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                                SDガンダムフォース最終話  「帰り道」

前回、大苦戦の末シュウトを救出し、ジェネラルジオングを葬ったと思われていたが、
頭部だけが生きていた。
そこからデスレインが放たれ、たじろぐシュウト達。
リリ姫が持っていたチョビレロが決死の思いでザクレロゲートを呼び出す。
チョビレロ「パパレロ――――!!!」
全員壊滅と思われたその時、間一髪でネオトピアからザクレロゲートが飛んで来て、デスレインを吸収する。
ザクレロゲート「レーーーーローーーーー!!」

一方ネオトピア。
ベル・ウッドがザクレロゲートの突然の行動に驚いていた。
ベル・ウッド「ザクレロゲートが、消えちまったぁ!!」

天宮。
キャプテンガンダム「ザクレロゲートの本体か!?」
チョビレロ「パパレロ!!頑張るレローーーーー!!」
ザクレロゲート「3!2!1!レローー!!!」
ザクレロゲートがダークアクシズ要塞の中心部近くにゲートの出口を開く。
そこから吸収したデスレインが伸びてくる。
ジェネラルジオングがデスレインを打ち終わり、それが全て要塞の核を直撃する。
その直撃の影響からか、要塞が崩れ始める。
シュウト「ダークアクシズの要塞が!!」
それと同時にダークアクシズの要塞こそがジェネラルジオングの核そのものだったのだ。
その核をやられてしまったため、要塞が完全に消滅する。
ジェネラルの頭部がすかさず逃走。
デストロイヤードム「置いてかないでーー!!」
グラップラーグフ「ジェネラル様ーー!!」
しかしザッパーザクだけは違った。
ザッパーザク「逃がすかぁ!三位一体必殺技!」
3幹部「ダーク・ストリーム・ファイナル・ヘルカタストロフ!!」
ヤツらに続けとばかりに、スペリオルナイト・ゼロとキャプテン、爆心丸が必殺技を放つ。
3幹部「食らえーーーー!!!」
3幹部の必殺技と3ガンダムの必殺技が同時にジェネラルの頭部を直撃。
ジェネラルの頭部がエネルギーに耐えきれず、爆発四散。
3つの次元世界最大の危機は、去った―――。

シュウト「やったぁ!!ん?」
ザコたちが、居場所が無くなったことに、グフとドムも同時に必殺技を撃ったことにたじろいでいた。
グフ「しまったぁ!遂いつもの調子で!!」
ドム「撃っちゃったドムゥ!!」
しかしザクは開き直っていた。
ザク「いいんだよぉ!俺達みたいな下のモンの面倒をきちんと見ねぇヤツは、偉くも何ともねえんだぁ!!」
グフとドム「おおっ!!」ザコソルジャー達が共感するが、あることに気付く。
ザッパーザクの左肩にSDGマークがないことに―――。
ザコソルジャー「そうザコー!アレ?SDGマークが無いザコ!」
ザク「フーッフッフゥー!こんなモン!!」とマークを捨てる。
ザク「清掃隊員なんてウソッパチ!騙されたフリして俺達を捨て駒にしやがったジェネラル達に復讐するチャンスを狙っていたんだよぉ!!」
ザコソルジャー「ザコー!!」
真の目的を知ったガンダムフォースもこれには呆れるばかり。
キャプテン「そうだったのか。」
爆心丸「やれやれ・・・」
ザク「さぁ今から又ガンガン悪いことをするぞ!!」
と意気込んでマシンガンをぶっ放そうとしたが、武里天軍に囲まれてしまう。
金鶴「悪いことだと!?」
ザク「やだなぁ、空耳ですよ!お掃除お掃除ルンルルーン・・・・・・」
マシンガンを捨ててモップを手に掃除の素振りをしてしまうのだった・・・。
これにはグフ達も呆れるばかり。
グフ「ったく・・・・・・」

元気丸「見ろよ!」
天宮に伸びていたダークアクシズの支配の象徴である宣戦の角が消滅し、青空が戻って行く。
それは、異次元世界のラクロア―――。

古の遺跡、英知の園―――。

そしてネオトピアも同じ事であった―――。
ママとセーラは、平和が戻ったことに感激する。

もちろんミノフス境界内も―――。
完全善大将軍「一同、天晴れ!!」

天宮。
ライミ「ダークアクシズ要塞の反応、完全に消失しました。」
戦いが終わり、敵味方問わず歓声を上げる野歩士達。
元気丸「やった、やった、やったぁ!!」
ガンパンツァーと武里天丸も頷く。
ハロ長官とジュリがネオトピアのマーガレット市長と交信。
マーガレット「お疲れ様!!ネオトピアも救われました。」
ハロ長官「はい!!」と答えるのと同時に敬礼する。
シュウト「ガンダムフォース最高!!」
キャプテン達「最高!!」
シュウト「みんな最高!!」
ガンパンツァー、武里天丸「うむ!!」
それと同時にゼロカスタムからフェザードラゴンが分離する。
ゼロ「そうか。お前も帰るのだな。澄み渡る風の世界に・・・・・・」
そしてフェザードラドン、通称フェンはどこかへ飛び立っていく―――。
ゼロ「ありがとう、フェン!!」
リリ姫「ありがとう・・・」
一方役目を終えた爆心の鎧も爆熱丸から離れるため火を放つ。
爆心丸「あち!あっちぃ!あっちぃーぞ!」
爆心の鎧が完全に脱げる。
爆熱丸「あら!?ああっ!気が抜けたらあっという間に脱げてしまったぁ!!」
爆心の鎧が台座に戻る。
虚武羅丸「流石は爆心の鎧。」
元気丸「正直な鎧だな。」
爆熱丸「ああ!俺の元の鎧!鎧は何処だぁ!鎧ーっ・・・・・・」
ガンダムフォースにも笑顔が戻った。
チョビレロ「何度も助けてくれてありがとうレロ。」
シュウト「チョビレロ?」
ザクレロゲート「これでやっと開放されるレロ!!」
ザクレロゲートが光に包まれる。
ザクレロゲート、チョビレロ「さようならレロ・・・・・・」
2体は何処かの世界へと帰っていった―――。

ガンダムフォースはこの一件をネオトピアに伝える。
ベル・ウッド「ザクレロゲートが消えただとぉ!?」
ハロ長官「んー、まずい!」
シュウト「どういう事?」
ハロ長官「次元転送装置は未だ不完全で、ザクレロゲートがないと我々はネオトピアへ帰ることが出来ないんだ。」
シュウト「えーっ?」
しかしシュウト達は名案を思いつく。
シュウト、キャプテン「そうだ!」

野歩士達は全ロボット総出で嘗て元気丸の操縦する大神将にひっくり返された天地城の引き上げ作業を始めていた。
野歩士達「そーれ!そーれ!」
その中には騎馬王衆やガンイーグルの姿も―――。
ガンパンツァー「ほれぇどうした!根性を見せてみろ!」
爆熱丸「ど根性ー!!」
そんな彼らを尻目に急いでリリ姫の所に向かうシュウトとキャプテン。
シュウト「僕たちは、リリ姫に聞いてみた。魔法でゼロをネオトピアに送ったように僕たちも送れるかどうか。リリ姫はそれは可能だと言ってくれた。勿論ラクロアの石化を、大勢の人達の石化を完全に解いてからだけどね。武里天丸は天宮のことは任せろって言うし、僕たちSDGのメンバーとリリ姫とゼロは、早くもラクロアに向かうことになった。そうそう、騎馬王丸も一緒だよ。力だけが全てではない国の姿を学んでみないかって、リリ姫が誘ったんだ。じゃあ元気丸は?って言うと、元気モリモリ軍団を率いて天宮を廻ることになった。天宮各地の混乱を防ぐための使者として、騎馬王丸の息子でありながら武里天丸の印を掲げた元気丸はぴったりなんだ。それを補佐するのは騎馬王衆と虚武羅丸。ザッパーザク達も行くからちょっと心配だけど、爆熱丸もついてるから大丈夫。きっと天宮を統一してくれるはずだ。そしていよいよ旅立ちの時が来た。」

天地城の天辺に武里天丸の旗が光る。
ガンダムサイも飛び立つ。
ガンパンツァー「さらば、天宮よー!」
ハロ長官「さようならー!!」
シュウト「みんなー、頑張ってねー!!」
元気丸「プニプニシュウト!また会おうな!!」
シュウト「元気丸!また来るからねー!!」
元気丸「絶対だぞー!!」

一方ビグ・ザムの操縦席。
ザク「くっそー!騎馬王衆さえいなきゃ大暴れしてやるってのによぉ!!」
虚武羅丸「何だと!?」
驚いて操縦席が回ってしまう。

元気丸「元気モリモリ軍団、発進!!」
ビグ・ザムが動き出す。
元気丸「騎馬王丸!いつか、母上の墓参りに行くぞ!」
騎馬王丸「いつかな。」
元気丸「忘れるなぁ!」

その隣にいる爆熱丸の様子がおかしいことに気付いたシュウト。
シュウト「爆熱丸、どうしちゃったのかな・・・」
ゼロ「世話の焼ける!!」と言って爆熱丸に別れを告げに行く。
ゼロ「バカ武者が!!」
爆熱丸「んーっ、何だと!?え?」
ゼロは別れのあいさつとして兜を取っていたのだ。
ゼロ「別れの時ぐらい礼儀を弁えろ!!」
爆熱丸「ゼ、ゼロ・・・・・・」
ゼロ「お前のような者にも一応感謝しているのだ。光栄に思え。」
爆熱丸「お前、お前というヤツは・・・・・・やっぱり美しくないぞ!」
ゼロ「何?この私が美しくないだと!?」
爆熱丸がゼロに教育ハリセンを手渡す。
爆熱丸「その教育ハリセン、お前にやる!騎馬王丸が問題を起こしたら、そいつで張り飛ばせ!お前にならそれ頼める!」
ゼロ「承知した!有難く使わせてもらうぞ!!」
爆熱丸「でもいつか返せよ!」
ゼロ「やっぱり返すのか!?」

爆熱丸「シュウトー!キャプテーン!ゼロー!一緒に戦ったこと、一生忘れんぞーー!」
元気丸「じゃあなー!元気でなー!」

シュウト「みんなー!元気でねー!!」
ゼロ「さらばだ!恩多き武者!!」
ハロ長官「さようならー!!」

ガンダムサイが、ビグ・ザムがそれぞれの方向へ向かって行く。
武里天丸「うむ!ガンダムフォース、最高!!」

ラクロア・精霊の泉。
ガンダムフォース達はラクロアの石化を元に戻すため、降り立った。
キャプテンが、白くなったバグバグを放つ。
ガンダイバー達が確保している親バグバグに光線を放ち、完全に白バグバグにする。
シュウトとリリは思わず感激する。
そして親バグバグから大量の子バグバグが放たれ、石化した精霊の木を元に戻して行く。
更にその精霊の木に再び草が生い茂り始める。
ラクロア城が元の明るさを取り戻した。
ゼロ「姫!精霊の木が元の姿に!!」
リリ姫「ええ。」
リリ姫が精霊の泉を解き放つ準備をする。
リリ姫「七葉万障に宿りしマナよ。精霊の泉の封印を解き、聖なる命の水をここに!!」
リリ姫の魔法により、精霊の泉から水が湧き出る。
シュウト「水だ・・・」
以前のラクロアではこれが当然の儀式だったのだ。
シュウト「はぁぁぁ・・・・・・」
リリ姫「聖なる泉の復活です。」
泉の復活に感激しているとそこへ、大量の卵状の物体が―――。
シュウト「あれ?精霊の卵・・・!?」
ゼロ「あれは、マナ・クリスタル。ラクロア各地に流れ着き、それぞれが魂を得て生まれてくる。あるものはナイトガンダムとして、又あるものは精霊として・・・。」
その間にも、白バグバグ達はラクロアを元に戻していた。

石化されたラクロアの街や人々が白バグバグによって次々と元に戻っていく―――。
ラクロアの住民「やったぁ!!」
人々は、石化が元に戻ったことで歓声を上げる。

そしてラクロア城内にいた兵士達と国王も元に戻った―――。
ラクロア国王「これは・・・・・・」
リリ姫「お父様!」
国王「ん!?」
国王が振り向いた目には、使命を果たしたリリの姿が――――。
リリ姫「お父様ぁっ!!」
国王「リリ!」
兵士達「姫様!!」
リリ姫は父であるラクロア国王と感動の再会を果たす。
リリ姫「お父様・・・・・・」
国王「よくやったリリ!!」
国王にリリ姫は再会の涙を流すのだった―――。
シュウトも思わず涙を拭う。
兵士A「ゼロ!」
兵士B「ゼロではないか!」
ゼロ「天翔ける翼のナイトゼロ。使命を果たし、只今戻りました・・・。」
その後、平和が戻った象徴としてラクロアの紋章が空に浮き出る。
大量のンンも再び浮上し始める。

ラクロアの人々がバルコニー内のガンダムフォース達に対して歓声を上げる。
シュウトが3兄弟と握手し、ハロ長官とジュリが国王達に対し敬礼。ゼロも賢者達に感謝の礼を言っている。
ラクロアに再び平和が戻った―――。

ラクロア城内・プリンセスローズの花園。
シュウトが連戦の疲れからか、プリンセスローズの一本を抱え眠ってしまっていた。
その傍らには衣装を着替えたリリ姫の姿も―――。
やがてシュウトが目を覚ます。
シュウト「あれっ、何時来たの?」
リリ姫「ウフフッ・・・」
シュウト「眠ってたよ・・・ごめん!!」
リリ姫「私も今来たところです。疲れたでしょう・・・大変でしたからね・・・。」
シュウト「リリ姫の大変さに比べたら全然だよ!!」
リリ姫「さぁ、そのプリンセスローズを・・・」
シュウト「うん!!」
プリンセスローズが魔法によって元の花園に戻される。
リリ姫「これでもう大丈夫です。」
シュウト「良かったね。これでもう安全だよ・・・」
シュウトが花に話しかける。
シュウト「ありがとう、リリ姫!!」
するとリリ姫が頬を赤らめる。
そして突然切り出した。
リリ姫「分かりました!!」
シュウト「な、何が!?」
リリ姫「シュウト?あなたはこのラクロアで・・・私と・・・・・・一緒に・・・・・・」
リリの愛の告白だったらしいが、そこへ出発準備の花火が鳴る。
シュウト「出発の時間だ!行かなきゃ!!」
リリが何かを言いたそうだったが・・・。
シュウト「魔法をよろしく!元気でね!!」
リリ姫「あ、あの・・・」
しかしリリは、ネオトピアに帰るシュウトの後ろ姿を見ているだけだった―――。
リリ姫「あ、シュウト・・・・・・」
すぐにいつもの笑顔に戻る。
リリ姫「お元気で・・・・」

リリ姫の魔法で城の上空に魔法陣が開き、ガンダムサイが飛び立つ。
シュウト「ゼロー!リリ姫ー!!またいつかねーーー!!!」
ゼロ「また会おう!この恩は忘れない!!」
リリ姫「皆さんの前に、輝きの道があることを祈っています・・・・・・」
こうして、シュウトとキャプテン達はネオトピアに帰っていった―――。
見送るラクロアの人達のすぐ其処に、黄金のガンダムフォースを象った像が―――。

ネオトピアのとある小高い丘。
シュウトとキャプテンはネオトピアに帰ってきた。
シュウト「帰ってきたね。」
キャプテン「ああ。帰ってきた。」
シュウト「色々あったなぁ。キャプテンもソウルドライブを自分で発動できるようになったしね。」
キャプテン「シュウトや仲間がいるからこそ、自分でも発動できる。」
シュウト「そうか・・・何だか分かるよ・・・離れていても、ゼロや爆熱丸、元気丸やリリ姫が今何をしているか。」
キャプテン「私にも分かる。それが仲間というものだな。君のおかげでここまで来られた。ありがとう・・・」
シュウト「なんだよぉ!水くさいよ!」
キャプテン「シュウトは、少し背が伸びたな。」
シュウトが手を頭にあげて確かめる。
シュウト「えっ・・・・・・そう・・・?」
キャプテン「初めて会ったときから、3.15センチ伸びた。」
シュウト「キャプテンだって少し背が伸びたよ?」
キャプテン「そうか!?」
シュウト「そうだよ!!」

そして別れの時が来た。
シュウト「また、会えるよね?」
キャプテン「もちろんだ。私はずっとシュウトと一緒だ。」
シュウト「うん!!」
キャプテン「何処までも一緒だ。」
シュウト「うん!!・・・・・・じゃあキャプテン、また明日。」
キャプテン「ああ、また明日。」
シュウトとキャプテンが一度行きかけるが、改めて敬礼しそれぞれの場所に帰っていった―――。

シュウトは家に向けて駆け出す。
自分の家が見え、足が速まるシュウト。
シュウト「ただいまぁ―――!」
ママ「まぁシュウト!!」
パパ「お帰り!!」
シュウト「ママ!ナナ!パパ!ただいま!!」

数日後。シュウトの秘密部屋。
セーラ「お帰りなさぁい、シュウト君。はい、どーぞ!」
シュウト「ああああっ!!遂にセーラちゃんのケーキが!!」
シュウトが興奮気味にケーキを食べようとしたその時、キャプテンが降りてくる。
キャプテン「緊急事態だ!シュウト!!」
シュウト「キャプ・・・テン・・・?」

シュウトとキャプテンに促され外へ出ると、
シュウト「ちょっと待ってよ!セーラちゃんのケーキ・・・あっ!」
ハロ長官がリリ姫とゼロ、爆熱丸と共に来ていた。
リリ姫「来ちゃいました。」
ゼロ「これだから姫は・・・」
爆熱丸「元気丸はちゃんとやっているからな!!」
ハロ長官「シュウト君。我々はこの度、次元パトロールという立場になった。」
シュウト「みんなどうして・・・次元パトロールって!?・・・あ!あれは・・・・・・!!」
そこに完全善大将軍が降り立つ。
大将軍「困っている次元世界がある。すぐにでも行ってくれるか?」
シュウト「大・・・将軍!?」
ハロ長官「ママさんには私から説明しておくよ。どうかなシュウト君?」
キャプテン「シュウト!!」
シュウト「うん・・・行くに決まってるよ!!」

すぐさま大将軍が井の字形のゲートを書くと、ゲートが伸びる。
大将軍「では頼んだぞ!若武者達よ!!」
シュウト「よーーーーっし!ガンダムフォース出動だ!」
キャプテン達「おぅ!!」
シュウト達の新たな冒険の幕が上がる―――。

                                                 SDガンダムフォース    おしまい

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