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宇宙刑事シャイダーの最終話


ナレーション「大帝王クビライの10万年目の誕生日を記念するために、フーマは全銀河に侵略を開始した。大帝王クビライを倒さない限り銀河の平和を取り戻すことは出来ない。シャイダーはイースター島の遺跡の扉を開けた。だが、そこには12000年前に戦士シャイダーによって封じ込められた大帝王クビライの胴体があった。シャイダーは甦った胴体と戦い、これを倒したが・・・」



                      正義・友情・愛

ナレーション「遺跡の中は真空と化していた。シャイダーのコンバットスーツの酸素量も尽きようとしていた」

シャイダー「要塞・・・そうだ、コム長官がそう言った。戦士シャイダーが何か武器を残したはずだと」

シャイダーは辺りを見回す

シャイダー「シャイダースコープ!」

乗り物を発見する

シャイダー「あれは?」

だが、扉は閉まっていた

シャイダー「どこかに仕掛けがあるはずだ。よーし、シャイダースコープ!」

スイッチを発見する

シャイダー「これだ!」

扉が開く

シャイダー「これが戦士シャイダーの残してくれた武器か。よし!」

しかしエンジンがかからない

シャイダー「どうしたんだ?なぜエンジンがかからないんだ?」

エネルギーが無いことに気付く

シャイダー「エネルギーが0だ!うっ・・・」

空気がなくなりだしてきた

シャイダー「空気が、空気が薄くなってきた」

その頃

コム長官「シャイダーと連絡が途絶えた?」

アニー「はい、いくら呼びかけても応答がありません」

月子「何かあったのかしら?」

コム長官「気になる・・・アニー、すぐ行って確認してくれ。マリーンを救援に向かわせる」

アニー「はい!」

ナレーション「アニーはイースター島へ急いだ。同じくマリーンはバード星を飛び立ち、地球へ向かった」

神官ポー「女宇宙刑事?おそらくシャイダーを助けに」

クビライ「どんなにじたばたしてもあの要塞の扉を開けることはできんのだ。全銀河は儂のものになったんだぞ。儂の天下なのだ」

神官ポー「水晶球の陰りが消えません。それが気になって」

クビライ「何?」

アニーがイースター島に到着する

アニー「しっかりしてください!しっかり!大丈夫ですか?」

しかし倒れていた女はアニーに襲い掛かった。周りにはフーマの戦闘員たちが集まっていた

アニー「うわーっ!」

フーマに捕まってしまう

マリーン「こちらマリーン、アニー応答願います」

神官ポー「女宇宙刑事はこちらですよ」

磔にされていた

アニー「マリーン!」

マリーン「アニー!」

神官ポー「この者に対しフーマは死刑を執行します」

マリーン「アニー!」

このことをコム長官に報告する

コム長官「どうしたんだ、マリーン?」

マリーン「アニーがフーマに捕まってしまいました」

月子「長官、イガ星のシャリバンから援軍の要請です。今のままではあと4、5日しか・・・」

コム長官「あと4、5日・・・」

ナレーション「銀河パトロール隊のギャバン隊長もイガ星のシャリバンも希望なき戦いを続けていた」

コム長官「マリーン、シャイダーにアニーのことを伝えろ。シャイダーを探せ!」

シャイダーは遺跡の中で苦しんでいて、磔にされているアニーにフーマはナイフを投げつけていた

クビライ「安心したか、ポー?女宇宙刑事がこんな目に遭っているのにシャイダーは黙したままだ。あいつは息絶えたのだ。あの闇の中でな」

アニー「シャイダー、助けて!このままでは殺されてしまう。シャイダー!助けて、シャイダー!」

その頃、遺跡で苦しんでいたシャイダーは

シャイダー「アニーの声だ。俺を呼んでいる!」

アニー「シャイダー!フーマに捕まってしまったの。早く助けて!」

シャイダー「アニーが、アニーが助けを求めている」

ナレーション「一切の電波を遮断する遺跡の中にアニーの悲痛な心の叫びが届いたのだ!」

アニー「シャイダー!」

シャイダー「アニーを、アニーを助けなければ!」

シャイダーは苦しんでいた

ナレーション「コンバットスーツの酸素量は0に近かった」

シャイダー「早くここを脱出しなければ!でも、どうやって?」

目の前がボーっとしてきた

シャイダー「戦士シャイダーよ、俺に力を貸してくれ!俺はフーマを倒したいんだ!こんなところでくたばってたまるか!」

するとマシンは動き出した

クビライ「とどめを刺せ!」

神官ポーがとどめを刺そうとしたその時シャイダーが現れる

アニー「シャイダー!」

シャイダーはアニーの拘束を解く

アニー「シャイダー!」

シャイダー「アニー!」

神官ポー「シャイダー!あの遺跡からどうして生きて出られたのです?」

シャイダー「戦士シャイダーが力をくれた!俺は戦士シャイダーの末裔なんだ!」

神官ポー「・・・・」

シャイダー「大帝王クビライ!勝負しろ!」

クビライ「小癪な小僧め!」

アニーは磔台からナイフを抜いて投げた

シャイダー「アニー!」

シャイダーはアニーに武器を渡す

クビライ「おのれ・・・」

シャイダー「行くぞ!大帝王クビライ!」

ナレーション「戦士シャイダーに首をはねられた大帝王クビライは機械の胴体をつけていた」

向かってくるシャイダーを捕まえる

シャイダー「ビデオビームガン!」

拘束は解けるが異空間に飛ばされてしまう

シャイダー「バビロス!」

バビロスが現れる

シャイダー「シューティングフォーメーション!」

バビロスは巨大な銃に変形した

シャイダー「ビッグマグナム!」

また別の空間に飛ばされる

ギャル2「大帝王クビライ様!」

ギャル4「私達のエネルギーを」

ギャル5「存分にお使いください」

ギャル軍団は自らクビライの生贄となった

クビライ「力がついたぞ。さあ来い、小僧!」

クビライの攻撃に苦しみ、さらに別の空間に飛ばされる

シャイダー「ビデオビームガン!」

クビライ「戦士シャイダーに首だけにされた。その首でお前の息の根を止めてやる!」

シャイダー「ビデオビームガン!」

レーザーガンの類は跳ね返されてしまうようだ

シャイダー「レーサーブレード!」

先制攻撃されるが

シャイダー「行くぞ!」

しかしクビライはまだ平気な顔をしていた

クビライ「どうした小僧?戦士シャイダーに遠く及ばぬ未熟者!」

さらに攻撃を続けるクビライ

クビライ「とどめだ!シャイダー!」

シャイダー「そうだ、戦士シャイダーはクビライに勝った!俺も負けない!俺も勝つ!」

クビライ「覚悟!」

シャイダー「レーザーブレード!」

シャイダーは今一度レーザーブレードを構える

シャイダー「弱点はあの目だ!」

形成は逆転、クビライは苦しみだした

シャイダー「シャイダーブルーフラッシュ!」

爆発とともに大帝王クビライは消滅した

シャイダー「勝った・・・」

崖の上に戦士シャイダーがいたように見えた

シャイダー「戦士シャイダー、勝ちました!クビライに勝ちました!」

戦士シャイダーは何も言わずにその場で見守っていた

シャイダー「やはり俺は戦士シャイダーの末裔だったのか」

シャイダーは元の空間、フーマのアジトに戻ってきた

アニー「シャイダー!」

シャイダー「アニー!」

アニー「勝ったのね!ついにやったのね!」

シャイダー「うん!」

アニー「これでフーマも滅んだのね」

シャイダー「神官ポーはどうした?」

アニー「そういえば?」

二人の前に姿を現す

神官ポー「美しくいられた。私はあと10万年でも生きたでしょう。でもお爺様からエネルギーをもらえなくなってしまいました。私はもう美しく生きられなくなったのです」

顔が別人のように醜くなっていった

神官ポー「さようならシャイダー、さようならアニー。フーマ・・・フーマ・・・フーマ・・・・」

神官ポーは姿を消した

シャイダー「アニー、逃げるんだ!」

フーマのアジトは爆発した

ナレーション「大帝王クビライの死は全銀河のフーマの軍勢に動揺を与えた。形成はたちまち逆転した。フーマは全滅したのである。全銀河に平和が訪れたのだ」

小次郎「さあ、みんな頼むぞ。な。あ、良一これ頼むよ」

良一「分かった」

小次郎「よし」

良一「みんな行こうぜ」

良一の友人達「うん!いってきます」

小次郎「頼むぞ、気をつけてな!」

陽子「ねえ、沢村さんは?」

小次郎「ああ、さっき久しぶりに顔出しただよ」

陽子「帰ったの?」

小次郎「何か用事あったの?」

陽子「折角いちご買ってきたのに」

小次郎「あらまあ、おいしそうないちごだこと。二人で食べまひょ。差し向かえで」

陽子「やめとくわ。気分が壊れるから。じゃあね」

小次郎「気分が壊れることなかっぺよ!くーっ、大ちゃんのことばっかし!」

バード星で

コム長官「長かったな」

マリーンと月子はうなずく

コム長官「マクー、マドー、フーマ・・・長い戦いだった」

マリーン「もう戦争はまっぴらです」

月子「輝いて見えます。銀河の星が」

海岸で

アニー「不公平だわ」

大「何が?」

アニー「私には帰る故郷がないんですもの」

大「アニー、君はいつか言ったじゃないか。この地球を第二の故郷にするって。これからは地球を故郷だと思えばいい。この地球をね」

アニーは静かにうなずく

大「ヨーロッパ、アメリカみんな俺が連れて行ってやるよ」

アニー「本当?」

大「ああ!君の新しい故郷、太陽系第三惑星は広いんだ!」

アニー「知りたい!私、うんと勉強するわ!この美しい惑星について!よろしくね、シャイダー」

ふたりは堅く握手する

大「アニー、行こうか」

                     おわり 

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