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炎神戦隊ゴーオンジャーの最終回
 

スピードル「(ナレーション)ガイアークの総裏大臣ヨゴシマクリタインは、無限蛮ドーマ軍団でヒューマンワールドをゴミ化する作戦に打って出やがった。走輔、連、早輝の3人は敵の本拠地に乗り込んで無限のエネルギー源であるデウス・ハグル・マギアを破壊することにしたんだが……」

ヘルガイユ宮殿に乗り込んだゴーオンレッドたちは、デウス・ハグル・マギアを破壊しようとヨゴシマクリタインの元にやってくる。

レッド「あの歯車をぶっ壊すんだ! そうすれば、蛮ドーマも消えるし、軍平たちも戻ってくる!」

ヨゴシマクリタイン「無駄なりな! 無様な息子共は、我が託した組織も生かせず、敗北を続けたが……この総裏大臣の前では、貴様らに勝ち目ないなりな!」

ヨゴシマクリタインのパワーが3人を怯ませる。

ブルー「あいつ……さっきより、強くなってるっス!」

イエロー「強ければ強いほど……やる気出る出る!」

レッド「一度でダメなら……何度でも決めるだけさ!! 行くぜ!」

ブルー・イエロー「OK!」

ブルーのマンタンガンが扉を破壊。

イエローはそれを開け、レッドがヨゴシマクリタインを中に入れる。

ブルーとイエローが扉を押さえる。

イエロー「走輔!」

レッド「OK!」

ブルー「バスオンを使うっス!」

イエロー「ベアールも……」

2人はそれぞれの相棒のソウルをレッドに投げる。

レッド「お前ら、頼むぜ。行くぜ!」

カンカンバーに2つのソウルをセット。

ベアール「任せとき!」

バスオン「合点承知でい!」

レッド「カンカンカンエクスプレス! ゴーオン!!」

カンカンマンタンガンから炎神スピードル、バスオン、ベアールのオーラが発射。

スピードル「3連結で行くぜ!! ドルドル!!」

バスオン「オンオン!!」

ベアール「ブイブイ!!」

これによりデウス・ハグル・マギアが爆発、停止。

蛮ドーマも次々と爆発していく。

ボンパーがそれをギンジロー号で見ていた。

ボンパー「みんな! 蛮ドーマたちが消えていくよ。ボンボン!」

レッド「よっしゃ!!」

ブルー「走輔!」

レッド「やったぜ!!」

ブルー「世界を……救えたっス!」

レッド「ああ……」

するとヨゴシマクリタインが自力で扉を破壊。

ヨゴシマクリタイン「このーッ! 許さんなりな……!!」

地震。

イエロー「何?」

破壊したデウス・ハグル・マギアが逆に回り始める。

ブルー「エネルギーが……逆流し始めたっス!」

宮殿の中も崩れ始める。

イエロー「ここはもう危ない。脱出よ! 早く!!」

ヨゴシマクリタイン「はぁ―――ッ!!」
 

GP-FINAL 正義ノロード
 

宮殿からエンジンオーが脱出。

宮殿も海の中へと沈んでいく。

ブルー「ガイアークの、最期っスね……」

レッド「俺たち……勝ったのか!?」

イエロー「これで……範人たちも帰ってくるんだよね!?」

すると海中から無数の歯車が浮かび上がる。

ブルー「なんスかあれ?」

歯車が集まり、ヨゴシマクリタインと化す。

ヨゴシマクリタイン「ふっふっふ……総裏大臣は永遠に不滅なりな……」

3人「ヨゴシマクリタイン!!」

ヨゴシマクリタイン「もはやゴーオンジャーなど相手にせん! 我は究極の力で、ヒューマンワールドを潰すなりな!」

ヨゴシマクリタインが町に向かう。

レッド「あの野郎……追うぞ!」

ヨゴシマクリタインが町に現れ、町を破壊。

ヨゴシマクリタイン「すべてはゴミより生まれ、ゴミに戻るなりな……ゴーオンジャーが追いつく頃に、すでにヒューマンワールドは滅んでいるなりな!」」

ギンジロー号

ボンパー「大変だ……」

ブラックたちのゴーオンギアが消える。

ボンパー「え? そっか。これは……」

ヨゴシマクリタインが地上に降り立つ。

ヨゴシマクリタイン「最後の仕上げといくなりな」

するとどこからか銃撃が炸裂。

ヨゴシマクリタイン「何!?」

銃撃を繰り出したのはゴーオングリーン、ブラック、ウイングスの4人だった。

ヨゴシマクリタイン「お前たち……消したはずなりな!」

ゴールド「地上がやたらうるさくて、ゆっくり死んでいられなかったんだ……」

シルバー「兄……やッぱり地上はキラキラ輝いてるね」

ブラック「この世界をためなら……俺たちは、いつでも戻ってくる!」

グリーン「今度は、お前が消える番だ!!」

ブラック「レーザーハイビーム!!」

グリーン「アックスツーリング!!」

ゴールド「バーニングダガー!!」

シルバー「フリージングダガー!!」

4人はジャンプして総攻撃を繰り出す。

これにさすがのヨゴシマクリタインも倒れてしまう。

そこにレッドたちが戻ってくる。

イエロー「大翔、美羽! 軍平、範人!! 待ってたんだよ」

グリーン「遅いぞ!」

ブラック「総裏の相手は、しといてやったぜ……」

ブルー「みんな、帰ってきたんだ……」

レッド「心配させやがって!」

ゴールド「泣くな。戻れたのは、お前たちのおかげだ……」

シルバー「お礼は……敵をゆっくり倒してからね」

レッド「OK!」

ヨゴシマクリタイン「我を倒すとは笑止! 我はすべてに君臨する、11次元の全てを我が物とするのだ!! 必殺、強行採決!!」

一同「うわああっ!!」

ヨゴシマクリタインの攻撃が炸裂。

7人のヘルメットが吹き飛び、変身が解除。

ヨゴシマクリタイン「ふはははは!! 雑魚もついに終わりなりな!」

ヨゴシマクリタインの足がレッドのヘルメットを踏みつける。

大翔「わかってないようだな……」

美羽「あなたに、私たちを倒すことはできない!」

ヨゴシマクリタイン「何!?」

走輔「心と心で、結ばれた仲間たちを……」

連「ゴーオンジャーと呼ぶっス!」

早輝「この世界に、仲間がいる限り……」

範人「僕たちは……何度でも!」

軍平「何度でも……立ち上がる!!」

一同「うお―――っ!!」

走輔たちは力を振り絞って立ち上がる。

一同「レッツ、ゴーオン!!」

7人の体にゴーオンスーツが装着。

走輔「マッハ全開! ゴーオンレッド!!」

連「ズバリ正解! ゴーオンブルー!!」

早輝「スマイル満開! ゴーオンイエロー!!」

範人「ドキドキ愉快! ゴーオングリーン!!」

軍平「ダッシュ豪快! ゴーオンブラック!!」

大翔「ブレイク限界! ゴーオンゴールド!!」

美羽「キラキラ世界! ゴーオンシルバー!!」

ゴーオンジャー「正義のロードを突き進む! 炎神戦隊ゴーオンジャー!!」

ウイングス「テイクオフ! ゴーオンウイングス!!」

一同「ゴーオン!!」

早輝「美羽!」

連「大翔!」

美羽が早輝からベアールソウルを、大翔が連からバスオンソウルを受け取る。

美羽「ありがとう早輝」

大翔「連……」

美羽「ベアールソウル、セット!」

ベアール「トラやんが帰ってくるまで頑張るわ!」

大翔「バスオンソウル、セット!」

バスオン「トリプターの代わり、見事務めるぜ!」

ウイングス「アテンション! ウイングブースター!!」

走輔「行くぜ!」

ゴーオンジャー「スーパーハイウェイバスター!!」

走輔「決めるぜ! 相棒!!」

スピードル「ドルドル!!」

一同「ゴーオン絆スペシャル!! ゴーオン!!」

7人の最強技が炸裂。

ヨゴシマクリタイン「うわああっ!! おのれ……仲間などと下らぬものに負けるなりな……偉大なる、第三次産業革命!!」

ヨゴシマクリタインが巨大化。

「俺たちの、出番のようだな!」

炎神バルカ、ガンパード、キャリゲーターが戻ってくる。

3体「お待たせ!!」

スピードル「バルカ、ガンパー、キャリゲーター!」

走輔「よっしゃ!」

トリプター、ジェットラス、ジャン・ボエールも飛来。

3体「ただいま!!」

ベアール「あんたらも、心配したんやで!」

バスオン「てめぇら、おせぇってんだよ! てやんでい!!」

キシャモス、ティライン、ケラインも咆哮をあげてやってくる。

走輔「よーし! みんな揃ったところで、行くぜ!」

一同「おう!」

走輔たち「炎神ソウル、セット!」

走輔たちはそれぞれ自分たちの相棒の炎神に乗り込む。

トリプター「バタバタ! また組めて嬉しいぜ。兄貴!」

大翔「俺もだ。トリプター……」

美羽「また一緒ね。ジェットラス……」

ジェットラス「ギーン! バディ、最後まで美しく戦おう!」

ボエール「我輩の教えの集大成を見せるでアール!」

キャリゲーター「100万年の仇、今度こそ討つでござる!!」

軍平「ガンパード……待ちかねすぎだぜ」

ガンパード「ファイナルターゲットは外さないぜ。相棒!」

バルカ「アミーゴ! 明るい明日を掴ムーチョ!」

範人「うん! ドキドキの明日をね……」

ベアール「早輝! 最高の女ごときを見せるんや!」

早輝「うちに任せんね!」

バスオン「連! 今までの分、たっぷりお返しでい!!」

連「ズバリ、やるしかないっス!」

スピードル「相棒……マッハで行くぜ!!」

走輔「OK! みんな、いいな!?」

一同「G12フォーメーション! 炎神合体!!」

スピードル「(ナレーション)ヒューマンワールドの人間と、マシンワールドの炎神の心が絆でつながれる時、エンジンオーG12が降臨するんだぜ!! ドルドル!!」

12体の炎神がエンジンオーG12に合体。

一同「エンジンオーG12、チューンナップ! ゴーオン!!」「ブラスターソウル、セット! G12グランプリ!! ゴーオン!!」

G12からエンジンオー、ガンバルオー、セイクウオー、キョウレツオーのオーラが現れ、ヨゴシマクリタインを切り裂く。

一同「うお―――ッ!!」

最後にG12がヨゴシマクリタインに体当たり。

ヨゴシマクリタイン「うお―――ッ!!」

ヨゴシマクリタインが大爆発。

無数の歯車となって散らばる。

走輔「やったか!?」

すると再び歯車は集まり、ヨゴシマクリタインに戻ってしまう。

ヨゴシマクリタイン「ハッハッハ! 今の我は無限のパワーを取り込んで無敵!! 我は11次元の覇者。はあーッ!!」

ヨゴシマクリタインの火の玉がG12に炸裂。

ヨゴシマクリタイン「我を倒すは、いかなる神でも成せぬ業なりな!!」

大翔「覇者とは……いつかは敗れるもの!」

美羽「無敵なんて存在しない!」

軍平「俺たちの正義の炎は……」

範人「ずっと燃えてるよ!」

早輝「みんな……私たちの力を、見せてやろうよ!」

連「ああ……人間も炎神も、心を1つにするっス!」

走輔「俺たちの絆は……どんな力よりもはるかに強く大きいぜ! 行くぞみんな!!」

一同「掴むぜ! ウィニングラン!!」

ヨゴシマクリタイン「無駄なりな。最終独裁宣言! ヨゴシマニフェストブレイク!!」

G12は宙に舞い、攻撃をかわす。

一同「G12ファイナルグランプリ!! ゴーオン!!」

G12が炎の鳥となり、銃撃を交わしながらヨゴシマクリタインの胴を貫通。

そこに風穴が開く。

ヨゴシマクリタイン「バカな……こ、この我が……負けるなりな……決してあってはならぬなりな……我は11次元の覇者……ガイアークの総理大臣……アイムソーリー!!」

ヨゴシマクリタインが再び大爆発。

ついに蛮機族ガイアークは最期を遂げた。

一同「チェッカーフラッグ!!」

戦いは終わり、走輔たちはギンジロー号の前に戻っていた。

美羽「やったのね? 私たち……」

大翔「そうだな。ついに勝ったんだな……」

走輔「ああ。どうしたスピードル? なんだか嬉しそうじゃないぜ!?」

スピードル「だって……ガイアークを倒したから、もうヒューマンワールドにいる理由がなくなったんだぜ……」

古代炎神も寂しそうになる。

ベアール「せや。使命が終わったらマシンワールドに戻らなアカン……」

早輝「そんな……せっかくみんなまた揃ったのに?」

連「もっと……一緒にいてほしいっス!」

バスオン「俺だってそうしたいのは山々でい! だがよぉ……」

キャリゲーター「次元の安定のために、無闇に別ワールドにいてはならぬルールでござる……」

バルカ「みんなとは、楽しい思い出ばかりだったりアンテーレ!」

範人「バルカ……別れるのは寂しいよ……」

ガンパード「別れを乗り越えてこそ、少年は大人になる……」

軍平「相棒……かっこよすぎるぜ……」

ボエール「大翔、美羽……厳しい訓練を得て、よくここまで耐えてくれたのでアール……」

トリプター「さよなら。兄貴……兄貴と飛べて光栄だったよ……」

大翔「お前となら……俺もどこまで飛べたな。限界を超えて」

ジェットラス「元気でな、バディ。お嬢さんがよくここまで成長した……」

美羽「あなたのおかげよ。忘れないよ……ジェットラス」

早輝「ボンちゃんはどうするの!?」

ボンパー「僕……みんなの水先案内を、ちゃんとやれたかな!?」

早輝「ボンちゃんには、いっぱいーっぱい助けられたよ。ありがとう……」

ボンパー「よかった……心残り帰れるよ。ボンボン」

スピードル「どこへ行っても未練は尽きないが、そろそろ頼むぜ。相棒」

炎神たち「うん!」

走輔たちはそれぞれの変身アイテムから炎神ソウルを抜き取り、キャストにセット。

するとテーブルに置いた変身アイテムが消える。

走輔「ゴーフォンが……」

炎神たちも元の大きさに戻る。

スピードル「じゃあ、あばよ!」

一同「さようなら!!」

走輔「さようなら。炎神たち! さようなら! 俺たちの相棒!!」

炎神たちは次元を超えてマシンワールドに帰っていった。

スピードル「(ナレーション」ドルドル……長い戦いは終わり、俺たち炎神はマシンワールドに帰った。そして戦士を卒業した走輔たち7人は……新たな道を走り始めた。それぞれ、夢や人生に向かって……」
 

数ヵ月後
 

警視庁・特犯係

三空警部補が帰ってくる。

三空「よう左京。今日も暇か!?」

柏木左京がお茶を酌んでいた。

しかし、それは左京ではなくゴーオンブラック・石原軍平だった。

軍平「はい……あっ! どうも。左京さんは今、表周りです」

三空「そうか……えっと、お前は?」

軍平「今月付けで、特犯係に配属になりました石原軍平です」

三空「ほう……おう! 早速、取り調べ中か。邪魔したな! あ、ピザ、もらってくぜ」

手錠をかけられていたのはゴーオングリーン・城範人だった。

範人「ねぇ、軍平! これ何とかしてよ!」

軍平「黙れ。お前の自業自得だ! きりきり行くぞ!!」

ケーキ屋

「どうも、ありがとうございました!」

カウンターにはゴーオンイエロー・楼山早輝が立っていた。

店長「早輝ちゃん、これお願い」

早輝「はーい! スマイル満開でかしこまりました」

店に軍平と範人が訪れる。

店長「はい。あ、それから今月のお給料やけど……妹に渡すと無駄使いするからってこないだお姉さんが持ってったで」

早輝「え? わあっ!!」

早輝が足を引っ掛けるとケーキがケガレシア似の女性・清水奈央の顔にぶつかってしまう。

軍平・範人「あっ!」

早輝・店長「ああ……」

奈央「ちょっと! おニューのコートが汚れちゃったじゃない! どうしてくれるのよ!!」

2人「すいません!」

奈央「でも、おいしいわね」

2人「ありがとうございます。すいません!」

軍平たちはギンジロー号でどこかに向かう。

早輝「合うの見つからないよ。何でこんなことになっちゃってるの?」

早輝は手錠に合う鍵を探す。

範人「え? あははは……あ、それより早輝の夢は上手くいってるの?」

早輝「変なところ見られちゃったけど、着々と進んでるよ。心配しないで」

軍平「早輝のケーキが店に並ぶの、楽しみにしてるぜ」

早輝「ありがとう……」

範人「ところでさ……大翔と美羽って……」

軍平「ああ……2人は御曹司にお嬢様だからな……」

ギンジロー号には走輔たちの写真が貼ってあった。

豪邸

2人「ルネッサーンス!」

浄土「ハッハッハ……さすが、須塔グループのパーティーは豪華なりな……」

大翔「どうぞ。楽しむなりよ……」

浄土「うむ! なりな……」

美羽「兄……何しけた顔してるの?」

大翔「下らん……何もかも退屈だ……俺はここを、脱出するぞ……」

美羽「ダメよ兄。どんなにつまらなくても、上流社会の人たちと人脈を作るのもお仕事なんだから……」

大翔「これは本当にオンリーワンなのか!?」

美羽「はぁ……」

すると美羽のイヤリングが落ちる。

美羽「兄……」

大翔「これは……」

そこに使用人に抑えられる範人たちがやってくる。

範人「やぁ大翔、美羽!」

大翔「お前たち……」

美羽「そういえば、今日は……」

サーキット場

ゴーオンブルー・香坂連とバスの運転手が会話を交わしていた。

運転手「連のおかげで、エンジン絶好調でい!」

連「ズバリ……いつでも見るっスよ!」

そこへギンジローが到着。

連「あっ! じゃあまた」

運転手「おう!」

大翔「つまらん忙しさで、今日のことを忘れてたよ」

美羽「迎えに来てくれてありがとう……」

軍平「おう!」

連「みんな! 待ってたっス!」

軍平「観に来たぜ。走輔のレース再デビュー!」

早輝「連も今、走輔のメカニックやってるんだよね!?」

範人「夢が叶ったんだね。ズバリと!」

連「あ?」

連たちはサーキット場の中に入る。

範人「バイトで軍平んことにピザ運んでさ……手錠で遊んでたら鍵なくして外れなくなったんだ!」

連「もう、何か事件でも起こしたのかと思ったっス!」

早輝「でもさ、さすが走輔はリーダーだよね……」

軍平「ま、こんなに早くレーサー復帰の夢を叶えたんだからな」

連「あ……ま、まぁね。でも……」

大翔「そういえば、クラスを聞いてなかったな」

美羽「いきなりグレード1クラスは難しくても、クラス3000とかかな!?」

連「夢はでっかく、グレード1だけど……1年半のブランクの後で、今はコツコツと……」

軍平たちが目にしたのは走行中のカートだった。

軍平「ん?」

一同「カート!?」

カートがコーナリングに到着。

レーサーがヘルメットを脱ぐとそれはゴーオンレッド・江角走輔だった。

走輔「まだオーバーステア気味だな。もう少し、アンダーに調整しといてくれ」

スタッフ「生意気言うな。自分でやっとけよ!」

走輔「お前の仕事だろ! このやろう!」

スタッフ「何だ走輔!」

連「ああ、すいません。俺がやっとくっス! ほんとすいません……」

走輔「ベーっ!」

スタッフ「ベーだ!」

走輔「おっ! みんな揃ってんな? すまんねぇ、諸君。俺のトップドライバーのために……ハッハッハ!」

走輔が範人を突き飛ばした拍子に手錠が外れる。

範人「あっ、外れた!!」

連「おおっ……!!」

大翔「相変わらず、元気だけは全開だな……」

7人はベンチに座る。

美羽「けど、久しぶりにみんな揃ったね……」

早輝「一緒に頑張ってたころが懐かしいね!」

軍平「炎神たち、マシンワールドで何やってるのかな?」

走輔「あいつらも、平和ボケしてんだろうなぁ……」

すると上空に次元の穴が現れ、そこからスピードルがやってくる。

スピードル「おーい! 相棒!!」

走輔「スピードル……スピードル!! 俺夢見てんじゃねぇよな!?」

スピードル「ドルドル! また手を貸してほしいんだ……」

ボンパー「ボンボン! 行方不明とされてた蛮貴族の大統領が、ガラスワールドを破壊して、ガンマンワールドに攻め込んだんだよ!」

走輔「何? 蛮貴族の生き残りが、まだ悪さしてんのか!」

スピードル「みんな……もう1度正義の味方になってくれないか!? お前たちの相棒も待ってる!」

走輔「もちろん行くぜスピードル!」

連「走輔、いいっスね?」

走輔「へっ。世界が危ねぇんだろ? ほっとけっかよ! そうだろ? みんな!!」

一同「OK!」

スピードル「よーし、みんな! 俺に乗ってくれ!!」

走輔「マッハで出発だ!」

一同「ゴーオン!!」

スピードル「(ナレーション)新しい世界での戦いは、また別の話だぜ。ドルドル!!」
 

また合う日まで! GO-ON!!
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