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ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスターのエンディング


ウルトラマンゼロやレイたちの活躍により、人工天球ビートスターは滅び去った。


エメラナ「ありがとう。感謝します」
ヒュウガ「いえ、お礼を言うのはこちらです。おかげで惑星ブラムは…… いや、宇宙は救われた」

エメラナ姫が、ヒュウガ、レイと握手をかわす。

エメラナ「お2人のことは忘れません。ゴモラも、リトラも」
レイ「また逢おう。エメラナ姫」
エメラナ「いつか必ず…… レイ様、ヒュウガおじ様」
ヒュウガ「ん?」
エメラナ「良き未来を」
ヒュウガ「……行こう」

思わぬ呼び方で調子を狂わされつつ、ヒュウガがレイとともにエメラナ姫のもとを去る。
スペースペンドラゴンに乗り込んだ2人のもとへ、クマノから通信が入る。

クマノ「ボス、こちらでも天球の爆発を確認しました。いったい何があったんです?」
ヒュウガ「説明は後だ。よぉし、休暇を楽しむぞぉぉ!」
レイ「了解! 急ぎましょう、『ヒュウガおじ様』」
ヒュウガ「こらこら、それを言うなぁ!」
レイ「ハハハ!」

2人を乗せたペンドラゴンが、目的地の惑星ブラムへと飛び去る。
彼らを見送るウルトラマンゼロ、グレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンボット、ジャンキラー。
ゾフィー、ウルトラマン、ウルトラセブン。

ウルトラマン「ウルティメイトフォースゼロか」
セブン「いい仲間ができたな、ゼロ」
ゼロ「へへっ。あぁ! なかなか頼りになる連中だ」
グレン「ハハン、まぁね!」

ジャンキラーの胸を、ゼロがポンと叩く。

ゼロ「おい。お前も、俺たちの仲間になれ」
グレン「おぉ?」
ジャンキラー「仲間……?」
ゼロ「あぁ!」
ミラーナイト「なら、『ジャンキラー』なんて物騒な名前は、変えた方がいいですね」
グレン「おぅおぅ! じゃあ、じゃあ俺が考えてやるよ! ジャンボットの兄弟だから、そうだななぁ。おっ、そうだ! 『ジャンボット・ツーダッシュ』ってのはどうだ?」
ジャンキラー「ツー……ダッシュ?」
ゼロ「ダメだろ」
グレン「なんでだよ!?」
ゼロ「同じようなことを2回言ってる」
エメラナ「名前は……『ジャンナイン』」
グレン「え、ジャン9(ナイン)?」
エメラナ「ウルティメイトフォースゼロ、そしてレイ、ヒュウガ、ゴモラ、リトラに続く、9番目の勇者ですから」
グレン「なるほど」
ジャンキラー「ジャンナイン……?」
グレン「いいんジャナイ、ン? おい、ツっこめよ」

エメラナ「ジャンボット」
ジャンボット「はい、姫様。姫様に刃を向けた愚かな私に、どのような処罰でも……」
エメラナ「良い覚悟です。ではあなたに、ジャンナインの教育係を命じます」
ジャンボット「教育……係?」
エメラナ「断ることは許しませんよ。あなたはお兄さんなのですから」
ジャンボット「……はっ! ありがとうございます、姫様!」

ジャンキラー改めジャンナインに向き直るジャンボット。

ジャンボット「聞いての通りだ。いいな、ジャンナイン?」
ジャンナイン「ジャンナインか…… ま、悪くはないな」
グレン「生意気ぃ!」
ゼロ「よろしくな、ジャンナイン!」
グレン「お兄さんよぉ、教育しろ!」

セブン「うむ…… ゼロ!」
ウルトラマン「宇宙に今、不穏な空気が流れている」
ゾフィー「また近いうちに、逢うことになるかもしれんな」
セブン「忘れるな。我々は常に、お前と共にあることを」
ゼロ「……」

ゾフィー、ウルトラマン、セブンの3人が飛び去る。
力を失っていたゼロのウルティメイトブレスレットが、再び光り出す。

ゼロ「おっと、イージスの力が復活したようだ。俺たちの宇宙へ帰ろう!」
ジャンボット「うむ!」
グレン「おぅよ!」
ミラーナイト「はい!」
ジャンナイン「うむ……」

ゼロたち5人が、ひとかたまりの光となって飛び立つ。


(終)
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