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ウルトラマンレオ
レオの最40話でMACはモロボシダンと共に円盤生物に全滅させられ
レオはスポーツセンターの仲良しの透君と共に美山家に世話になっています。

「さようならレオ!太陽への出発!」

悪魔の星ブラックスターから地球を守るウルトラマンレオを倒すため
最大にして最強の円盤生物「ブラックエンド」が地球に向かおうとしている。
だがその事をおおとりゲン(レオの変身前)始め誰一人知る人は無かった。
ゲンの運命は、そしてウルトラマンレオの運命はどうなるのだろうか

〜ゲンと透の下宿先、美山家玄関外〜
子供達「行ってきまーす!」おばさん「泉、お墓にお供えするお花、ちゃんと持って
くれたわね?」泉(長女)「はい、この通り」(花を見せる)
おばさん「それからお父さんの好物だったおまんじゅうは誰が持ってるの?」
泉「やあねえ」あゆみ(女の子)「自分で持ってるじゃないの。慌てん坊ねえ」
泉「しょうがないわよもうお年なんですもの」おばさん「失礼ね、これでも
30に見られる時だって有るのよ!」泉「まあ、ずいぶんキツイ事をおっしゃるのね」
おばさん「まあっ(笑う)頼みましたよ」ゲン「はい」(透少年もいる)
あゆみ「透君じゃあね!」ゲン「行ってらっしゃい!さ、透」(美山家3人去る)

〜美山家の中、写真を見る透〜
透「桃子姉さん(亡くなったゲンの恋人)かおる(妹)..地震だ!おおとりさーん!怖いよ」
ゲン「透!」(地割れが起き、工事現場の人が地割れに落ちたりビルが崩れる)

ラジオ「本日午後1時16分頃、東京南部地区に局地的な地震が起こり、
茶店改良工事現場で突然ビルが陥没してしまうという事件が有りました。
この所相次ぐ高層ビルの建築の為地盤沈下を引き起こし..」(透、ラジオを切る)
透「おおとりさん、海へ連れてってよ」ゲン「何だよ急に海だなんて」
透「だってさあゆみちゃん達は皆楽しそうに出かけて行ったじゃない。僕達も行こうよ」
ゲン「皆はね、亡くなったお父さんのお墓参りに行ったの!」
透「だからさ、僕も行きたいんだよ、ねえ海に連れて行ってよ!」
ゲン「だけど海とお墓とどういう関係が有るんだ?」(桃子の写真を持つ透)
透「桃子姉さんは僕と薫をよく海に連れて行ってくれたんだよ。伊豆半島の突先さ」
桃子の写真を取るゲン「そうだったよなあ..」
透「本当は桃子姉さん自分の生まれた黒潮島を見に行ってたんだけどね」
ゲン「だけど伊豆半島から黒潮島が見えたっけ?」
透「桃子姉さんには「見える」って言うんだよ」ゲン「そうか、ふる里なんだな」
透「だから桃子姉さんに黒潮島を見せてあげようよ!」ゲン「よし、行こう!」

〜車で移動中〜
透「こんな車が多かったら魚や虫なんて住めっこないよね」ゲン「うん」
透「良いな、ふる里の有る人は」ゲン「どうして?透は東京で生まれたんだろ?
だったらふる里は東京さ」透「そりゃそうだけどさ、東京には山も海も無いもん!」
ゲン「そう言うけどね、お前達のお父さんが小さかった頃には
ここら辺の川だって水が透き通る位綺麗だったし、魚も取れたんだよ」
透「ホント?」ゲン「ああ」透「でも今は違うもんな」(突然揺れる)ゲン「地震だ」

ブラック指令(円盤生物を操る謎の怪人)「ブラックエンドよ出て来い!
ウルトラマンレオを誘い出し、殺せ!」地割れから怪獣出現。

車から降りたゲン「くそ、円盤生物だ!」(怪獣はレオと聞こえる声を出す)
ゲン(俺の名を呼んでいる..まさか俺を狙って..?)
ゲン「透、お前はここから1人で逃げろ」透「嫌だ」ゲン「透!」
透「僕はおおとりさんと一緒じゃ無きゃ嫌だよ」ゲン「何を言ってるんだ!
ここは危険だ、お前は逃げなくちゃダメだ!」透「あの円盤生物はレオを呼んでるんだ!
きっとレオが現れて皆を助けてくれるよ!きっと大丈夫だよ」ゲン「透?」
ゲン(透はレオがいつでも助けてくれると思っている。今俺がレオになったら透は..)

ブラック指令「ええい、くそうウルトラマンレオめ姿を現せ!どうしても出て
来ないなら考えが有る。ブラックエンド、戻れ!」(怪獣去る)

ゲン(車の中)「透、お前はお父さんがやられた時、薫ちゃん桃子さんや
タケシが死んだ時自分で仇を取ると言ったじゃないか!」
透「そりゃ言ったよ?言ったけどさ、やっぱりとても適わないよ」
ゲン「あの時怪獣を憎んでくやしがって流した涙を忘れてしまったのか?え、透」

〜美山家、泉が足に怪我をしておばさんが包帯を巻いている〜
泉「痛っ」おばさん「そうだったの。でも2人共無事で良かったわねえ。
私達もね、お父さんのお墓で地震にあったのよ、怖かったわ。だって泉が
凄いハイヒールはいてるんだもの。でもたいした事無くて良かったけど」
泉「でもさ、どうしてウルトラマンレオは現れ無かったのかしら?」
あゆみ「レオレオって名前を呼んでたって言うじゃない」
ゲン「それ、どうして知ってるの?」 あゆみ「透君から聞いたのよ」
透「とうとうレオは現れ無かったんだ。レオはずるいよ、意地悪だよ!」
泉「だから透君とおおとりさんはレオと円盤生物の争いに巻き込まれたのよ。
やっぱり..円盤生物はレオを狙ってこの地球にやって来るんだわ!」
あゆみ「そんな事ないわよ、レオはいつだって私達を助けてくれてるのよ?
そんな事聞いたらレオはきっとおこるわよ」 おばさん「そうよ、きっと怒るよりも
悲しがるわね。皆勝手な事ばかり言ってるから」
ゲン(確かに泉さんの言う通りなんだ、あの円盤生物はこの俺を狙ってやって
来たんだ!この地球にレオがいなければ、その方が良いのかも知れない..)

〜夜中、うなされるゲン(夢にセブン登場)〜
セブン:レオ、よーく聞け、お前にとって最も大切な時がやって来たのだ。
お前が愛する人間達の中で生きて行けるかどうかを決める時が来たんだ。
(ウルトラセブンとウルトラマンレオが握手をしている)
見たまえ、今沈んでいく夕日は私だ。そして明日登る朝日はお前だ!
ブラック指令と最後の円盤生物ブラックエンドがこの地球にやって来ている。
そして愛する地球の為にお前は戦い勝たなければならない。
だが、お前自身が宇宙人という事を人間達に知らせてしまう事になる。
レオ:俺の正体が知られてしまう..
セブン:そうだ。お前自身が本当に試される時が来たのだ!レオ..さらば!
ゲン「セブン!!(起きる)...夢か」(桃子の写真を見る)
ゲン(桃子さん、薫ちゃん、もうこれ以上愛する人々を傷付けてはいけないよな..)
透の寝言「おおとりさん..」笑顔のゲン。

〜河原、ゲンと透がジョギングをしている〜
ゲン「透、早く来るんだ!頑張れよ」透「はぁ、もっとゆっくり走ってよ」
ゲン「ホラどうした?まだ半分しか走って無いぞ!」
透「もうダメだよ、足が動かないよ、疲れちゃったよ」
ゲン「何を言ってるんだ!?いつものお前らしく無いぞ」
透「少し休ませてよ」ゲン「透、今日は練習中止だ」透「ホント?」
ゲン「その代わりお前はこれから一人で海へ行くんだ」透「えっ!これから?
だってまだ朝御飯も食べて無いんだよ」ゲン「お腹のすいた時のツラさや、
自分の足で歩いて知らない所へ行く事がどんなに大変な事か、自分で確かめるんだ
いいか透、今の俺の気持ちはお前のお父さんと同じなんだ」透「お父さんと?」
ゲン「そうだ。俺が今言った事はお父さんがお前をスポーツセンターに入れた理由と
同じなんだ。俺はお前に強くなって欲しいからそう言ってるんだよ?分かるか」
透「おおとりさん、じゃ僕これから海に行って来るよ」ゲン「うん!」透「じゃ」
ゲン「おい透ちょっと待てよ、お金が全然無かったら困るだろ..」
背後からブラック指令が出現。指令「やっとチャンスが来たぞ、ブラックエンド行け!」

〜CM後 ブラックエンドが地割れから登場〜
逃げる人々。あゆみ「円盤生物だわ!おおとりさんと透君大丈夫かしら」
あゆみの友達「行ってみよう!」子供達「うん!」

ゲン「透、危ない!逃げるんだ」透「うん」ゲン「透!透危ないぞ、気を付けろ」
物陰に隠れるゲン達、再び逃げるが透が倒れてしまう。
ゲン「透立つんだ!自分の力で立つんだ!透!」なんとか逃げるが追い詰められる
透「おおとりさん」ゲン「透、良く頑張った!」透「僕、僕はもうこれ以上..」
透の顔のススをタオルでふくゲン「良いんだ透、偉いぞ!」2人共笑顔。

ゲン「透、よく聞け、俺は、本当はウルトラマンレオなんだ!!」
透「ええっ?本当に?」ゲン「そうだ。これがレオの印だ」
変身アイテム「獅子の瞳(指輪)を見せるゲン。怪獣が迫る。
ゲン「良いか透、良く見てろ!レオーー!!」(変身する)

〜ウルトラマンレオ登場!〜
シッポをつかむレオ。透「頑張れー!」背中をさされるレオ、
攻撃をかわし背中のツノを折り、怪獣の口に刺す。
ブラック指令「ブラックエンドめ何をしているのだ!」
工事現場までかけて来た透「レオー!頑張れー」突然背中からブラック指令が!
透「離せ!」指令「レオ!見るがいい!フハハハ(剣を透ののどに当てる)」
レオ、背中に攻撃を受け倒れる。カラータイマーが赤く点滅。
指令「どうだレオ!」透「レオー!おおとりさんー!頑張れー」指令「黙れ!」

その時、苦しさのあまり遠のくレオの意識の中に雄々しくも戦った在りし日の
思いでが浮かんで来るのであった..(レオの過去の戦いのシーン)
セブン:レオ!今こそお前の力を発揮する時だ!!(レオの意識が戻る)

〜あゆみと友達の子供(20人程)が透とブラック指令を見つける〜
あゆみ「あいつが円盤生物を操っているんだわ!」こっそり近付く。
指令「フフ..あっ離せ!」子供達が指令に襲いかかり透が脱出。
透「玉を取るんだ!」あゆみが指令の手にかみつき透が指令の持つ水晶を奪う。
水晶玉(円盤生物を操る道具)を投げる透「レオー!!」
指令「玉を..返せぇ..」 レオの頭に水晶玉が当たり、それを手にするレオ。
水晶を炎に変えてブラックエンドに投げ付けるレオ。怪獣が大爆発。
同時にブラック指令も溶けていく。あゆみ「きゃー」透「溶けていくぞ」
襲い掛かってきたブラックスター(?)に「レオビーム」を発射、
大爆発を起こす。透「レオー!ウルトラマンレオー!」手をふる子供達

レオは嬉しかった。透や透の友達がこんなに勇気が有り、こんなに素晴らしい力を
持っていてくれた事が。これで心置き無くレオの任務から離れる事が出来る。

〜美山家の玄関、ゲンの旅立ち〜
あゆみ「本当に行ってしまうの?」ゲン「うん」
おばさん「おおとりさん、私達はね、もしも、もしもよ?
あなたが他の星の人でもちっとも気にしてないのよ」 泉「私の知っている
おおとりさんは宇宙人なんかじゃ無いわ、私達と同じ血が流れている人間よ」
ゲン「有難う、僕にとってその言葉は一生忘れる事が出来ません。
やっと今この地球が僕のふる里になったのです、だから青い空と青い海の有る
ふる里をこの目で見て(レオの変身リングをはずす)この手で確かめたいんです」
透「必ず帰って来てね」笑顔のゲン、返事はしない。ゲン「じゃ」
手をふるゲン。おばさん「気を付けてね!」角をまがって見えなくなるゲン。
透「おおとりさーーん!」突然駆け出す透。あゆみ「透君!」
一生懸命走る透、海岸までやってくる透「おおとりさーん!おおとりさーん!」
夕焼けの中、ヨットで手をふるゲンを見つける。ゲン「透ー!」
涙を流す透「おおとりさーーん!必ず帰って来てねー!おおとりさーーん!」
ゲン「さようならーー!!」涙の透、笑顔になる。
夕日の中、ゲンの乗ったヨットが消えていく。

THE END

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