もクスッと笑って変身を解いた

デスパライア「な、なぜだ?」

のぞみ「皆」

りん「本当、のぞみは昔から後先考えずに突っ走るんだから」

うらら「でも放っておけなくて、付いて行きたくなっちゃうんですよね」

こまち「のぞみさんには、いつも驚かされてばかりだけど」

かれん「ここまで一緒にやってきたんだもの。最後まで付き合うわ」

のぞみ「ありがとう、皆」

デスパライアに近付く

のぞみ「私は皆と一緒に頑張ってるだけだよ」

デスパライア「仲間がいるから恐れを退け、希望を持てるのか・・・」

のぞみ「一緒に話そうよ。ね?」

カワリーノ「無礼者が!デスパライア様は貴様ごときが気安く手を触れていいお方ではないわ!」

りん、かれん「のぞみ!」

うらら、こまち「のぞみさん!」

カワリーノ「消え失せろ!」

デスパライアが吹っ飛ばす

カワリーノ「デ、デスパライア様・・・な、なぜ?なぜこのような」

デスパライア「この者達をもっと聞きたい」

カワリーノ「プリキュアの戯言など、耳を貸す必要はありません。デスパライア」

デスパライア「どうすれば希望を持てるか知りたいのだ」

カワリーノ「何をおっしゃるのです?あなたは不老不死になられたのですよ。これからは全世界を絶望で覆い、唯一絶対の支配者になられるのです。これ以上何を望むのですか?」

デスパライア「永遠の命を得ても、安らぎは得られなかった。この上、世界を絶望で覆い尽くしても虚しいだけではないか」

カワリーノ「デスパライア様。ではこれまで私がやってきた事は無駄だったと・・・お前はブラッディ!」

地面に呑まれて行く

カワリーノ「デスパライア様!」

大地が崩壊し始めた

のぞみ「どうしたの?」

デスパライア「ち、力が抑えられない!」

のぞみ「えっ!」

かれん「絶望の力が暴走してるんだわ」

りん「このままじゃ」

デスパライア「頼みがある」

一同「!」

デスパライア「お前達の力で私ごとこの世界を封印してくれ!」

一同「!」

のぞみ「ダメだよ!そんなことしたらあなたが」

デスパライア「このままでは、私の力が全ての世界を消してしまう」

のぞみ「でも」

デスパライア「私の最後の願いだ。頼む」

のぞみ「分かった」

5人は再び変身する

暴走が少しづつ抑えられていく

デスパライア「こういう時に何を言うべきなのか、私は分からぬ。済まなかった・・・」

そう言って石になったドリームコレットを返す。プリキュアは封印作業を続行する

デスパライア「感謝する」

これで完全に決着がついた

その夜、かれんの家

うらら「凄い食べっぷりですね」

りん「何たって、パルミエ王国の人達全員だからね」

のぞみ「じいやさんが休暇中じゃなきゃ、手伝ってもらえたのにね」

りん「そうはいかないでしょ」

こまち「ココさん達、これからどうするの?」

ココ「パルミエ王国があった場所は、まだ荒地になってるココ。」

ナッツ「皆で一から頑張って、そこに新しいパルミエ王国を築くナツ」

パパイア「ではココ様とナッツ様、どちらが国王になるか皆で決めなければなりませんパパ」

ミルク「皆、聞いて欲しいミル。ミルクはこの世界で、ずっとココ様とナッツ様のそばにいたミル。お二人は、慣れない世界で大変な苦労をされていたミル。それでも、王国の為、皆の為に一生懸命協力し合っていたミル。お二人が一緒なら、どんな事でも出来るミル」

国民達は納得している

ミルク「だから、ココ様とナッツ様。お二人が王様になったらいいと思うミル」

国民達は全員賛成した

パパイア「パパ」

のぞみ達も祝福した

皆眠ってしまった

ナッツ「努力賞か。それで小説家になれるのか?」

こまち「ううん。努力を認めてもらっただけだから、まだまだこれからよ。でも私、努力賞が取れて自信が持てたの。ナッツさん、今まで本当にありがとう」

ナッツ「礼を言うのはこっちの方だ」

こまち「えっ」

ナッツ「俺は過去の失敗を悔やみ、後悔ばかりしていた。でも、小説を何度でも書き直し、挫けずに書き上げたこまちの姿に教えられた。前に進めと」

こまち「ナッツさん」

ペンダントを外す

こまち「えっ?」

ナッツ「やる」

こまち「でもこれは?」

ナッツ「こまちに貰って欲しいんだ。俺達が前に進む為に」

こまち「はい」

のぞみ「皆、凄く喜んでたね」

ココ「まさか、二人とも国王になるとは思わなかったな。二人の国王なんて、前代未聞だよ」

のぞみ「でも、一人より二人の方がいいよ。心強いし、何があっても力を合わせて頑張れるし」

ココ「うん。僕もそう思う」

のぞみ「ねえ、夏休みにした約束覚えてる?」

ココ「もちろん。パルミエ王国が甦ったらのぞみを招待するっていう約束の事だろ?」

のぞみ「私、待ってるね。ココがナッツ達と新しいパルミエ王国を作って私を呼んでくれる時を、楽しみに待ってるから」

ココ「ああ。のぞみに胸を張って見せられる国を作ってみせるよ。絶対にね」

のぞみ「あっ、流れ星!」

そして翌日

ココ「みんな、本当にありがとうココ」

のぞみ「どういたしまして」

りん「楽しかったよ」

ナッツ「一生忘れないナツ」

こまち「ナッツさんも無理しないでね」

ナッツ「ナツ」

うらら「元気で頑張って下さいね」

ミルク「かれんはきっといいお医者さんになるミル」

かれん「ミルクもきっと立派なお世話役になると思うわ」

ココ「それじゃ、出発するココ」

真っ先にりんが泣き出す

うらら「りんさん。笑って見送ろうって言ったじゃないですか」

りん「だってさ」

皆、泣きそうな顔をしている

のぞみ「皆、お別れじゃないよ」

りん、うらら「えっ」

ココ「心が繋がっていれば」

のぞみ、ココ「また必ず会える!」

のぞみ「ココ。私ね、将来の夢を見つけたの」

ココ「夢ココ?」

のぞみ「私、学校の先生になる」

ココ「ココ?」

のぞみ「前に、可能性は気球みたいに膨らむって教えてくれたよね?私、自分の可能性をうーんと膨らませるんだ。皆とココに色んな事を教わって、夢を叶える為の本当の勇気を貰ったから、自分に自信を持つ事が出来たの。だから私も、ココみたいな先生になって誰かの力になりたい」

ココ「ココ達も頑張って、のぞみみたいに皆に希望を与えられるような国王になるココ」

のぞみ「皆」

りん、うらら、こまち、かれん「うん」

腕を差し出すとピンキーキャッチュが飛び去った

ココ「あの蝶はパルミエ王国を守る五つの希望の光ココ」

ナッツ「王国への扉を開いてくれるナツ」

のぞみ「お互い、元気で頑張ろうね」

一同「Yes!」

そして帰っていった

りん「行っちゃったね」

のぞみ「うん」

そして

のぞみ「ココ。ナッツと一緒に王様頑張ってる?私も先生になるって言う夢に向かって頑張ってるよ。でも中々思うように結果は出ないものね。だけど、大丈夫!」

うらら「お仕事が上手く出来なかったり、オーディションに落ちたりすると、やっぱり落ち込みます。でも皆がいるから頑張れます」

こまち「小説を書いていると、煮詰まる事もあるけど、そんな時はいつもここに」

りん「うーん・・・デザインの出来って、自分じゃいまいち判断出来ないんだよね。だから、皆の意見を聞くの」

かれん「医療の仕事は自分に向いているかどうか、時々不安になるわ。でもここに来れば、皆の笑顔に励まされる」

一同「いただきます」

かれん「りんはオレンジジュースよね?」

りん「じゃあ、かれんさんにはグレープジュースを」

かれん「ありがとう」

うらら「のぞみさん、甘い玉子焼きどうぞ」

こまち「あら?ケチャップ派じゃなかったの?」

のぞみ「たまには甘いのもいいかなって」

のぞみ「皆がいる」

りん「何でも話し合える仲間」

うらら「私を迎えてくれる人達」

こまち「大切な仲間」

かれん「親友」

一同「Yes!プリキュア5」

inserted by FC2 system