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ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦のエンディング
3大ウルトラマンの活躍で、赤い玉が生んだ3大怪獣は倒され、勉達の世界は平和を取り戻した。
ティガ・ダイナ・ガイアが揃い踏みし、勉がガイアの元へ駆け寄る。
勉「我夢ー!我夢ー!我夢ー!」
ガイアはたちまち我夢の姿に戻り、勉の方へ駆け寄る。
そして、二人はひしと抱き合った。
勉「僕、怖かったけど、本当は怖かったけど・・・」
我夢「格好良かったよ」
そして、勉は赤い玉を見つめる。そこへリサが声をかける。
リサ「どうする?玉の力で、また新しい町をつくる?もっと素晴らしい願いだって叶えられるよ?」
だが、勉は首を横に振る。
勉「・・・これ以上この玉の力に頼ったら、僕たち、何時かこの世界を滅ぼすよ。こんな玉、あっちゃいけないんだ!」
優「勉・・・」
勉「僕は願うよ・・・この玉が、永遠に消えてなくなるように!」
すると、赤い玉が光り輝き、浮かび上がってそのままリサの手元へと渡る。
我夢「君だったのか・・・」
リサは黙って頷く。彼女は、赤い玉の化身だったのだ。
リサ「数え切れない世界の破滅を見てきた。でも、その旅もやっと終われるかもしれない」
勉「七瀬さん・・・」
我夢「彼女と赤い玉は、一つのものなんだ。玉はインターフェイスの役割を・・・」
すると、突然勉は叫ぶ。
勉「わかんないよ!そんなのわかんないよ!彼女は僕たちの友達だよ!ずうっと!」
リサ「勉君・・・さっきのお願い・・・してくれるよね?」
それを聞いて、勉は躊躇ってしまう。
勉「でも・・・でも・・・玉が消えたら、君も・・・消えちゃうんだろ!?」
リサは、赤い玉を勉に手渡す。
我夢「もう勉は・・・自分自身で答えを決められるはずだ」
勉「我夢・・・」
そして、赤い玉を持った勉は決心したように、叫ぶ。
勉「玉よ、消えろ――――!!!」
すると、玉の色が赤から青に変わり、同時にリサの体が、光の粒子となって消えていく。
リサ「有難う・・・・。君は、未来を守ったんだよ・・・・」
玉は光を放ち、ティガとダイナの元へ浮かぶ。そして、ティガとダイナの姿が光となって消え始める。
我夢は、勉に『ガリバー旅行記』の本を渡す。
我夢「これのおかげで、また会うことが出来たんだ」
本を受け取る勉。すると、我夢の体も光の粒子となって消えていく。
我夢「さよなら・・・勉・・・」
勉「さよなら・・・我夢・・・」
ティガとダイナ、そして玉が、光の粒子となって消えていった。
そして、全てが光に包まれた―――――――。
ここは、元通りになった勉の部屋。
勉は、時間割を揃え、学校へ行こうとしている。
勉「お母さん!」
勉の母「何?」
勉「ウルトラマン好きだけど、お母さんも、大好きだよ!」
勉の母は、笑って答える。
勉の母「何言ってるのよ。忘れ物無いわね?」
勉「いってきまーす!」
勉の母「いってらっしゃーい!」
こうして、勉は学校へ向かった。
場面変わって、ここは勉の学校。校舎は全て元通りになっている。
先生「はーい、静かにー! 静かにといったら静かにする!」
生徒達は、静かになった。
先生「はい!えー、このクラスに今日から、新しいお友達が入ることになりました!」
教室に、一人の少女が入ってくる。その姿は、リサと全く同じ姿・名前だった。
そして彼女は、ゆっくりとお辞儀をした。
リサ「『七瀬リサ』です!よろしくお願いします!」
リサの姿を見て、勉はただ一人呟いた。
勉「僕が・・・守った未来・・・」
一方、ウルトラマンガイアの世界では、エリアルベースからシグファイターEXが飛んでいった。
我夢「この世界は滅んだりしない。絶対に・・・」
スタッフロール中に映し出される、その後の勉とリサ。二人は屋上で話をしていた。
勉「ねぇ、これ・・・ガリバー」
リサ「ガリバー?」
勉は『ガリバー旅行記』の本を開く。
リサ「何、これ?」
勉「・・・我夢!」
本にはこう記されていた。
世界は滅んだりしない
君たちが明日を信じるかぎり
高山我夢
そして、勉はふと空を見上げると、時計台の向こうをファイターEXの幻が飛び去っていくのが見えた――――――。
(終)