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ウルトラギャラクシー 大怪獣バトルの最終回


最強の怪獣ゼットンに 力を合わせて立ち向かう 我らが3大怪獣たち
しかし ゼットンは強かった

一方 惑星ボリスに向かっていたZAP SPACY派遣の救援部隊は
到着直前 キングジョーブラックの攻撃で全滅 そして
その攻撃を受けた人工太陽が ボリスに向かって落下を始めてしまった
このままいくと 人工太陽は大気圏突入時に
大爆発を起こし ボリス全体が炎に包まれてしまう

我々は何としても 船を修理し この星から脱出しなくてはいけないのだ


#13 惑星脱出


ウルトラマンの封印された岩場で、レイとケイトが対峙する。

ケイト「よく来たな、レイモン」
レイ「レイモン?」
ケイト「それがお前の本当の名だ、レイモン。私の弟よ」
レイ「……何っ!?」
ケイト「これが最後の勝負だ、レイモン」

ケイトの翳したバトルナイザーから、怪獣ゼットンが出現する。

レイ「行け、ゴモラ!」

バトルナイザー・モンスロード

レイもバトルナイザーからゴモラを召喚する。
ゼットンとゴモラの巨体がぶつかり合い、怪獣同士の戦いが始まる。


一方のスペースペンドラゴンでは、突貫作業で修理が行なわれていた。

クマノ「機関部、完了しました。ペンドラゴン修理完了!」
ヒュウガ「ご苦労!」

ヒロキ「ボス、ゴースタードラゴンも修理完了です。テントの全員を、コンテナへ誘導します!」
ヒュウガ「了解!」
オキ「人工太陽の爆発、30分前です! あと20分以内に出発しないと、間に合いません!」
ヒュウガ「レイを呼び戻せ!」
オキ「はい! こちらペンドラゴン。レイ、応答してください! レイ!? ──変です、ボス。レイから応答がありません」
ヒュウガ「何!?」

(レイ『ボス、俺がもしペンドラゴンに戻らなかったら、そのときは構わず出発してくれ』)

ヒュウガ「……レイは俺が連れて帰る。たぶんヤツは、ウルトラマンの岩場だ」
ハルナ「私も行きます!」
ヒュウガ「ダメだ! 20分、いや19分経っても、俺が戻らなければ、ボリスを脱出しろ」
一同「ボス!?」
ヒュウガ「これは命令だ! ゴースタードラゴンを護衛し、ボリスの生存者を無事、地球へ送り届けるんだ。いいな!」
一同「……」

単身ドラゴンスピーダーαに乗り込むヒュウガ。
アラーム音が、ドラゴンスピーダーβに誰かが乗り込んだことを知らせる。

ヒュウガ「ん、ハルナだな? 命令違反だぞ」
ハルナ「兄に聞きました。命令違反は、ボスの専売特許だと」
ヒュウガ「……勝手にしろ」
ハルナ「はい」
ヒュウガ「ドラゴンスピーダーα、テイクオフ!」
ハルナ「ドラゴンスピーダーβ、テイクオフ!」


ゴモラとゼットンの戦いが続く。ゴモラは必殺の超振動波を発射。
だがゼットンは電磁バリヤーでこれを防ぎ、逆にエネルギーを吸収して撃ち出し、ゴモラを直撃。

レイ「負けるな、ゴモラ!」
ケイト「本当の戦いは、これからだ」

ゼットンがゴモラの脳天目掛けてパンチ。

レイ「うわぁっ!?」

続けてゼットンがゴモラの腹を蹴り上げ、さらに首を締め上げる。
そのたびにレイは、自分自身が攻撃を受けているかのように苦痛を感じる。

レイ「うぅっ!? うわぁぁっ!?」

ゼットンがゴモラを投げ飛ばし、レイ自身が岩場に叩きつけられる。

レイ「くっ……!」
ケイト「はっはっは! ゴモラの苦痛を味わえ。それが、真の『レイオニクスバトル』だ!」
レイ「レイオニクス……バトルだと!?」
ケイト「そうだ。怪獣の戦いを通して、怪獣使い本人も苦痛を味わう。すなわち、ゴモラの敗北は、お前の死を意味するのだ!」

ゼットンの放った超高温の火球が、次々にゴモラに浴びせられる。

レイ「うわぁ──っ!?」
ケイト「覚醒しろ、レイモン! お前の中に眠るレイブラッドの血を、目覚めさせるのだ!」

そこへ2機のドラゴンスピーダーが飛来。

ヒュウガ「ゴモラを援護する」
ハルナ「了解!」

スピーダーがゼットンを狙撃。
隙をついてゴモラが反撃に移ろうとするが、逆にゼットンの光線を浴びる。
痛烈なダメージを受け、ゴモラの巨体が大地に沈み、レイもまた倒れる。

レイ「うわぁっ…… うぅっ……」
ハルナ「レイ!?」

ゼットンがとどめをささんとばかりにゴモラへ近づいてゆく。
ハルナが果敢にも、ゼットンの背後に迫って狙撃を加える。

ヒュウガ「無茶だ!? ハルナ!」

ゼットンがスピーダー目掛けて火球を放つ。ハルナは何とかかわすものの、一発の火球が翼をかすめる。
さらにゼットンが光線の狙いをスピーダーに定める。

レイ「やめろぉぉ──っ!!」

咄嗟にゴモラが割って入って盾となり、光線をまともに浴びる。
ゴモラの巨体が再び大地に沈み、レイも地面に叩きつけられる。

レイ「くッ…… うぅっ……」
ケイト「立て、レイモン! 立て! 立つんだ!」
レイ「……」
ケイト「くそっ…… お前は所詮、レイオニクスの(うつわ)ではなかったのか!?」

そこへ、空からキングジョーブラックが飛来。ゼットン目掛けて銃撃を放つ。

ケイト「ペダン星の暴走ロボが!」

大地に降り立つキングジョーブラック。
今度はゼットンとキングジョーブラックとの戦いとなる。

ヒュウガ「ハルナ、着陸してレイを救出するぞ!」
ハルナ「了解」

ゼットンたちが戦っている隙に、ヒュウガたちは着陸し、倒れているレイに駆け寄る。

ヒュウガ「レ──イ!」

倒れていたレイの目が赤く輝く。
鼓動音とともにレイが起き上がり、その体が光に包まれる。

レイ「うおおぉぉ──っっ!!」

雄叫びとともにレイの姿が、青い超人レイモンへと変貌を遂げる。
その姿に驚くヒュウガとハルナ、歓喜するケイト。

ヒュウガ「レイ……!?」
ケイト「レイモン!!」

レイモンの目が光る。
それに呼応するように、倒れていたゴモラも目を光らせ、立ち上がる。

ゴモラの全身が赤熱化し、全身の外殻が弾け飛び、新たな姿・EXゴモラとなる。

ケイト「覚醒した!!」

EXゴモラが、ゼットンたちの戦いに割って入る。
ゼットンとキングジョーブラックが同時に攻撃。だがEXゴモラには通じない。
さらにEXゴモラが2体に体当たり。これまでとは比較にならない強さで、2体を相手に戦う。
キングジョーブラックがEXゴモラに投げ飛ばされ、尻尾で矢のように貫かれ、動きを止める。

痛めつけられてなお挑みかかるゼットンに、EXゴモラが全身を回転させて体当たり。
さらに全身から、これまでの超振動波を上回る強烈な振動波をゼットンに浴びせる。
ケイトがゼットンの苦痛を感じ、苦悶に呻く。

ついにゼットンが倒れ、爆発四散。


レイモンが、封印されているウルトラマンのほうへ向き直り、気合を込める。
全身が光り、エネルギーがウルトラマンへと注がれてゆく。
ウルトラマンの体を覆う岩盤が、次第に砕けてゆく。
だが、あとわずかで岩盤が砕けきる寸前、レイモンが力尽き、もとのレイの姿に戻ってしまう。

レイ「はぁ、はぁ……」


ゴースタードラゴン。

乗組員たち「もう出発しないと……」「間に合わないぞ!」

そこへ、スペースペンドラゴンからの通信。

クマノ「こちらペンドラゴン」
ヒロキ「ハルナは!?」
クマノ「ゴースタードラゴンは出発してください。船には……53名の命が乗っています。ペンドラゴンはギリギリまで、3人を待ちます」
ヒロキ「……了解だ、ペンドラゴン。全員の無事を祈る」
クマノ「ありがとうございます!」
ヒロキ「ゴースタードラゴン、発進スタンバイ! ──ゴースタードラゴン、発進」

ゴースタードラゴンが空へと飛び立つ。

オキ「大丈夫ですかね…… ボスたち」
クマノ「大丈夫。戻ってくるさ…… 必ず」


一方のレイたち。ヒュウガたちが、苦しそうに息を切らすレイを助け起こす。

ヒュウガ「レイ」
レイ「はぁ、はぁ…… レイブラッドがウルトラマンを封印したのなら、俺にその封印が解けると思ったのだが……」

ゼットンの受けたダメージを自らも負ったケイトが、おぼつかない足取りで現れる。

ケイト「見事だ…… レイモン。私の役目は終わった……」

思わず身構えるヒュウガたちの目の前で、ケイトが倒れる。

ケイト「戦いの中で、お前を鍛え上げ、覚醒させるために私は送り込まれた……」
ヒュウガ「……お前は何者だ?」
ケイト「うぅっ…… はぁ、はぁ…… レイブラッド星人は、自分の遺伝子を宇宙にばら撒き、怪獣を自在に操る『レイオニクス』と呼ばれる能力者を…… 誕生させた」
ハルナ「……レイオニクス?」
ケイト「最後まで勝ち残った、最強のレイオニクスが…… レイブラッド星人の後継者に選ばれるのだ!」
レイ「……!?」
ケイト「レイモン…… お前は、そのすべてのレイオニクスと戦い、勝たなければならない!」

いつしかケイトの目からは、涙がこぼれ落ちている。

ケイト「必ず勝つのよ、レイモン…… 私の……弟よ……」

ケイトの体が光に包まれ、無数の光の粒子となって消滅する。


ヒュウガ「急がないと、人工太陽が爆発するぞ!」
レイ「……」
ヒュウガ「さぁ、行くぞ。レイ!」
レイ「俺に構うな…… 行ってくれ」
ハルナ「何を言うの!?」
レイ「俺は……俺は人間じゃない。一緒には、行けない……」
ヒュウガ「レイ…… お前は今まで、ひとりで戦ってきたつもりか?」
レイ「……」
ヒュウガ「俺たちと一緒に戦い、何度も困難を乗り越えてきた!」
ハルナ「あなたは、ペンドラゴンの一員よ!」
レイ「しかし…… 俺は……」
ハルナ「レイ!」
ヒュウガ「レイ…… お前は、俺たちの大切な仲間だ。必ず連れて帰る!」
レイ「……」
ヒュウガ「さぁ、行くぞ!」

レイがヒュウガのほうを振り向く。その目には、涙がにじんでいる。

レイ「ボス……!」

レイの肩を叩くヒュウガ。レイが笑顔で頷き、駆け出す。
ヒュウガとハルナも頷き合い、後を追う。


人工太陽の接近が迫る。

レイやヒュウガたちが無事に帰還し、スペースペンドラゴンが発進準備を進める。

ヒュウガ「ペンドラゴン、発進!」

ついにスペースペンドラゴンが空へと飛び立ち、高度を上げてゆく。
突如、警報音。

オキ「急速に接近する飛行物体を確認!」
ヒュウガ「何だとぉ!?」

激しい衝撃音。船内が強く揺れる。
一度は倒したかに見えたキングジョーブラックが、ペンドラゴンに追いつき、船体にしがみついている。

オキ「キングジョーブラックです!」
ヒュウガ「ハルナ、振り切れぇっ!!」

ハルナが必死に操縦するが、キングジョーブラックは離れない。
そのとき、さらに何者かがキングジョーブラックを羽交い絞めにする。

オキ「あ!? あれは!」
レイ「ウルトラマン!!」

ウルトラマンがキングジョーブラックを捕らえ、腕に力を込めるが、なおもキングジョーブラックは離れようとしない。
腕を振り上げるウルトラマン。その腕先に必殺の八つ裂き光輪が出現。
光輪が振り下ろされ、キングジョーブラックの腕が両断される。

キングジョーブラックを振り切ったスペースペンドラゴンが、大気圏を離脱してゆく。
ウルトラマンが満足げに頷き、キングジョーもろとも、最期の時の迫る惑星ボリスへと消えてゆく。


宇宙空間。

ゴースタードラゴンのもとに、スペースペンドラゴンが追いついて来る。

ヒロキ「ペンドラゴン!?」
ヒュウガ「待たせたなぁっ!」
ヒロキ「ハッハッハッハ!!」

人工太陽が赤熱化しながら、惑星ボリスへと落ちて行く。

大爆発。爆破の余波がみるみる広がり、あっという間に惑星全体が炎で包まれる。


宇宙へ飛び去って行くゴースタードラゴンと、スペースペンドラゴン。
レイたち一同が、最期を迎えた惑星ボリスを見つめる。

クマノ「ウルトラマンは…… どうなったんだろう」
一同「……」
オキ「ウルトラマンは、不死身です! 絶対無事ですよ!」

明るく振舞うオキの声に応え、ヒュウガもレイの肩を叩く。

ヒュウガ「そうだな、レイ!」
レイ「ボス……!」
ハルナ「ありがとう…… レイ」

レイが笑顔を見せ、一同も笑い合う。

ヒュウガ「さぁ、地球へ帰るぞ──!!」
一同「了解──っ!!」


宇宙 夢とロマン
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